40 水の需要
暫く寝転がっていたがやっとリーネが戻って来る。
「ジュリオ、空を飛べるのってすっごい楽しいねー!」
リーネは手を皿のようにしてアクアを唱えて自分の出した水をゴクゴク飲んでいた、自分が出した水を飲むのって傍から見ると凄い変な感じがする。
水は水だから別におかしな所は一つもないんだけどさ、美味しいし。
僕自身もそうだけど、リーネは多分魔素が多い、それもめちゃくちゃ多いんだと思う。
朝からリチャードさんの所でアクア使ってこっちでも散々フライやウインド使って空飛んで、今またアクア使ってるのにケロッとしている。
これなら水の精霊に名前付けても平気じゃないかな?
リーネに精霊の事を教えた時、絶対に名前を付けてはいけないと言っておいたのだ、だからまだ水の精霊はマリモもどきそのままの形をしている。
フウタの時から感じたが名付ける時には魔素が抜ける、その魔素が入って形が変わった、ヤミー、ライ、ドッさんも同じだった。
僕は平気だったとはいえ他の人がどうなるかなんて分からなかった、だからダメだと言っておいたのだ。
それも昨日のダルクを見たら正しかったと思えた、明らかに魔素不足で調子を崩したから。
「良い人柱だった。なむなむ」
手を合わせて拝んでおくと、リーネが首を傾げてそれは何?と聞いてくるから何でもないと、とぼけておいた。
「ところでお姉ちゃんは魔法使って疲れた〜とかないの?」
先程思った事の核心が欲しくなったので口に出して聞いてみる。
「んー今は特に?あっ最初の頃は結構疲れたかもー?」
正直水の需要は半端ない、飲むのは当然として、洗濯、身体を拭く、獣の血を洗い流す、畑の水やり、食器洗い等ざっと思うだけでもいくつもある。
リーネの親和の儀より前に教えたから既に2年以上ほぼ毎日魔法を唱えている。
以前は飲水や身体を拭く以外の物は雨水を溜め込むのが主だったと記憶している。
街には二人水魔法を使って水を売る人が居るが近所の4軒は既にそこから買う事がなくなっている。
リーネから水を手に入れているのだ、無料ではない、助け合いが必要不可欠のご近所さんだから無料でも良かったのだが、それは出来ないと一番の高齢者であるベテラン狩人のローグさんに皆が習った感じだった。
無料にしたらおかしな輩が近付いてくるぞと言われ納得する、街で買う半額以下にしているが相当喜ばれている
麓に住む人が誰にも言わなくとも一人も街に買いに行かなくなったら普通はおかしいと気付かれる。
最低でも水を売っている二人の魔法使いは気付くだろうね。
ショートボウの対価としてリチャードさんが水を欲しがるのも納得の理由だった。
きっと魔法を使ってるうちに魔素が増えたんだろう、元々多かったのかも知れないが。
「で、お姉ちゃんフライ使いながらウインドは出来るようになったの?」
思い出したかのように今日の成果を聞いた。
「ん?一度も降りてなかったから変わらないと思うよー?」
相当楽しかったようで、ずっと飛び回ってたそうだ。
特に急ぐ事もないから別に良いかと四体を見ると、ドッさんの上に石を積んで落とさないのを競うゲームをしていた。
ここまで呼んで下さり有難うございますm(_ _)m
エピソードも40となりました。
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※タイトルを老後生活からの異世界転生記から
老後生活からの異世界転移は即死スタート!?に変更してあります。




