表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
老後生活からの異世界転移は即死スタート!?  作者: マグロちゃん
第四章 ロック鳥

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/170

45 超弩級の解体作業

 細長く丈夫な蔓を沢山集め一本の蔓で束ねた塊を持って家に戻るとリーネは作業し終わっていて、ダルクも出掛ける準備が出来ていた。


 トーマスさんに無事斧を借りれたみたいだ、大きな布に幾つかの解体道具や布を沢山包んでいる。


「時間が惜しい、道標まで走るぞ」


 フウタをダルクに付け荷物にフライをかける。


「ストレングス」


 僕は蔓の束を持って道標まで走る、一気にそこまで着いたら周囲を確認して


「フライ、ウインド」 「フライ、ウインド」


 二人と一体は高度を上げ空を駆けた。


 走ったのと合計で15分程度でロック鳥が横たわっている場所へと着く、既に片方の翼は毟られていた。


 ヤミーがドッペルゲンガーを使い黒いモヤのかかった人形を増やして羽根を抜いていて、ライがそれを運び、ドッさんが薄く広げた土の塊でプレスしている。


「お前ら天才かよぉぉ!」


 思った以上の成果を出していた三体+多数の人形に最大限の賛辞を与え、プレスしてある羽根を蔓で纏め始めた。


 ダルクは目の前で起こってる事にギョッとしつつもこれがジュリオの精霊の力かと思えば驚く事を止めた。(ヤミーと黒い人形は見えてもライとドッさんは見えていないので羽根が勝手に動いてる様に見えた)


「首が切れてるから最低限の血抜きは出来てるな」


 首から出血したのだろう、血溜まりが出来ているが吊るしてある訳ではないから身体の大きさに比べたらそこ迄ではなかった。


 血と空気が抜けて多少萎んでいるが成る程やはりデカイ。胴体3メートルも間違いでは無さそうだ。


 毟られ終わっている羽の付け根に斧を落とすと、とんでもなく硬く斧が弾かれるが何度か叩けばいけそうだ。


 10回程全力で叩いてやっと骨が割れた、額の汗を拭って少し休憩を入れるとまだ半分程羽根の残った片翼に移動し闇の精霊と、黒い人形が離れたのを確認して気付く。


 自分の右肩に目を向けるとそこには姿の変わった黒毛玉がいる。


「黒毛玉、俺の人形増やせるか?」


 黒毛玉は頷くと


「ドッペルゲンガー」


 と唱えた。


 途端に真っ黒いモヤのかかったダルクを象った(かたどった)人形二体が現れる。


 人形一体に斧を渡してここを叩けと指示を出し、もう一体にはロック鳥の胴体の羽根を毟らせ自身も同じように羽根を毟る。


 ジュリオも同じようにドッペルゲンガーを唱えると黒い人形に羽根を毟らせた。


 両方の翼が胴体から離れると人形に次は足だと指示を出すダルク。


 ジュリオは一度手を止め黒毛玉を含めた五体に魔素を吸わせる。


 其々が結構疲弊してたのか吸われて少し疲れが出た。


 ダルクはそれを見て持ってきた荷物から革袋を取り出し水を飲むと、ジュリオにも飲めと渡してくれた。


「はぁー生き返るなー」


 既に生き返り?を経験してるジュリオがそう言ってから気付く、いやこんなんじゃなかったわ、えっ?えっ?ええ〜っ!?だったなと一人で笑ってしまった。


 革袋を戻し作業をまた開始して暫くすると残りは剥げた胴体だけになった。


「後は俺と人形でやる」


 そう言ってナイフで腹を裂き腸以外の内蔵を何枚もの包みに取り分ける。


 丁度血の匂いを嗅ぎ分けたのか狼達が近付いてきたのでダルクと人形が腸をぶん投げるとそれをズルズル引っ張り離れた所でくちゃくちゃ食べていた。


 念の為手の空いた僕と五体が警戒するが、腸だけでも相当の量があるから食べ切れなく残して消えて行った。


 胴体の骨を肉から剥いで外し、残りは肉だけになった頃やっと丘に荷馬車が近付いてきた、辺りは段々暗くなっている。


「お~いこっちだ、お~い!」


 気付いた荷馬車が此方へ向かってくるとドッペルゲンガーを解除する。


 運び手が血だらけのダルクを見て驚きながらも聞いてきた。


「あんた一人でコレ仕留めたのか!?」


「あぁ本当に運が良かったがな」


 翼を片翼づつ三人で持ち上げて載せた、当然ストレングスを使っている。


 一つ一つ荷台に乗せながらあまりにも大きな肉を、持てる大きさに切って運ぶ。


 骨と内蔵の上に束ねた羽根を重ね余った蔓で落ちないように固定してなんとか全部載った。


 後は帰るだけだ!フウタに荷馬車の上に乗ってもらいフライが唱えられると軽々と馬が荷台を引っ張っていく。


 運び手は重いはずなのに?と首を傾げるが早く帰れる方が有り難いのでスピードをあげた。


 先に行っててくれと荷馬車を送り出した二人は辺りが暗くなって見えないのをヨシとして全裸になり


「ストレングス、フライ、ウインド」


 四体と荷物を背負ったダルクを更に背負う形で空を駆けて家路に急いだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