82 鹿の解体
鹿とキノコを持って帰るとセリーヌがめちゃめちゃ喜んだ。
「凄いジュリオ!本当に凄い!」
手を叩いて頭を撫でてくれる、あれ?なんか今迄で一番褒められてるかも?
これはあれだ、今迄やる事がとんでもない事ばかりしてしまったので、鹿を矢で仕留めるというまだ有り得る事をやってきたからか?
普通に考えればおかしいけどその辺はもうズレてるんだろうな。
5歳児が鹿を仕留めて一人で持って帰ってくるとか有り得ないけどね。
全長7メートルにもなるロック鳥討伐とか空飛んだとか複数の魔法を使いこなすなどを見聞きしてりゃそうなるか。
ハイこれと解体道具を受け取った。
「エエェェやり方知らないけど?」
「だからこれから教えるんでしょ?」
そう言われるとあっはい。としか言えなくなってしまう、うちのマミーは怖くないけど、機嫌は損ねたくない。
ぶっちゃけ解体作業は重労働だ、ロック鳥の時も当然思ったけど、それなら獲って来なければ良いじゃないと言う訳ではない。
今は多少でもないか、多大に商人にもなってるが根本的には狩人だ。
「はいそれじゃお腹裂いて〜股の方までね、内臓傷つけないように指を先行してそうそう刃を上向きにしてそう上手いわよ〜」
そうして解体の英才教育が始まった。
いくら順応してるとは言え、直接内臓を持つとか胃から酸っぱいものが込み上げる。
「大丈夫すぐ慣れるわよ〜。」
優しい声でスパルタな発言をしてくるマミー
リーネも血生臭い事は嫌だが、嫌でも必要な事なので見させられていた。
流石に今は解体を手伝う事はしないが、そのうちやらざるを得ないだろう。
「そこから奥の方に手を突っ込んで肺を持って引っ張ってそのまま大腸も、優しくね〜」
解体の英才教育は続いた、無心で続けた。
「んじゃ次は皮を剥いで〜足の関節部分を円入れてそうそう、そしたら足の付け根の方からそこに向かって刃は上よ〜。」
最早何とも思わなくなってきた、これは肉だ、そして皮は商品で僕達の生きる糧だ。
全てが終わる頃ダルク達3人が戻って来た、獲ってきた鹿を見て軽く引いてた。
夕ご飯に早速獲った鹿肉が出された、皆美味いと喜んで食べた、当然僕も一緒に食べる、 とても美味しかった。
ただ、特別に美味しいとは思わなかった、普段通りの味だ。魚を釣って自分で捌いて食べた時程の感動はなかった。
不思議だ、今夜は血に興奮したのかうまく寝付けない、生暖かい血や肉の触感がまだ手に残ってる、リーネにアクアで綺麗にしてもらって何も付いてないが。
やはりまだ完全に慣れていた訳じゃなかった様だ、その内…でいいよね?まだ。
自分自身に言い訳するように毛布に包まった、物音一つ聞こえ無い、闇の中で寝付けないながらも目を閉じる。
気付いたら朝が訪れた、なんとか眠れていたようだ。
ロック鳥の時は身を守る為に殺した、今回の鹿は食べる為に殺した、鹿は襲って来るわけじゃないから此方から狙わなきゃ獲れない。
命を奪う事の意識や意味を本当の意味で痛感した日だった。
ドンドンドンと家の扉が叩かれる。
何事だ?まだ朝早くで、僕以外起きて居ない、本来なら僕だってまだ寝てる時間だ。
何かとんでもない事でも起こったのか?
扉を開けると太った男が立っていた僕が何か言う前に男が言葉を出した。
「アニーが居るはずだ!返して貰おうか!」
僕は扉を閉めた。
ドンドンドン!先程より大きな音で扉が鳴る。
うるさいなこいつ、アニーなら外に居るだろうに。
ダルクが何だと起きてきた。
「師匠お願い。」
そう言ってダルクに任せた、変なやつにはダルクが一番、僕にはまだ荷が重いんだよ見た目そのままの5歳児だから!
鹿とかけまして
放っとくと解きます
その心は?
シカトです。
[0点] [予想通り] [ナイナイ] [ッス]
君等辛辣すぎない?




