とにかく都合が良いんだよね。
こんにちは、読もうとしてくれてありがとうございます、頑張りますね。
「生きていても意味がない」「辛い」「苦しい」「寂しい」「死にたい」
これらの言葉を君は君の友人から聞いた時、どう思うだろうか。心配するだろうか、それとも悲劇のヒーローぶってる心配されたいだけのやつと思うだろうか。
僕は周りが後者のように感じるだろうと思っていた。
「何もやる気起きねえ」
そう言ったのはベッドに寝っ転がってスマホを見ている学校をさぼった僕(16歳)だ。
部屋にはベッドと本棚、高性能のデスクトップパソコンがあり恵まれた環境の普通の高校生の部屋にしか見えない。そう、普通の高校生にしか見えないのだ、本人と周りの人間関係を除けば。
早朝親に学校へ行けとたたき起こされて体が動かないことに気づいたのはここ最近の話だ、それ以来まともに学校に行けていない。
朝起きてカーテンが閉め切った暗い部屋で夕方までスマホを見て過ごす。食事はしない、食欲がないのだ。お腹がすきすぎて手が震え始めたころに仕方なく食べる程度、それのせいで無駄にある身長の割に病的に体が細い。
2月4日、学校に行った。夕方だけど。
「うるさいな…」
僕は大きな音が嫌いだった。ついでにネットを見ていないと嫌な思い出がずっとフラッシュバックする。
イヤホンを付ける
夕暮れの日差しが眩しいと思いながら歩いていたら突然肩に何かがぶつかった気がした。
「!ごめんなさい!大丈夫でしたか?」
甲高くも優しい声、振り返るとそこにいたのはサラサラの銀髪に綺麗な青緑色の大きい瞳、都会でも稀に見ない美しい顔立ちをした僕よりも30㎝は低いであろう小柄な少女が立っていた。
「あ、はい、こちらこそすみませんでした。」
そう言って僕は足早にそこを離れようとした。自分の酷い顔を人前にさらしたくないのもあるが何より人と話すのが怖いのだ。
人と話すこと、それはごく普通に思えるがとても恐ろしい行為なのだと僕は思う、なぜなら相手の思考が読めないからだ。相手が何を思って何を目的に自分のような人間と会話をしようとしているのか、自分が発した言葉で相手が何を思うか、それらすべてを考えながら話さなければならない。それはすごく疲れることであり僕はそれがとても嫌いだった。親しき中にも礼儀ありというがそんな存在は親しいとは言えない気がする。
おそらく下校中だろうか、まるで自分とは真逆の、あんなに輝いた人間と一言でも会話を交わす機会があったと思えば親に無理やり外で出されたことにも少しは意味があったように思えた。
また何かが肩に当たった。今度は引かれるような力だ。
「なんだよまた…」そんなことを思いながら顔を上げるとそこには誰もいなかった。
肩を後ろに引いた正体を探るべく後ろを振り返った。
「君、大丈夫?」
そこにはさっきぶつかった美少女がいた。
「こんなこと知らない人に言うのも悪いけど、君すごく辛そうな顔してるよ。何かあったの?」
何かあった?何かどころかなにか「しか」なかった人生だ。
「…!!君一年ぐらい前よく図書館にいなかった?私もよく通ってたの」
なるほど、君も受験生か
「ええ、いたと思います。では。」
あまりそのころは思い出したくないので立ち去ろうとする
「だから待ってって!」
「僕は大丈夫ですから」
「だいじょうぶに見えないんだって!ちょっとついてきて!」
僕は無理やり手を引っ張られる形でその少女について行った。
初めまして、読んでくれてありがとうございます。
自分がやりたいときに何となく出すのでその時またあなたが見てくれるかはわかりませんが頑張ります。