大人への反抗
交差点を駆ける。
バンっーーー。
人と肩がぶつかる。
「いって…。」
相手の人は僕を睨む。
小さく”すみません”と言って、また駆ける。
駆けていく最中、「大人に反抗したのは何時だろう…」
と考える。
人の中を駆けながら、考える。
高校を選ぶときだろうか。
そんな風に思う。
息が切れて苦しい。
歩道橋を駆け登り、立ち止まる。
時計を見ると時刻は13時を刺す。
家を飛び出し、2時間経過。
携帯の着信履歴には、両親からの大量の着信。
メールの送信画面を開き、
「自分で決めたい」とだけ書き、送信。
空を見上げると、大きな入道雲。
空はこんなにも美しい。
僕は僕だけの人生を歩こう。
ゆっくりと。
終わり