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引っ越し



不思議に思い、「鑑定」を発動させる。



名称 ストレッチスーツ

固有名ー

品質 C

特殊 武器成長 衝撃緩和 打撃耐性 斬撃耐性



お?どう言うことだ?他の服を「鑑定」しても









下着



下着



いや、わかってるわ。このくらいの情報量しか出ない。やはり、ステータス持ちが()()しないとしないとダメということか。さっきまで着ていた服も鑑定できないしな。



まあ、これで武器よし防具よし。ダンジョンに潜る準備は整った。



もうこの家には来ないだろうな。ボロいし、そんなに思い入れもないから。

大家さんには話は済ませてあるので、あとは出ていくだけだ。少し早めの昼食をとって時雨さんが来るのを待つ。最近、昼食は早めでしか食べてないな。



待ってる間もレベル上げだ。んー、「隠密」でもあげるか。



「隠密」を発動させたところで思い出す。「隠蔽」を使ってみよう。たしか、「隠蔽」を使ってステータスに細工が出来たはずだ。




名前 カミヤ ハルヤ

職業 執行人Lv.18(Lv.30で転職可能)

加護 陰神

Lv.18

HP632/632

攻撃470

体力420

敏捷670

防御420

知力470

スキル

殺闘術Lv.4、剣術Lv.7、恐怖耐性Lv.5、混乱耐性Lv.6↑、身体操作Lv.5、隠密Lv.5↑、隠蔽Lv.4↑、暗視Lv.1、縮地Lv.3、身体能力強化Lv.3、高速思考Lv.5、気配察知Lv.4↑、観察Lv.10↑、見切りLv.1New、鑑定Lv.4New、看破Lv.1New

ユニークスキル

急所読み、陰空間



↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓



名前 カミヤ ハルヤ

職業 不明

加護 不明

Lv.不明

HP 不明

攻撃不明

体力不明

敏捷不明

防御不明

知力不明

スキル

不明

ユニークスキル

不明



おお!なんか強そう!でもあくまで「隠蔽」だから実際の数値には反映されないんだよな。おそらく「隠蔽」が周知の事実になると、別にかっこよくもなんともなくなるだろう。

まあ、実力や個人情報が守れるので上げるにこしたことはない。幸い、陰神の加護のお陰で上がりやすくなっている。



「そろそろ時間だな。」



先に出て待っていようと思い外に出ると女性の悲鳴が聞こえた。



「きゃあ!!」

「俺ステータス持ちだよ?大人しくしてた方が身のためだとおもうけど。ギャハハ」

「や、やめて下さい!!」

「可愛いね~。ほら!泣けよ!泣いて叫んだら誰か助けてくれるかもよ?来たところで俺にぶっ倒されるのがオチだけどな!」



急いで近くに駆け寄るとチンピラみたいな男に時雨さんが捕まっていた。時雨さんは泣いていた。

俺の中で何かが弾ける感覚がした。気がつくと俺は全速力で男の近くに接近し、拳を降りかかっていた。殺す意思はない。だが、ステータス持ちならないこれくらいでしなないだろう。

