その馬の名は
今回焦点を当てるお馬さんが生まれたのは1989年3月5日。場所は北海道登別市にあるユートピア牧場というところでした。
因みに私はリアルタイムでこのお馬さんを知っているわけではありません。このお馬さんは私よりお兄ちゃんですから。
話が逸れましたが、生まれたばかりのこのお馬さんは牡馬、男馬ですね。にしては小さいお馬さんでした。生まれた時に立ち会った牧場の方の記憶では「きりっとした、小さい、形のいい馬」という印象だったそうです。
そのお馬さんは小さいながらに運動能力は高く、お馬さんの能力や資質を見抜く力、相馬眼を持つ人たちからはそこそこの評価を受けていたみたいで購買の申し出もあったそうです。
ただどうしても「馬体が小さいなぁ」という悪い印象は付きまといました。
結局ユートピア牧場のオーナーはお馬さんを売らず所有しました。
その後1歳になると故郷を離れ、遠く離れた千葉の大東牧場で育成され、2歳になると茨城県美浦トレーニングセンターにある飯塚好次厩舎に入厩しました。
1991年4月4日には馬名が登録されます。
ライスシャワーと名付けられました。
名前の由来は諸説あるみたいなのですが、このお馬さんに携わる方全ての人に幸福が訪れますように、との願いが込められているようです。
後の彼の馬生を考えると、何とも皮肉な名前とも捉えられますが、それはまた後のお話です。