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老後生活からの異世界転移は即死スタート!?  作者: マグロちゃん
第一章 老後生活

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3 山頂でお弁当を食べよう

 重雄は多趣味だ。


 山菜採りもそうだが釣りも好きだし、町内の将棋倶楽部にも入っている。最近の主な関心はライフハックをテーマにした動画漁りだ、後何年生きていられるか分からないにせよ、残せるものは出来るだけ残してやりたいと考える、ライフハックはそんな重雄と妻の美奈子が老い先長くない生活を豊かにする知恵を教わる一つの手段だ。


 その他にもゲームだって孫の直樹相手に散々やったし対戦ゲームの一つ格闘ゲームは勝ち越してる程の腕前だ。


 孫の直樹が都会に出ていった所為で一世代前のゲーム機は埃を被って仕舞われているが。


 久しぶりに引っ張り出して大輝と光輝相手に無双してやろうか、直樹も相手してくれたら嬉しいなぁなんて思って登っていると山頂にあるベンチに腰を掛けている二人を見付けた。


 先にお弁当を食べているかと思ったが二人は重雄を待っていてくれたようで、目の端に重雄を捕らえると手を振って


「じいちゃん隊員こっちだよ」

「じぃじこっちこっち」


 と呼び掛けてくれる


 良い子達だなぁと重雄は孫の直樹と加奈さんに感謝しつつも息子夫婦の事を思い出す。


 まだ直樹がこの二人位の年齢の時に交通事故で亡くなってしまったが。


 あの時の相手は確かブラック企業で働いていて休みもなく働いてた上での居眠り運転だとかなんとか·······


「じぃじ早く〜」


 嫌な思い出を思い返すのを遮られて苦い顔になりかけたのを戻してくれた光輝に返事をしつつ二人が座っているベンチのテーブルを挟んだ対面のベンチに座る。


()()()()、すまなかったねぇ 待たせて」


 重雄が笑いながら謝罪をすると間髪入れずに大輝が言う。


「じいちゃんがお手拭き持ってるんだもん」

「はいは一回だよ〜」


 くっ 光輝にも窘め(たしなめ)られた。


 待っててくれた訳じゃなかったのかと、ほんの少しだけ悲しくなったが汚れた手でお弁当を食べようとしてない事には寧ろ感心した。


 加奈さんの教育はちゃんと二人に根付いてるようです。


 一度フキノトウが入ったビニールを取り出しお手拭きと水筒、アルミホイルが巻いてあるおにぎりを三つ取り出す、何か一つだけやたら大きい。


 大輝と光輝は既に水筒とおにぎり二つを出してある。


 お手拭きでしっかり手を拭き綺麗にした後、水筒からコップを外し麦茶を入れ乾燥した口の中を潤す。


 曾孫二人の水筒はストロー付きなのでそのままチューチュー吸っている。


「それじゃ、頂きます。」

「いただきま〜す」

「いただきまーす」


 三者三様に手を合わせ殆ど揃った声で言う。


 中身は何だろうなと思うより先におにぎりの先端部分に私が入ってると主張してるかのようにツナマヨが付いていた。


 大輝と光輝のはツナマヨとわかめご飯、重雄のはツナマヨとわかめご飯とやたら大きい最後の一つはおにぎりではなくウインナーがギッシリ入っていたので三人で分け合って食べた。


「あ〜ワンページの最後どうなるかなぁ」


 唐突に大輝が喋りだすと光輝も何か言っているが口の中がいっぱいなのでうまく聞き取れない。


 米寿の爺だって流石に知っている大人から子供まで幅広い層で大人気の漫画でありアニメや映画にだってなっている。


 幾多の冒険や苦節苦難を乗り越えもうすぐ終幕を迎えるんじゃ?と噂されている段階だ。


「あと一枚なんだよね」


 口の中の米を麦茶で流し込んだ光輝が聞き取れる声で話した。


 最後の古文書のワンページがある場所が判明してそこに向かってる所で前回は終わっている。


 光輝の説明を聞かなくてもぶっちゃけ知ってるというか重雄もアニメを見ている。


 まぁ言わないけどね、流石に爺がアニメ見てるとか何となく恥ずかしいし。


 いや、悪い事じゃないし全然良いんだけど何となくね、最新話追って見てるけど、何となくね。


 重雄は誰に弁解してる訳でもないのに上手くもない言い訳を考えていた。

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