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ライスシャワー物語 『疾走の馬、青嶺の魂となり 天に駆けた孤高のステイヤー』  作者: 風花 香
第四章 5歳 復活の兆し 長いトンネル

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藁にもすがる思い

 年が明け5歳となったライスシャワー。

 希望と野望に満ちた昨年と違い、陣営の試行錯誤と苦悩は深まるばかりでした。


 次走を京都競馬場で開催されるGⅡレース京都記念に定めた点にも、陣営の何とか現状を打破したいという思いが現れています。

 

 本来ならば関東の美浦に拠点を置くライスシャワーが、わざわざ関西のレースに遠征する必要はありません。GⅠレースなら話は別ですが、一度叩く為のレースなら中山競馬場や東京競馬場で開催されるレースは他にもあります。


 にも関わらず京都記念を選んだのは、ミホノブルボンを、そしてメジロマックイーンを破った思い出の地に立つことで、ライスシャワーの中に眠る闘志が目覚めるかもしれないと望んでのことだと思われます。

 それは正に藁にもすがる心境でしょう。


 白さ際立つ雪原のようなターフに姿を現した出走馬の中には、昨年の年度代表馬ビワハヤヒデの姿もあり、それを倒しに来たと見做されたのか杉本清アナウンサーに「関東の刺客ライスシャワー」と、ここでもありがたくない異名で紹介されています。


 しかし結果は無惨にも、ビワハヤヒデが2着に6馬身差の圧勝を飾った遥か後方、10頭中の5着と良いところなくレースを終えます。


 陣営の淡い期待も願いも実ることはありませんでした。


 

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