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詩集:群青色の季節に

愛していいんだぜ

作者: 歌川 詩季

 ちょっと、ヒップホップっぽいノリだったりします。

 くそったれ しみったれ

 毒づいた俺もそうだね

 世界をつまんなくする張本人

 聞いてるか とくと聞け

 売店から屑籠(くずかご)に直行の

 タブロイドよりはましなこと言うよ


 気持ちの持ちようさ 曇り空に虹を架ける魔法がある


 鏡が映し出す冴えねえそのつらを

 愛していいんだぜ

 道端(みちばた)に咲いた健気(けなげ)な草花を

 愛していいんだぜ



 ありったけ くびったけ

 つぎこんだ甲斐もあるだろ

 世界を薔薇色にする仕掛人

 遅れるな ちゃんと乗れ

 揺り籠から天国まで乗り越せる

 デトロイト経由 ROCK'N'ROLL TRAIN


 気持ちの在りかたさ 通り雨は虹を(えが)く魔法がある


 そのたびへたりこむ冴えねえ毎日を

 愛していいんだぜ

 道草に暮れたでっかい夕焼けを

 愛していいんだぜ

 誰にも話せない馬鹿げた未来図を

 愛していいんだぜ

 爪立てて()いた涙のあとくされ

 愛していいんだぜ


 なにひとつ うまく愛せない自分も

 愛していいんだぜ

 ロックンロール・トレインの先頭車両は、ガルウィング仕様なんです。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  すべてを肯定してくれるようで心地好いです。  でも、枠からはみだしているような印象を受けます。  それがいい感じ。
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