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ライスシャワー物語 『疾走の馬、青嶺の魂となり 天に駆けた孤高のステイヤー』  作者: 風花 香
最終章 6歳 生涯最高のかけがえのないゴール そして……

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怪物 出走回避

 正直、この年の春の天皇賞にあの馬が無事に出走していたら、恐らくどんな馬にも出番はなかったでしょう。


 3歳四冠を達成し、2歳時からも合わせれば既にGⅠ5勝。

 当時をリアルタイムで知る人はその馬こそが歴代最強馬だと主張する人が多いです。(申し訳ありません。個人調べです)


 『シャドーロールの怪物』ナリタブライアン。

 古馬となったこの馬は、この年の古馬五冠競走の完全制覇。はたまた日本競馬界の悲願でもある世界最高峰のレース、フランスのロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞の制覇も夢ではなかったのではないでしょうか。


 2019年現在でも凱旋門賞を制覇した日本の馬はいません。2着が最高順位です。

 エルコンドルパサーもディープインパクトもオルフェーヴルも果たせなかった世界の頂点。

 ナリタブライアンがもし無事だったなら或いは……と無駄なたらればを想像してしまいます。


 殺人的なハイペースの中を好位追走して抜け出す心肺機能。稍重の馬場を苦もなく独走する力強さ。ナリタブライアンは上記の馬たちと比べ、凱旋門賞のような力のいる馬場に適していたのではと思います。


 すいません、余談でした。

 とにかく3歳時には世界のホースマンたちでさえ、ナリタブライアンは世界最強クラスと称えるほどの存在でした。そんな怪物が天皇賞(春)の出走回避を決めたのです。


 各陣営は一気に色めきだったことでしょう。クラシック戦線で無双していた『シャドーロールの怪物』も古馬戦線で無双していた『無敵の兄貴』も今やいないのですから。


 初のGⅠ載完を狙うステイヤーたちがこの主役不在の舞台にこぞってやって来ました。


 その中には長距離GⅠ2勝のライスシャワーも含まれていましたが、今やおそるるに足らず感が否めない雰囲気が蔓延しているようでした。


 

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