鬼1 後悔、怒り、不安。
次から本編に戻ります。他は次の機会で。
気が付くと目の前は森、周りには誰もいない。
そこでサバイバルをしろと。
今の日本人がそれを突然やらされてみろ、何もできずにただ野垂れ死にしそうだ。
俺の家は色々やっている。
農業、工芸、料理、数えきれないくらいに。
俺は昔から祖父に武術を教えられていた、他にもあるが割愛する。
その鍛錬が今役に立つなんて思わないだろ。
俺は鶫蓮芭。元日本人だ。
今は違う世界でデミゴブリンとして転生した。
最初は冗談かと思った、自分の頭がおかしくなったと思った。
だが現実は残酷だ。
あの女神と名乗る女性の言葉を俺はは完全には信じることが出来ない。
いや、信じたくないだけかもしれない。今のこの状況を直視したくないだけかもしれない。
俺は人を殺した。
「約一か月か? わからんな、必死すぎた。」
転生してから俺は自分の安全、言い方を変えれば生きるための準備をした。
水は川がある場所を探した、火は記憶を頼りに火起こし機を作った。食べ物は魔物を狩った。
スキルポイントも結構使った。
生きるために全力を注いだ、人型だったのが幸いだった。
デミゴブリンは普通のゴブリンと違い、黒く細身だった。
なぜそう言えるか?
戦ったからだ。
相手はこん棒や石造りのお粗末な剣なんかの武器を持っていたが動きが遅かった。
扱いになれていない様だった。
おそらく武器を持ったことがないか、それとも実戦経験がない奴らだったのか。
まいいか。
人間と出会ったのは二週間たったぐらいか
なるべく目立たないように移動していたと思うんだが…。
その二人組の男性たちは俺を見つけるや否や斬りかかってきた。
俺はあまり戦いたくはなかった。
けれど逃げても追ってきた、逃げれないと分かって覚悟を決め手持ちの手作りの木刀をかまえる。
相手の剣は鉄製。真っ向から戦っても勝ち目は薄い。
そう思っていた。
結果はすぐに出た。
斬りかかってきたところを何とか受け流し腕に一撃。
それで相手が手を押さえてうずくまったがすぐ斬り返そうとしてきた。
「遅い。」
けれど構えも振りもかみ合っていなく、隙だらけだった。
首に一撃。
嫌な音とともにその男性は崩れ落ちた。
「***********!!!!!!」
だがもう一人のことを忘れていて油断した。
思わず全力で反応してしまった。
その男性は腕がもげ、首があらぬ方向に曲がって死んでいた。
その後、墓を作った。
安らかには眠れないとは思う。許してとは言えない。
だがそれでも俺は生きたい。
死にたくはないんだ。
デミゴブリン Lv18
位階 121
称号
「転生者」「女神の加護」「魔物」「亜餓鬼」
スキル
「爪Lv8」「裂Lv6」「遠見Lv6」「鑑定眼Lv5」「気配感知Lv7」「速Lv4」「跳Lv2」「魔力操作Lv3」「見切りLv9」「受け身Lv6」「耐Lv6」「回避Lv1」「本能Lv1」「剣術Lv2」「苦痛耐性Lv4」
「魔法耐性・全Lv1」「状態異常耐性・全Lv1」「作Lv4」「威嚇Lv3」「仁王Lv1」「火魔法Lv2」
「水魔法Lv2」「斬Lv5」「殴打Lv1」「暗視Lv4」
スキルポイント 2000pts