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ライスシャワー物語 『疾走の馬、青嶺の魂となり 天に駆けた孤高のステイヤー』  作者: 風花 香
第三章 4歳秋 スランプ

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休養 ライスシャワーのエピソード

 天皇賞(春)の後、ライスシャワーは戦い漬けだった身体と心をリフレッシュさせる為、放牧に出されました。

 ライスシャワーには久し振りにゆっくりとした平穏な時間が訪れます。


 ここで小話を一つ。

 ライスシャワーはとても賢い馬だったといいます。それは終生の相棒となった的場騎手も言っていたようです。


 そんな賢いライスシャワーの刺客伝説に一花添える話があります。

 それはライスシャワーは新聞を読める、というものです。


 ライスシャワーに新聞を見せると食い入るように見入り、まるで読んでいるかのようだったといいます。

 その為、ライスシャワーは自分より人気のある馬が気に入らない、そいつには絶対勝ってやるという気持ちになったのではないかという笑い話です。


 ミホノブルボンやメジロマックイーンを破った時にも新聞を読んでいたかもしれませんね。


 あと写真が大好きでカメラを構えるとバッチリカメラ目線を決めてくれたり、カメラの前をわざとらしく歩くなんてこともあったそうな。

 なので、ライスシャワーの写真はいい感じのものが結構残っているそうです。


 また、ライスシャワーはレースの後、勝った時と負けた時で態度が全然違ったといいます。


 勝った時には、ライスシャワーの馬房の前を人が通り掛かると、馬房の中から首をにゅーっと伸ばして「今日は勝ったんだぞ、凄いだろ」と言わんばかりに首を上下に振ったといいます。


 逆に負けた時には馬房の奥でお尻を向けて「ほっといてくれよ」とばかりに拗ねていた、という可愛いエピソードがあります。


 これらのエピソードの信憑性については定かではありませんが、歴史上の人物の逸話然り、往々にして全く関係ない話は現在に残らないと思うのです。

 程度は様々に誇張はされていると思いますが、ライスシャワーの賢さや人間らしさ、魅力を伝える楽しいエピソードだと思います。


 閑話休題。

 9月になるとライスシャワーは茨城県美浦トレーニングセンターに戻ってきました。

 ライスシャワーの新たな戦いが幕を開けます。

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