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73 モンベルその後

 ダルクはマイヤーさんにリネン農家のディーンさんを紹介してもらった。


 ディーンさんにマイヤーさんの話をすると


「買いたいなら別にいいぞ、今の問屋に卸してる値段で。」


 それならマイヤーさん達婦人会が使う分を全て支払いますと伝える。


 マイヤーさんの元へ戻って大体この位と聞いてからもう一度ディーンさんに話す。


「分かった、マイヤーさんの所へ配送してやろう、マイヤーさんの所へ明細書を置いて行くから、支払いは明細書を受けとった後でいいぞ、毎回同じ数じゃないだろうしな。」


「週に一度ドギーさんの所へ訪ねる事になっているので、その時に足を運びます。」


 と握手してディーンさんと別れた、何ていうか、順調過ぎて怖いな。


 ただ、悪いサイクルじゃない、物凄く良いサイクルだ、婦人達は趣味にお金を使うことも無く手芸を出来る。


 たまに肉や魚を持っていこう、2回に1回で大丈夫だろう。


 ディーンさんは売り手が増えただけ、ドギーさんは好きな物を好きに作って多少なりとも金にする。


 そして俺はほぼ原価で商品を手にする、そしたらモンベルにもある程度安く売れると、家に帰ってからそんな話をする。


「縁って凄いけぇ~」


 とセリーヌが言った、まだたまにモンベルの言葉が出てくる。


 結果的に言えばモンベルを貧困から脱出させる為に安く買い取り出来る物を探してたら、モンベル出身の女性に紹介してもらった人からドンドン繋がったんだもんな。



 1週間が過ぎた、ダルクはそれ以上は繋がりを増やすのを止めたみたいだ、リチャードさんとローグさんに獣の肉の手配はしてもらったが、一気に手を伸ばすのは悪手だと考えたらしい。


 リーネは氷を作れるようになっているし、僕はオセロの盤面を全て完成させた。


 フウタは案の定オセロを気に入ったようで、今はフーちゃんと対決している。


 精霊の中で一番強いのはミーちゃんだった。


 魚も軌道に乗ってきたらしく、エリン商店で売っている魚を街の人が買っている姿もよく見るようになっている。


 ドギーさんやマイヤーさん達婦人会の作った布や袋も高評価で売れ行きも良いそうだ。


 洋服の製作もお願いしたとダルクから聞いている、流石に毎回同じ物ばかりじゃ売れないからね!


 オセロも完成して手が空いたので今度は魚醤を製作している、瓶を買ってもらい、今ではそんなに高価じゃなくなった塩と手に入るようになった小魚を鱗を取って入れた物だ、酸化しないように瓶いっぱいにして蓋をしてある。


 1年後が楽しみだなぁ。


 結局忙しいダルクは、はいコレと木材を渡して来て子ヤギの小屋は僕が造ることになった。


 時期的にそろそろ冬が来るから今迄は質素としか言えなかったけど、今回はどうだろう?


 商店も軌道に乗り始めてるし、贅沢は出来ないけど乗り切るのは今迄より簡単になるだろうな。


 獣と薬草の2台看板だけが収益じゃなくなったし。


 後はそうだなぁ〜味噌も造りたいけど米麹とか必要だよね、麦でも出来るみたいだけど。


 手順は何となく覚えてるけど、食料は無駄に出来ないから今じゃないねこれは。


 そしたら後はお風呂入りたいな!この世界にお風呂の文化がないから求めて無かったけど。


 お湯か、お湯と言えば火の精霊だな。セリーヌを見てると時間のある時はずっとカチカチカチカチ火打ち石を叩いてるからアレも大変だよね。


 時間無いときは魔導具に頼ってるけど。


 火の精霊か、一度フウタが連れてきた子はダメだったんだよね。知ってる限りでは鍛冶屋のおじさんと冒険者たちギルドにいたおじさんだけだったな。


 うーん何とかならないかな?


「イエーイ角全部取ったわ!」

「おいらの角がぁぁぁ」


 今回もフウタの負けみたいだね。

気付いたら10万文字突破してましたm(_ _)m

今後共宜しくお願いします

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