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赤と青のコード  作者: 異伝C
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報告書

『天照爆弾テロ事件及びラクシャサ暴走報告書』


七月九日、日本都内のガーディアンタワーにて時限式の小型核爆弾が仕掛けられた。

タワー内部には国の重要人物の子息、息女を中心に編入している八咫(やあた)学園の生徒二十七名と担任の教師、そしてタワー責任者の男一人が居た。

 生徒の一人として学園に潜伏していた天照(コードネーム:heavenly king)はそれらの生徒たちを人質にして時限式核爆弾を起動。

同日モンゴルにて回収された古代の破壊兵器『デストロイア』の引き渡しを日本国政府に要求。

爆弾は当初対G用に我々が実戦投入していた『OG‐5型』と同型のもので、解除は容易と見られたが天照が専用の解除手段を自前で組み込み、すでにあるマニュアル通りでの解除が困難とされた。

しかし午後二時四十分。 機関創設者の一人であるラクシャサの協力により解除に成功。

しかしその後、天照は古代兵器である朱雀を覚醒させ、都内へ接近。

タワーへの攻撃を開始する。

事態を重く見た日本政府は天照の血を引く佐々宮首相の子息に『デストロイア』を託し、その後朱雀と共に天照本人を滅することに成功する。


しかしその後、ラクシャサの側近である凪羅支部長(本名は河瀬真奈美)の裏切りによりタワーの爆弾が再起動された。 後にこれはラクシャサの指示であった事が分かる。

再起動された爆弾は駆けつけたエールによって解除に成功。

しかし同時に錯乱したラクシャサが暴走、その精神にデストロイアが付け入り侵食。

幸い、天照が独自に組み込んだプログラムが起動し、デストロイアはその場で自壊。

ラクシャサは正常に戻った。

しかし意思判断決定能力に著しい問題が生じていたため、ラクシャサを拘束。 現在はG施設研究所地下の療養室にて保護中。


この事件による各国のテロ組織の動きは今のところない。

また天照の死亡により各地のテロ組織図も闇の中である。


 ラクシャサの精神が落ち着いたころ、協力要請を試みる。




『別紙』


やはり日本のGタワーのモデルは十二天最後のラクシャサでした。 まさかあの学園に居たとは灯台下暗しというものです。

その後はシャットダウンとラクシャサの生体認証により、モデルを副司令に移譲。

全指揮権はアニムスとなります。


天照がなぜ私に接触してきたのかはわかりません。 恐らくあなたの差し金だと認識しているのですがどうでしょう?


天照の目的とあなたの目的はどうも似ているようですからね?

 天照によるAiの懐柔も案外あなたの協力があったからではないかと見てるのですがどうですか?

あ、もちろん私はあなたの正体を知りませんので、ご安心ください。


 あ、それと……。

 例の朱雀の残滓はまるで太陽のように消えません。

 あの街で月が見えるのは数ヶ月先らしいですよ。

早く見たいですね? 月を。







                           記入:Ale

                           承認:Animus


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