2.ユトピへ旅立つ
放課後クラスメイトから話しかけられた。
「伊織ー今日カラオケ行かない?他校の女の子と合コンするからさ!」
俺は「悪いけどパス!ちょっと考え事しててさ。もし異世界に行けるって言われたらさ、どうする?」
「異世界?そりゃ行くでしょ!だって高三なんだから、進路も考えなきゃいけないし、彼女もいないしさー。てかカラオケ行かないんかい。また誘うわバイちゃ!」とクラスメイトは去っていった。
「やっぱり異世界って惹かれるよな。でも向こうの世界で死んだら廃人決定か…
ユトピのジンとの繋がりがあるのは、たぶん何か意味があるのかなぁ」と帰り道に1人呟きながら帰宅した。
1日考えた結果異世界に行くことを決めた。
早朝伊織は狭間堂に向かった。
「俺むこうの世界に行きます!死んだら廃人とか怖いけど、何か意味があると思うんです!それに漫然と生きるのはもう飽き飽きです!」と考えを素直に伝えると
「そうか…
お前自身が考え選択した道なら何も言うことはないのぉ
無事を祈っておるぞ…伊織。」と俺の名前を呼んで薬を渡してくれた。
家に帰り丸薬を飲むと猛烈な睡魔に襲われ、幽体離脱のような感覚に陥り次に目を覚ますと知らない天井だった。
「うーん、、、ここはどこだ?」とテンプレートのような一言目を呟く。
俺は見晴らしの良い丘に寝転んでおり、草の香りが鼻を突き抜けた。
気持ちいいなぁ。前の世界はビル群でこんなに自然に溢れたところは無かったからなーと考えていると頭痛が走った。ジンの記憶が濁流のように流れ込んできた。
ひとまず記憶を整理するとここはオド村であり、畑の手伝いをサボってここで寝ていたのだった。
そして年齢は5歳で