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ライスシャワー物語 『疾走の馬、青嶺の魂となり 天に駆けた孤高のステイヤー』  作者: 風花 香
第一章 出生~3歳クラシック戦線

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勝者はヒールへ

 ライスシャワーは勝ちました。

 ここまで圧倒的な強さを誇り、菊花賞の舞台でも限界を超えた好走をしたミホノブルボンを破っての大金星を挙げたのです。


 ミホノブルボンはと言うと、ライスシャワーに続き追い込んできたマチカネタンホイザにかわされそうになりながらも、最後の力を振り絞り2着を死守してみせました。

 その走りは無敗の二冠馬の名に恥じぬ立派なものです。


 しかしだからこそ京都競馬場に集った競馬ファン、またテレビで観戦していた競馬ファンは憤りを隠せなかったのかもしれません。


「何でここで勝つんだ!」

「空気を読め!」

「余計な事をするな!」


 勝利し祝福を一身に受けるはずだったライスシャワーに注がれたのは正にそんな言葉の数々でした。


 関西の地で、地元の栗東(りっとう)トレーニングセンターに所属する英雄が関東からやってきた馬に足元を掬われた。

 地元意識、馬券の的中、無敗の三冠馬誕生を阻んだ等。様々な理由が向かい風となり、とにかく言えることはライスシャワーは勝って悪者になってしまったということです。


 更にはその勝利にまで苦言やいちゃもんを付けられる始末。

 その筆頭となった事柄が、前に述べた逃げ馬、キョウエイボーガンの存在です。


 ミホノブルボンの逃げの脚質と被るキョウエイボーガンは言ってしまえばミホノブルボン以上に逃げなければどうにもならない馬でした。

 だからこそキョウエイボーガン陣営は無謀であろうと唯一無二の戦法である逃げを打ったのだと思います。


 ですが、これに対して当時の世論はこの様に叩いたようです。


「勝ち目も無いくせに無謀な走りをしてミホノブルボンの邪魔をした」

「ライスシャワーは展開に恵まれた」

「キョウエイボーガンがいなければミホノブルボンが勝っていた」

 

 などなど。


 この点について次回は持論を展開します。

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