幼馴染が暴力系でメインヒロインな普通じゃないラブコメ
愛のある暴力表現が出ます。苦手な方はブラウザバックを。
ざまぁはありません。
目覚まし時計が鳴り響く朝。
長い夜を経て布団と一体となった俺は、布団から腕を生やし、目覚ましを止め、二度寝に洒落こもうとしていた。
この時間は好きだ。寝てるとも起きてるともつかない微睡みに身を委ねる快感は心地良い。
そして何より──っと、彼女が来たようだ。
俺の母と挨拶を交わし、談笑している声。暫くして、ドドドと階段を駆け上がる音、そして、ドアを勢いよく開け放つ音。
そして、トンッと軽い音と共に……
「起きろーたろー」
「ぐぉっほぉっっ! おっはようございまぁーす!」
渾身のジャンピングエルボーがお腹に突き刺さった。
この時間は好きだ。寝てるとも起きてるともつかない微睡みに身を委ねる快感は心地良い。
そして何より──この甘美な衝撃と共に目を覚ますことが出来るのだから。
□
「いつもいつも悪いわね、あやめちゃん」
「いえ、幼馴染として突然の事ですから」
お腹に残る甘い疼きを手で擦りながら階段を降りると、俺の母と幼馴染が話しているのが見えた。
幼馴染の名前は園出 あやめ、長い腰までの黒髪ストレート、いつも無表情ながら整った顔、ギリギリ高校生と通じる……か? というくらいのちんまい背丈。
おっと、一瞬快か……悪寒が……。
と、誰に向けてかも分からない幼馴染の紹介が終わったところで、母がこちらに気付く。
「ちょっと太郎! そろそろ自分で起きる様にしなさい! 毎日起こしに来てくれるあやめちゃんが大変でしょ!」
「たろー君のお母様、別に私は負担だなんて思ってないので気にしないで下さい」
「あらそう? ……でも」
「いいですから、あと……」
にこやかに(幼馴染は無表情にしか見えないが、一応笑っているらしい)話す2人。そして不意にこちらに近付いてきたあやめは、俺の耳元でこう言った。
「……たろーもサンドバッグにされて嬉しいもんね……この変態」
朝から飛ばして行きますねぇ! ありがとうございます!
突然訪れた耳に残る甘酸っぱい罵倒に思わず見悶える。
その様子を見て、母親は微笑ましそうに「いつ見ても仲がいいわねぇ〜いつ彼女として紹介してくれるのかしら」と言い放った。
「かっ、彼女なんて」(ポキャ)
「んぎっよいしょと」(ゴキッ)
「何食わぬ顔で外れた肩を嵌め治したわね」
全く、照れ隠しで肩を外さないで欲しいなぁ。このペースだと学校まで身が持たないじゃないか。
「これが愛の力なのね……」などと小さく呟いている母を放っておいて、真っ赤な顔でフリーズしてるあやめを連れて、学校へ向かうのだった。
□
「ねぇ、あやめ?」
「なに?」
「なんで腕を組むの?」
「登校中の男女はこうやってるって聞いたから?」
「なんで疑問形なのかなぁ」
登校中にフリーズから解けたあやめは、流れる様な動きで腕を組んできた。
男女2人で腕を組んで登校……これは男子生徒にとって夢のシチュエーションのひとつなのかもしれない。カップルでイチャラブする感じのアレである。
でも……何故だろう、なんだか思ってたのと違う気がする。
後ろ手に組まれて激痛が走る。これサブミッション的なあれじゃない? いや、これはこれで俺的にアリだけどね!
