復調の兆し
暗く長いトンネルの出口はまだ見えないライスシャワーでしたか、戦いは続きます。
舞台は中山に移り、GⅡレース日経賞。昨年は1番人気で見事優勝してみせたレースです。
1番人気は同期の『名バイプレイヤー』マチカネタンホイザ。
2番人気にライスシャワーです。唯一のGⅠ勝利馬であり、昨年制しているレースということもあり、期待するファンも多かったのでしょう。
3番人気に大逃げが信条の『逃亡者』ツインターボ。
4番人気にライスシャワーと同じ父をもつ1世代下の長距離馬ステージチャンプと続きました。
この日のライスシャワーを見た的場騎手は「おっ!」と期するものがありました。
ライスシャワーという馬は本気になってくると目がつり上がったといい、この時のライスシャワーの目は正に気合いを感じさせるものだったようです。
気力で走るこの馬にとって、精神的に充実していると思われる状態は何より重要なことでした。
「もしかしたら今日は走るかも!」
的場騎手の期待を背に、日経賞のスタートが切られました。




