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ライスシャワー物語 『疾走の馬、青嶺の魂となり 天に駆けた孤高のステイヤー』  作者: 風花 香
第三章 4歳秋 スランプ

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時代の担い手として

 夏を越して秋。

 各馬にとって激戦の季節がやってきました。


 俗にいう古馬五冠レースというものがありまして、天皇賞(春)、宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンC(カップ)、有馬記念の五つのレースを指します。


 天皇賞(春)と宝塚記念は既に終わっており、書きました通り天皇賞(春)はライスシャワーが、そして宝塚記念はメジロマックイーンがそれぞれ制していました。


 そして、残る三つの大レースが10月~12月にかけて開催されるのです。


 ライスシャワーは9月から始動し、まずは10月に行われる天皇賞(秋)に向けてのステップレースとして中山競馬場で開催される当時のGⅢレース(現在はGⅡレース)、産経賞オールカマーに出走しました。


 憎まれ役ではありますが、ミホノブルボンを、そしてメジロマックイーンを破ったライスシャワーには新時代の担い手としての期待が寄せられ堂々1番人気でレースに臨みます。


 レースは3番人気のツインターボがその代名詞とも言える()大逃げで、後続との差を最大30馬身くらいに広げる展開となりました。


 ライスシャワーは終始4番手に位置し、残り600メートルくらいの段階で的場均騎手は追い出しに掛かりましたが、最後の直線に向いた時点でツインターボとの差はまだ10馬身以上はありました。

 直線の短い中山競馬場でこの差はもはや絶望的です。


 結局ライスシャワーは勝利したツインターボからおよそ6馬身離された3着でゴールし、休養からの復帰初戦を終えました。


 この結果に競馬ファンの方々からは、「復帰初戦だし、3着に入ればまあこれから上がってくるか」という前向きな考えと「やっぱりライスシャワーには2200メートル位じゃ距離が短すぎて勝負にならないんじゃないか」というライスシャワーの実力に疑問を抱く声の両方が上がったことでしょう。

 


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