おっと、そこの男子生徒君、羨ましそうな目で見て……無いな、なんだか青ざめた顔で目を逸らしている。
ほーれほれ、男子生徒憧れの腕組み登校だぞー? ってあるぇ? 涙目になって早足で逃げていく。
よく見ると、その男子生徒だけでなく、周りにいる生徒全員が同じような表情で顔を逸らしている。
どうしたんだろ(ポキュッ)あ、よいしょと(ゴリュ)。
本日2度目の肩ハメを行ったところ、周りの生徒達は何故かビクッと震えてるのだった。謎である。
□
「佐渡、ずっと気になってたんだが、お前ってあの園出あやめとどういう関係なんだ?」
登校して、あやめと別れた後(あやめとは違うクラス)教室に入るとクラスメイトの1人から突然話しかけられる。
どういう関係か……まぁ一言で言うなら──
「幼馴染だけど?」
そう言うと、クラスの皆から可哀想なものを見る目で一斉に見られた。その視線の意味が分からず首を傾げていると。
「あの子って可愛いけど滅茶苦茶凶暴って聞いた事あるよ?」
「なんか、中学の頃、他校の不良を潰して回ったっていう」
「私は中学の体育教師をぶちのめしたっていう話を」
「あだ名が『悪鬼羅刹』だったらしいよな、女のあだ名じゃねぇ……」
クラスメイトが口々に噂話を口にする。
俺は慌ててその噂話を否定した。
「いやいや、違う違う! 今まで一緒にいたけど、そんな話は聞いた事ないし根も葉もない噂だよ!」
「あ、なんだ、まぁあのちっこいなりでそんなこと出来るわけないよなぁ」
「確かに、ありえないか」
「だよねー」
どうやら誤解を解くことが出来たみたいだ。
(それにその噂は……)
「おーし、朝のHRはじめっぞー、席につけー」
チャイムの音、そしてすぐさま教室にやってきた担任のやる気の無い掛け声とともに、俺の思考は掻き消えた。
ガタガタッと忙しなく席に着く音が途絶えると、担任は全員を見渡し、どことなくいつもよりテンション高めに(それでも無気力に聞こえるが)話し始めた。
「喜べー、今日は転校生が来るぞー」
一瞬、生徒側がざわっとなる。転校生、それは学生にとって結構アガるイベントだよなぁ。
「しかもだ……可愛い女子だぞ」
そう担任が言った瞬間、男子生徒のボルテージが最高潮になる。
そんな男子共を、女子生徒は冷めた目で見つめていた。とは言っても、女子生徒達も「どんな子が来るんだろうね?」と、近くの友達とコソコソ話し合っているが。転校生が楽しみなのは、程度の差あれど男女同じものなのだろう。
ちなみに俺はその時、登校時の腕組み(サブミッション)について、思いを馳せていた。あぁ、願わくば、下校時もやってくんないかなぁ……
「静まれー、どうどう……よし落ち着いたな、じゃあ転校生、入っていいぞー」
教壇の前に立つ転校生。
「須藤 佳奈です、よろしくお願い致します」
少し緊張気味の表情で自己紹介をし、深く一礼をした。
歓声が上がる。
思わずびっくりして意識を戻すと……なるほど、そこにはとびきり可愛い女の子が居た。栗色のショートボブに、えくぼが似合う整った顔立ち。こりゃ男子はテンション上がるよなぁ。まぁ、可愛さはあやめ程じゃないけどな!
彼女をほーんと見ていると、彼女の視線がこちらに向くのがわかった。
ちょっと目が合った、レベルではない、ガン見である。
なんとなく目を逸らしたらダメだと思い、こちらからもガンを飛ばすと、彼女はビクッとしながらもこちらに歩いてきた。
教室はシーンとなる。じっと至近距離で俺を見つめる彼女、負けじとガンを飛ばす俺。それを固唾を飲んで見守るクラスメイト(+担任)。カオスである。
その状況に内心困惑しながらどうしようかなーと焦っていると、彼女が1番に口を開いた。
「見つけた……! 悪鬼羅刹さんですよね?」
「違います、人違いです」
思わず真顔になってしまった。
□
昔、俺は荒れに荒れてた時代があった。
生きてる理由が分からなくなって、喧嘩に明け暮れ、それによって出来た傷の痛みによって生きていると実感していた様なそんな中学時代。渾名、悪鬼羅刹。
──所謂、黒歴史である。
そんな中学時代を過ごしてきた俺は、その時の事を思い出すと、今すぐ胸を掻き毟って床にのたうち回りたい衝動に駆らされるのだ。
なんだよ「喧嘩だけが俺の生きる意味」とか! 「拳さえあればそれでいい」とか! ドッタンバッタン!