殺さないように力はセーブして、振り切った。殺闘術は使っていない。



「バキッッ!!」



鈍い音がして男は吹き飛ぶ。おそらく自分の身に何が起きたかすらわからないだろう。


すぐさま時雨さんに駆け寄る。



「怪我はないか!?」

「え、え?あ、え?え?」



まだ混乱しているようだ。



「大丈夫。もう大丈夫だ。」

「う、うう...うっ、うっ」



安心したのか泣き出してしまった。胸に体を預けてきたので優しく抱き締める。

不謹慎にも時雨さんのなんとも言えない良い匂いがしたので、しっかりと堪能してしまったことは内緒だ。



~~~~~~~~



「お見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ありません。」



男を警察に引き渡したあと、少し落ち着いたのか、恥ずかしそうに謝ってきた。



「いや、俺が気を利かせて市役所まで行けばあんなことにはならなかった。ごめん。」

「いえいえ、春哉さんのせいではありません!むしろ、助けて頂いてありがとうございます。私も、こういう事件が増えていると聞かされていたんですが...もっと気をつけるべきでした。」



俺も抜けていた。確かに、いきなりこんな力を手にして悪事を働く人がいない訳がないのに。魔物にばかり気をとられていた。



「警察の人も言っていたように、これから警備態勢が整うまでは極力1人での行動を避けよう。サルバドールはこういった奴らを捕まえたりはしないのか?」

「基本的にはダンジョンでの活動が主ですが、集団での戦闘や組織ができていた際の制圧などには応援に駆り出される可能性はあります。」

「こういった事件は警察、もしくは警備員たちが主となって担当するわけか。」



訓練された者の方が尚良いが、まあ、十分だとは思う。成長したらわからないがステータス持ちにとっても銃の脅威は今までとさほど変わりはないしな。



今後のことも含めて、落ち着いたところで話し合うことになったのでとりあえずマンションに案内してもらう。





「す、すごいな...!」



俺は今、そのマンションとやらの前でその建物を見上げていた。

今までのボロアパートと比べるまでもない。



中に入って俺の部屋に案内してもらう。20階まであるらしく、上に行くほどグレードが上がるといった感じだ。まだ、人はほとんどいない。

3階にあるという俺の部屋に案内される。



「おおっ!」

「ここが春哉さん部屋ですね。」



案内されたのは3階の一番奥の角部屋だ。

ここから、始まるのか。



そしてずっと、気になっていたことが1つ。



「なんでここは電気がついているんだ?」

「気づかれましたか。ここはもともと別の発電所から電気を引いていたから被害はなかったみたいですよ。それも、ここが選ばれた理由の一つみたいですよ。」

「なら、この辺にも電気がついているところはあるのか?」

「結構多いみたいですね。ここは隣町に近いですし、昔ながらの家が多いので、ガスと一緒に引いているとか。割引がきくらしいですよ。ここは単純にスポンサーの関係みたいですね。」



そういうことか。しかし、電気があるということにこんなに安心感を覚えるとは...

今や現代人は、電気がなくなったら滅んでしまうかもしれないな。



「先に荷物を置いてくるよ。」

「わかりました。私はもう少しかかりますが隣の部屋に住むことになっているのでそこで待っていますね。あとこれ、カードキーです。予備も預けておきますね。私の合鍵も渡しておきます。何かあれば来てください。」

「なら、俺も渡しておくよ。予備だけど。何かあれば遠慮なく来てくれ。」

「わ、わかりました。でも、これ予備じゃあ?いいんですか?」

「ああ。予備を自分で持ってても多分同じところにいれるんでな。時雨さんが持っててくれ。」

「ラジャーです。責任をもってお預かりします!ふふっ。」



可愛いっ!ギャップ萌えがヤバい。

あ、顔赤くなってないかな



「あ、ああ。よろしくな。」

「では、後程。」



といって部屋から出ていった。



「さーて、やりますか!」



まずは間取りの確認。ざっと見渡した感じ、結構広い。まあ、家具とかないからそう見えるだけかもしれないけど。



先に大きな家具類を出す。冷蔵庫、レンジ、タンス、テレビに、洗濯機、テーブルに椅子など。素のステータスが高いので設置が楽だ。ステータス様々だな。



次に食器類、フライパンなどの調理器具、冷蔵庫の中を片付け、一通り終わったので少しくつろいでみた。時計を見ると1時間経っていた。かかったように思えるが引っ越しの作業が1時間でできるのはすごいだろう。



ソファに座り部屋を見渡す。



「いい部屋だな。」



素朴な感じの落ち着く部屋だ。なんだろう。実家のようなものではない安心感があるというか。最近、こうやってくつろぐ時間なんてなかったなあ。



10分くらい、そうやってくつろいで時雨さんを呼びにいった。



「とりあえず、一通り終わったよ。」

「良いですね。なんだか、落ち着くような空間です。」

