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老後生活からの異世界転移は即死スタート!?  作者: マグロちゃん
第六章 弟子?いや弟弟子

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94 ゴーストバスター

 ゴーストは夜にしか動かない、それは迷信だ、重雄だった頃の、日の下で走り回る奇行種と言われる様なゴーストは確かに殆ど居ないのだろう。


 ただ暗がりやゴーストに適した場所等では普通に出るらしい、浄化の魔法が最適だが、通常の魔法も効くと言う、急いで光魔法を覚える必要は無かったのか?でも最適なら結果オーライだ。


 結局ライトも欲しかったし無駄では無かったと思いたい。


 そして今回行く場所は暗がりでジメジメするような場所だ、ゴーストが住みつくには最適に近いのだ、なんせ一体ではないし。


 場所も分かっている、ブラウゼアの街を出て北東だ、鉱石を運ぶのに舗装もされている、その道を進めば良いだけだった。


 アニーを連れて朝から移動を開始した、持って行くのは何かと便利な布袋だけだ、鉱山に居るのは確定として、鉱山の何処に出るかは探さないとならないからだ。


 ゴースト歴が浅かったから何とも言えない所はあるが、浮遊とか出来なかったな、壁抜けとかも出来ないと思いたい。


 じゃないと浮遊できなかった自分が可哀想じゃないか!


 暫く歩いてやっと着いたアヴェーナ鉱山は思ったより遠かった、そして現在閉鎖中だった、怪我人が出たからだが、それはやっぱりゴーストの所為だ。


 閉鎖中の鉱山は明かりがなくやはり暗い、中へ入って50メートルも歩けば先は殆ど見えなくなる。


「ライト」


 光魔法を唱え明かりを確保した、坑道は広くない寧ろ狭かった、大人が3人も横に並んだらいっぱいになる程度だ、上は2メートルってとこだろう。


 所々に明かりの元があるが今は付いてない、閉鎖中だしそれも当然か。


 一本道を歩くと左右に道が分かれた、ここは左手の法則を使って左に進む、ずっと左手に沿って進めば迷路でも最後まで抜けられるってやつだ。


 ダンジョンとかなら別かも知れないがここはただの鉱山でトラップは無い、そもそもダンジョンが有るのかどうかも知らないけど。


 だから特に気にせず道は進める、勿論ゴーストに何処かで会う可能性があるので警戒はしている、なんせアニーと二人で来たけど精霊は5体も居るのだ!


 最初の道はハズレだった、行き止まりだ、そのまま戻って右の道を歩く。


 今度は道が3方向に分かれた、当然左の道を進む、すぐ行き止まりで戻り真ん中の道を進む。


 左手の法則ってただのローラー作戦と何が違うんだ?


 結果的に全ての道のハズレを引いたらローラー作戦だよね。


「居るよ!男の方」


 先行してたライが急に声を出した、どうやら当たりを引いたようだ。


 男のゴーストが気付いて向かってくる、あれ?浮いてない?なんか悔しいが今はそれどころではない。


「アースウォール」


 目の前の道を土壁で塞いだ、少し退いて様子を見る、抜けて来れなそう…。


 なんかドンドン叩いてるし。


「アニーさんいつでも撃てる準備して」


 アースウォールの一部を解除する、真ん中がポッカリ丸く空いた形だ、するとゴーストがそこから顔をだした。


「ソウルクレンズ」


 パァッと一瞬光って顔が消えた、アースウォールを解除すると、顔を出したとこだけ浄化されたのか胴体が残っていた。


 特に動かないのでトドメを刺す前に少し他の魔法を唱える。


「ボルト」「エアーシュート」「ファイアバーン」「ストーンバレット」


 既に動かないから効果は分からないが、当たったかどうかは目で見て分かった。


 当たった箇所が弾けたり消えたり殴られたようなビクッとした反応が見えたりしたからだ。


「ソウルクレンズ」


 最後にしっかり浄化してやった。


 一方的だから可哀想な気がするが、コイツは既に人に危害を与えてるのだ、今度は僕の糧となってもらっただけ。


 価値ある犠牲ってやつさ、被害は向こうだけど。


 さてもう一体と探す前に


「ヒイィィィ」


 女性のゴーストが奥から現れた、なんか両手を挙げてる?


 女性の方は悪さしてないみたいだし、一応距離は取って話を聞いてやろう。


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