まぁ、あの時のアレがあったから、俺は──
□
昼休み、いつもならあやめが教室に来るのを待って居るのだが、今日は俺の方から出向こうと思う。
今朝の件で、男子生徒の視線が痛いのを感じた(野郎の視線は不快なだけである)のだが、それ以上の原因が……
「……あのさぁ」
「なんでしょうか、悪鬼羅刹さん」
「人違いです、後をつけるのやめません?」
「そうですか……話は変わりますが悪鬼羅刹さんですよね」
「話聞いてないですよね? あと、話題変わってないですし、人違いです」
転校生の須藤 佳奈の存在である。
ことある事に、俺の黒歴史時代の渾名を連呼してくるのだ。正直その名前を出されると死にたくなるのでやめて欲しい。
もういっその事、悪鬼……くっ、羅刹の事を認めてしまって、その名前を二度と呼ばないようにして貰おうか……!
などと思っていると、いきなり腕が掴まれ、後ろに組まれる。
んほぁ! 今朝ぶりの激痛(快感)!
「ねぇ、その女誰?」
そう、我らがあやめちゃんである。
なんというか、無表情なのはいつもの事なのだが、その顔はいつにも増して凍てついている気がする。視線が痛くて気持ちいいや! やっぱり野郎共とは違うね!
「何しているんですか? 佐渡君が痛がってるじゃないですか。離してください!」
転校生、須藤 夏菜は、にっこりと笑顔で応える。
笑顔……なのだが、なんだか目の奥が笑ってない感じがするぞぉ?
ていうか、俺の名前知ってたのね。いつもよくわかんない(すっとぼけ)名前で呼んでいたから、俺の名前自体知らないのかと思った。
「痛がってない、たろーは喜んでる」
「そんな筈ありません、そんな技の掛け方をしたら痛いに決まってます」
「……技? 仲良く腕を組んでるだけ」
「え? 私の知ってる腕の組み方と違う……」
「そもそも」
「しかし」
「やんややんや」「やんややんや」
俺を挟んで会話をする2人。前と後ろから鋭い視線が身体に突き刺さる、正直(快感で)どうにかなりそう……
とそこで、2人は一旦会話(?)を辞め、同じ方向へ歩き出す。
「「場所を変え(る)ましょう」」
なるほど、確かに廊下じゃ目立つもんね。
そうそう、あやめさん、ちょっと肩ハメ直すから、一旦離してくんね? あ、だめですか、そうですか。
□
屋上で3つの弁当箱が並んでいる。
俺、あやめ、須藤さんの弁当箱だ。
この学校の屋上は、普段は施錠されていて入れないようになっているのだが、あやめは「ちょっと待ってて」と言って、暫くガチャガチャしていると、20秒程で扉が開いた。手に持ってたピンセットは見ないことにしよう。
「で、たろーとはどういう関係?」
あやめから話の火蓋が切られる、その堂々たる風格に須藤さんは一瞬気圧されるが、意を決して話始めた。
「佐渡君との関係は、所謂、運命の糸で繋がった二人的な関係です!」
「ごっほぉぁ!?」
母お手製の愛情詰まった弁当に舌づつみを打っていた矢先にこの発言。吹き出した卵焼きが宙を舞う。……あ、トンビが取ってった。ナイスキャッチ。
「どういう……こと?」
「ぐふぉぁ!?」
再度サブミッションで肩を外された俺は、卵焼きを再び吹き出してしまう。今日はなんだかハイペースだね! そんな君も素敵だと思う! ……お、今度はカラスが卵焼きの獲得者か、達者に生きろよ。じゃない。
「あの、そのよく分からない関係とは、一体なんのことでございましょ……?」
痛みという名のご褒美に耐えながら疑問を口にすると、須藤さんは目を閉じ、昔の事を思い出す様に語り出した。
「あれは中学生の頃の話、当時の私は休日に、友達と遊ぶ為に街へと繰り出しました」
「ほうほう」
「友達を待ってると、知らない学校の男子生徒が私を囲ってきて、遊びに行かないかと強要してきたのです」
「ナンパ死すべし」
「沢山の男子生徒、頑なに拒否していたのですが、流石に力の差が凄まじく、あれよあれよの間に裏路地へ連れ込まれました」
「……ゴクリ」
須藤さんが話している中、あやめが一々合いの手を律儀に入れている。その事が気になって、なんというか話が入ってこない。可愛い、頭撫でたい。恐らくお返しに顔面パンチもしくは関節外しが返ってくるが──
「その時です! 同い年の赤い髪の男の子がいきなり向かいの路地裏から歩いてきたのです!」
──あれ? 頭撫でたら殴ってor外して貰えるとか最高じゃない? やべ、これは俺的にやるしかないな! 外されてない方の腕よ動け! ……ってちょっと待て?