「ありがとう。さて、今後のことだけど...」

「そうですね。ダンジョンのルールは呼んで頂けましたか?」

「ああ、獲物の横取り禁止とか、擦り付け禁止とか。あと、討伐に関することだっけ?」

「はい。ダンジョンは地下になっており、下に行けば行くほど魔物の強さは上がっていきます。ダンジョン内で魔物を倒すとダンジョンに吸収されるように消えてなくなりますが魔石と呼ばれる宝石が残ります。それをまだできてはいないんですが、下にサルバドール支部いる私に出していただき、鑑定が終わると討伐の記録がつけられます。」



んん!?何か今意味はわかるが意味がわからないことが聞こえたんだが??



「ちょっと待ってくれ。魔物が吸収される?それに魔石って本当か?」

「そのように報告書には書いていますね。詳しくはわかっていませんが他のダンジョンでも起こっているようですよ。魔石は解析してみましたが全く未知の物質で出来ていたそうです。供給は結構あるので、宝石の一種として売られていますね。大きければ研究所が高値で買い取ってくれるそうですよ。」



魔石か。本格的に異世界みたいだな。神とか魔物とか、決定的なのがダンジョンにステータスか?


「それにしても、ダンジョンって危険をおかしてまで深く潜る必要ってないんじゃないのか?魔物が溢れるのを押さえればいいんだし。」

「それが、ダンジョンを鑑定した人達によると、最深階にたどり着いた人間にはこの異常な事態の秘密を知る権限が与えられるって言っているんです。だから、深部を目指すようなシステムになっているんです。」



ダンジョンを鑑定...

俺も入る前にしてみよう。



「今日から他の町のステータス持ちがダンジョンに入る予定になっているので、春哉さんも少し入ってみますか?下見って感じで。人も少ないので入ったことのある自衛隊の人と同行出来ると思いますよ。頼んでおきましょうか?」

「ありがとう。頼むよ。敵は弱くても道がわからないんじゃどうしようもないからな。」

「もうすぐ浅層の地図を作るといっていましたがもう少しかかりそうですしね。あ、忘れてました!ステータスを拝見してもいいですか?」

「ああ、そうだったな。えーと紙に書いてもいいか?」



名前 カミヤ ハルヤ

職業 執行人Lv.18

加護 陰神

Lv.18

HP632/632

攻撃470

体力420

敏捷670

防御420

知力470

スキル

殺闘術Lv.4、剣術Lv.7、恐怖耐性Lv.5、混乱耐性Lv.6、身体操作Lv.5、隠密Lv.5、隠蔽Lv.4、暗視Lv.1、縮地Lv.3、身体能力強化Lv.3、高速思考Lv.5、気配察知Lv.4、観察Lv.10、見切りLv.1、鑑定Lv.4、看破Lv.1

ユニークスキル

急所読み、陰空間




「こんな感じだな。」



これからも成長すると思うし、別に見せても問題ないだろう。ちょっと人に見せるのは躊躇うスキルが並んでいるが、これから長い付き合いになるし、これくらいはしておこう。



「ユニークスキル、2つも持ってたんですね!凄い。あ、ありがとうございます。これ、データとして上に提出してもいいですか?色んな人のデータがみたいらしくて。」



提出か。ユニークスキルを2個持っていることがバレるんだけどな...

ま、いっか。別に悪いことじゃないし。



「いいよ。むやみに公開とかしないなら。あ、ちなみにこのステータスってどんな感じなんだ?人のを見たことが無いからよくわからないんだ。」

「すみません。私も他の人のステータスは詳しく見れないんです。申し訳ありませんが...」

「いや、個人情報だからな。むしろそれを聞いて安心した。」



何気ない感じで聞いたけど、確認ができてよかった。



「もうさっそくなんでダンジョンに行きたいんだけど...」

「わかりました。少し離れているので車でもかいましょう。今回は私も入り口まで同行しますね。春哉さんがダンジョンにいる間にサルバドールのライセンスを作っておきます。」

「ライセンスってなんだ?」

「サルバドールの身分を証明するものですね。次からダンジョンに入るときはそれが必要になります。」

「へえー。便利だな。頼むよ。」



車を走らせること約5分。こう言うと近く感じるかもしれないがずっと走り続けて5分なので近くはない距離だ。



「着きました。」



うーん。普通だな...

一番被害があったとおもっていたけど、何もなかったみたいだ。



「もっと被害が大きいと思ってましたか?」



俺が考え事をしているのを見て思ったのか、聞いてきた。



「正直言うと、そうだな。」

「被害が少ないところには人が少ないという共通点があり、この辺りは当時ほとんど人がいなかったんですよ。元々民家は少ないところですしね。」



魔物が人以外を襲わなかったのが不幸中の幸いということか...



「あ、ダンジョンはあそこからですね。」



見ると2人の男性が見張っている、下につづく洞窟のようなものがあった。



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