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ライスシャワー物語 『疾走の馬、青嶺の魂となり 天に駆けた孤高のステイヤー』  作者: 風花 香
第三章 4歳秋 スランプ

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名優の引退

 天皇賞(秋)は東京競馬場、芝2000メートルで行われる中距離王決定戦です。

 

 この2000メートルという距離の競馬界における価値は重く、スピード自慢のマイラーからスタミナ自慢のステイヤーまでその時代を代表するトップクラスの馬たちが集って参戦してきます。


 この年の天皇賞(秋)で1番人気になるであろうと目されていた馬が、あのメジロマックイーンです。


 春競馬の締め括りである春のグランプリ宝塚記念を勝利し、秋初戦に選んだGⅡレース京都大賞典ではコースレコードのおまけ付きで圧勝してみせました。


 春の天皇賞ではライスシャワーの後塵を拝したとはいえ、その後の走りで自らこそが現役最強馬であると主張するこの馬が天皇賞(秋)の主役になることは間違いありませんでした。


 ところがレースを目前に控え、この現役最強馬は怪我によって出走叶わずそのまま引退することとなります。


 生涯獲得賞金は初の10億円を超え、ここまで勝って当たり前と思われる馬はそうはいないであろう単勝支持率を誇った芦毛伝説の継承者は、まだまだ強くなるのではないかという期待を抱かせたままターフを去ったのでした。


 因みにこの話の題名の『名優の引退』の意味は、メジロマックイーンの名前から来ています。

 冠名のメジロは所有者たるメジロ牧場からですが、マックイーンの名はアメリカの俳優、スティーブ・マックイーンから取ったものなのです。

 完全に余談ですが。



 そしてこのメジロマックイーン不在となった1993年、秋の天皇賞は群雄割拠の戦国天皇賞へと突入します。

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