「彼は言いました。『女1人に大人数で囲むたぁ、男の風上にも置けねぇな、代わりに俺と遊ぼうや』『ここは女が来るとこじゃねぇ、今すぐ元の場所に戻るんだな』と!」
「ぐあぁぁぁぁ!?」
やべぇ、それって黒歴史時代の俺じゃね!? 痛い痛い! 辞めてくれ! 悶え死んでしまうぅ!
頭を抱え、背面ブリッジで悶える俺。なんだ? フェンス乗り越えて校庭に飛び込めばいいのか?
「颯爽と現れて、更に颯爽と助けてくれて、そしてお礼を言う前に姿を消したあの人を今の今まで探していたんです」
そこで一旦話を切る、そして何度も聞いたあの質問を俺にぶつけるのだった。
「悪鬼羅刹さんですよね?」
「ぁぃ、そぅです……」
死に体の俺には、否定する気力が残っていなかった。
□
昼休みが終わり、一旦解散することになった。
そして5時限目の授業、俺は何故かクラスの全員(教師を含む)から熱い視線を注がれていた。
簡単に説明するならこうだ。
・昼休みの終わり際、転校生と仲良く揃って教室に戻ってくる俺(クラスメイトの関心を集める)
↓
・授業が始まり、窓際真ん中の席に座る俺を丁度廊下側の反対側にいる須藤さんが、授業そっちのけでじっと見てくる(御丁寧に椅子もこちらに向けて)。
↓
・男子生徒全員からの殺気の視線と、女子生徒からの興味津々な視線が突き刺さる。
↓
・そんなクラスの状態に困惑した先生が視線の先である俺へと、懐疑の視線を向ける(そんな中でも授業はきっちり進めているのだから流石だ)
結果、すっごく居た堪れない……
「えっと、『物体Aを宇宙に打ち出す為に必要な力を答えなさい』……菅田」
「はい、物体Aを思いっきり佐渡にぶつけます」
「違います、峰山」
「はい、物体Aを躊躇なく佐渡にぶつけます」
「違います、少しは躊躇してください、大西」
「はい、人物Sに第1宇宙速度を超える力を与えます」
「それだと佐渡君は宇宙へ飛び立ちますね」
男子からの殺意が凄まじい……
□
放課後。
5~6時間目が俺にとって地獄の空間と化し、精神的に消耗した俺はいち早く教室から飛び出す。
背後からは「チッ!逃がしたか!」「明日こそは息の根を……」「……殺」という怨嗟の声、俺の判断は正解だったようだ。
あやめの教室に行き、合流すると、そのまま素早く下校する。
「……? たろーなんか疲れてる?」
「いや、あはは……」
今日1日だけで物凄い疲れた気がする。癒しが……癒しが欲しい……。
あ、そういえば、今朝のアレみたいな事をやってもらおう。
「あやめ、腕組んでくんない?」
「わか……へっ!?」
素早く距離を取るあやめ、いつも無表情なあやめには珍しく、分かりやすく驚愕の表情をしている。そして徐々に顔を赤くしていき、そして惚けた表情になりながら「わかった」とぽつりと呟いた。
じわじわと近付いてくるあやめ、俺は今か今かとあの痛みを待ちわびており、あやめの手が俺の肘に触れるのを感じた、そして遂に!
……あれ?
