僕とキミ達は、僕の身体を一緒に共有する!
僕の身体は、僕だけのモノじゃない事が分かったんだ、、、!
僕の頭の中で、複数の人間の声がするんだよ、、、!!!
男性も女性も、小さな子供も、お年寄りも、僕の頭の中で雑談している!
本当に、僕が何も言わないから! 言いたい放題に言われているんだ、、、!!!
あぁ! 僕の名前を言い忘れていた、、、。
僕の名前は 『ジャック・クロスター』歳は17歳、学校が終わると週6回
アルバイトでレストランの厨房で働いている。
僕は、奥手で自分から積極的に話しかけたり、行動に移すタイプの人間じゃない!
だから好きな女の子に、いつも何も言えないまま僕の恋は終わってしまう、、、!
僕の気持ちを、今までの人生の中で好きな女の子に伝えた事が1度もないような
男なんだ、、、!!!
カッコ悪いと言ってしまえば、、、?
それまでだけど、、、。
※
それにね、、、?
つい最近、彼らが僕の頭の中に居る事が分かったんだ、、、!
キッカケは、、、?
僕が大きな事故にあって、頭を強く打ってしまったからかな、、、?
それに僕は3日間、生死を彷徨ったんだよ!
お医者さんには【この3日間が山ですね! 正直言うと、、、? 目が覚める
かは、50対50と言ったところですか、、、? 祈るしかあしませんね!】
僕の両親と妹は、ずっと僕の病室で僕の手を握っててくれていた、、、!
年の離れた妹はまだ10歳で、、、。
僕の枕元で彼女が目を覚まさない僕にこう言うだ、、、!
『お兄ちゃん? 聞こえているの? 早く目を覚まして! 私、お兄ちゃんが
目を覚ますのを待っているのよ! 神様! どうか? お兄ちゃんが目を覚ま
すように、力を貸してください!!!』
彼女は、目を瞑り手を合わせてずっと、僕が目を覚ますように神様に願って
くれていてね! 僕はそんな妹が愛おしくて愛おしくて、、、!
早く、目を覚まして! 妹を抱きしめてあげたくなるのだけど、、、?
なかなか? 目を覚ます事が出来なかったんだ、、、!!!
そんな時に、僕は彼らと会ったんだよ!
▼
『ジャック! こんなところで何をしているんだよ! 早く元の場所へ戻れ!』
『・・・キミ達は、、、?』
『私の名前は、リヨンよ!』
『俺の名前は、ミルトンだ!』
『ワシは、ジルビルじゃよ~』
『ボクの名前は、ウィーダス!』
『どうして? 僕の頭の中に、、、?』
『まさか!? ジャックに会えると思っても見なかったよ~!』
『こんな事がなければ! 一生会ってないだろうな~』
『俺たちがジャックを元の場所に戻してあげるよ! 俺たちはジャック!
キミの記憶と共有しているんだよ! 大丈夫! 俺たちを信じろ!!!』
『・・・あぁ、分かった!』
『ジャック! 目を瞑れ! 一気に落とすぞ!』
『えぇ!?』
『せーのっ!』
『ギャーーーーーーーー!!!』
*
『ウッ! ここは、、、?』
『ジャック! 目を覚ましたのね!』
『良かった! もうこれで安心だ!!!』
『お.お兄ちゃーん!!!』
僕はこうして、元の僕の身体に戻る事が出来たんだ、、、!!!
・・・その後は、検査やいろいろあって1週間で退院できた、、、!
でも、、、?
ここから、僕は彼らとこの身体を共有しながら生きる事となったんだ、、、!
その頃、僕には好きな女の子がいて、、、!
彼女の名前は、ナーシャと言う女の子、、、!
物凄くアクティブで、活発的に動くし元気な女の子なんだよ、、、!
僕とはまるで、正反対、、、!!!
だから、僕はナーシャの事が好きになったのかな、、、?
僕は、彼女への気持ちをずっと隠していようと思っていたのに、、、!
彼らときたら、、、?
僕の頭の中で、言いたい放題なんだよ、、、!!!
『ジャック! どうした? 何故? 自分の気持ちをナーシャに言わない!』
『ミルトン! バカね! ジャックは言えないだけなのよ!』
『どうして、、、?』
『フラれたら? カッコ悪いって事、、、?』
『まあ~それもあるわねぇ~!』
『他には、何があるんじゃ~?』
『ジャックは、勇気がないだけなのよ!』
『おいおい? 嘘だろう? 勇気がないなんて! 言わない方がカッコ悪い
じゃないか、、、?』
『そんな言い方したら? ジャックに失礼よ!』
『おうおう? それは済まないの~』
『ジャック! 頑張ってナーシャに言ってみたら、、、?』
『ウィーダス! 子供には分からないモノよ!』
『なんだよそれ~!!!』
『男じゃったら~! 強引に攻めまくれ~!』
『ジルビルおじいちゃん! 今は、そんな時代じゃないのよ~!』
『じゃ~どうするんじゃ~?』
『ミルトンは、どう思うのよ、、、?』
『俺は、ジャックの考えを尊重するよ!』
『バカね! ジャックはあの女の子に言わない選択しかしないのよ!』
『リヨンは、どうなのさ~』
『私だったら? ちゃんと面と向かって! 【告白】して欲しい!!!』
『本気なのそれ、、、?』
『もちろんよ! 頑張ってジャック!』
▽
僕は、彼らの言う事をしぶしぶ聞いて、彼女に告白する
事になった、、、!!!
※頭の中の声とジャック。
『本当に、大丈夫なのかな? 告白しない方がいいんじゃないの?』
『ジャック! そんな弱気だと上手くいかないわよ!』
『がんばれ! ジャック!』
『ワシがついておるぞ~』
『ジャック! 頑張って~』
待ち合わせの場所に、ナーシャが現れた、、、!
『ごめんね! ナーシャ、呼び出したりなんかして、、、。』
『・・・あぁ、いいのよ! それより、私に大切な話って何?』
『実はね、、、? 前から、僕は、ナーシャの事が、ナーシャの事が、、、。』
『・・・ううん。』
『す.す.す...。』
『・・・う、うん。』
※頭の中の声。
『いけ~! ジャック!』
『もうひと頑張りじゃ~』
『今だ! 言えジャック!』
『男を見せろ!』
『好きなんだ! ナーシャ!!!』
※頭の中の声。
『やった! 偉いぞジャック!』
『凄いよ~』
『とうとう、言ったか!!!』
『ナーシャの返事は、、、?』
『私も、ジャックの事が気になっていたのよ! 嬉しいわ!』
※頭の中の声。
『これは! 告白成功だという事だよね!』
『ああ~成功したんじゃ~』
『ジャック! やったな~』
『良かったわね! ジャック!』
▼
・・・という事で、僕とナーシャは付き合う事が出来た、、、!
僕一人だったら、、、?
一生、ナーシャに何も言えないまま、終わってたよ!
『ありがとう! みんな!!!』
僕はこうして、彼らと一緒に共有しながら、これからも生きていく。
最後までお読みいただきありがとうございます。