「……」
「……あの、あやめさん?」
なんというか、普通の腕組みである。
あるぇ? なんか思ってたのと違う……。
「あの、ちょーっとやり方間違ってないかなぁなんて」
「うるさい、黙って」
「あ、はい」
なんだか罵倒にも力がない。なんとも言えない雰囲気の中、俺たち2人は家路につくのであった。
しかしなんでだろう、痛みが無いのに妙に癒されたような気がしたのだった。
□
「じゃあね、たろー」
「おう、それじゃあな」
あやめを家まで送り届けて、俺も本来の帰路に着く、とは言っても、あやめの家から俺の家まで50mも無いのだが。
「たでーまー」
「あ、おかえりなさい」
あぁ今日は、あやめのよく分からない態度で若干癒された気もするけど、やっぱり疲れたなぁ。
「荷物お預かりしますね!」
よいしょっと、なんだかもうさっさと風呂入って飯食って寝たい気分だなぁ。
「お風呂にして、ご飯にして、その後私にするんですね! はい、着替えの服です!」
『私』は要らないかなぁ、あぁ、そういえば明日からは男子共からの逃亡に力を入れないとだなぁ。宇宙に打ち出されたら敵わない。
着替えを受け取った俺は、脱衣所に直行して疲れを取る事にしたのだった。
──────「いや、なんで須藤さんここにいんの!?」
「跡をつけ……ゲフンゲフン、愛の力です」
須藤さんはストーカーだったらしい、いやーなんかもうびっくりだわぁ……いや、ほんとほんと……
お風呂に入る事を一旦辞め、自分の部屋に戻る。
ベッドに腰掛け一息ついた。そして、
「あ、もしもし、警察ですか?」
あぁ、明日も濃い1日なんだろうなぁ。
佐渡 太郎
さどなのにM、Mっぽい名前が思いつかんかった。でも、太郎って名前はMっぽい(熱い風評被害)
結構あやめラブな感じを作中出してはいるが、付き合ってはいない。不思議だね。
中学の頃、悪鬼羅刹の異名の元、数々の喧嘩を繰り広げており、その時の痛みで生きる実感を得ていたという中々の黒歴史がある。
Mになったのもこの経験のせい。
最近、学園内で気疲れすることが多々あるが、それがラブコメ主人公の宿命だ、受け止めろ。
肩の関節と言わず、色々なところの関節を外されても、簡単に嵌めることが出来る。(危険ですので真似しないでください)
園出 あやめ
暴力系幼馴染ヒロインとして生み出したのだが、ただ暴力を振るってるだけではいいヒロインとは言えないよなぁと思い、ちんまい無表情キャラを追加、でも遠慮なく関節を外してくる鬼畜キャラに、どうしてこうなった。
寧ろ無表情を付け加えたせいで、鬼畜度が増した気がする。おかしいぞぉ?
一応暴力系になったエピソードなんかも考えてはいる。
彼女のは愛ゆえに手が出るのだよ……
須藤 夏菜
すどうかな、すとうかな、すとーかー、ストーカー安直でごめんなさい。
暴力系幼馴染に対抗する程の個性が出したい、そう考えた私は悩みに悩んでこのキャラクターを出しました。夢見がちで恋の為なら止まらないストーカーキャラ。でも、書いてみてやっぱりキャラ弱い気がする。もっとストーカー気質な所を出していけば良かった。
主人公に助けられて、一目惚れ、そして、転校先で同じクラスへ……こうして書くと恋愛モノのメインヒロインっぽいのにね。
あとがき
ラブコメ書きたい。思い立ったが吉日、すぐさま構成を練ろうとしました。
どんなラブコメにするか、そんなことを一日中考えていたら、結構前に、暴力系幼馴染のざまぁ物が凄い出回ったなぁと思い出し。暴力系幼馴染をメインヒロインにする事を決めました。
しかし、ざまぁ系は苦手なので書くのは無理、じゃあちゃんとヒロインにしてあげよう!
ただ、暴力系をヒロインにするには、主人公の構成を練ろうと思っても丁度いい感じの個性が1つしか思いつきませんでした。結果ドMに。
いや、一応菩薩系主人公とか考えたんだけどね、それだとヒロインがただただ嫌なキャラになっちゃうなぁって。
暴力を笑顔で受け止め許す主人公、ヒロインの罪悪感増し増し。あれ?意外と……あ、ざまぁ系になっちゃいそうだ。
色々書いたけど、結局言いたいことはラブコメ難しいわ。
誤字脱字誤用その他諸々あれば報告があるとめっちゃ嬉しいです。
ここまで読んでくれてありがとうございます!