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Reborn-異世界転生は残酷だった-  作者: 漣ナガレ
第一章 地蛇 アーススネイク
12/21

蛇12 怒り貪るもの

さて朝になった。寝ている間に襲われるということはなかったようだ、セーフと言えるかな?


依然移動をし続けるが周囲は相変わらず似たような景色。斜面とかがないので山の中ではないのは確かだがいい加減見飽きた。確かに川は見つけたけどあれはいい思い出じゃない。二度と来るな、リス。まあ、気長に進むとしますか。

とりあえず鑑定しながら進む。気配感知なんかは勝手に発動しているから気にしてはいない。けれどそれでわからなかったら自分ピンチになるかもしれないからちょっと困るんだけどね。

こんな軽い感じで言っているけど結構重要なことだ。だからなるべく早くレベル上げたいけど自然に任せるしかないからもどかしいけど。





[打Lv6が打Lv7になりました。]

[見切りLv4が見切りLv5になりました。]


森を進み続けるが一向に変化なし。時々ホーンラビットことウサギが襲ってくるが敵ではない。あいつらすぐ自滅するし。なので地味にこいつらでレベリングが出来る。攻撃受けるギリギリ手前で躱したり躱した瞬間尻尾でカウンターくらわしたりなんか。その後はおいしくいただきました。味はだめだが。


(そういえば昼間に出会った魔物の種類少ないな。出会っていないだけか?)


今まで昼間に出会ってきた魔物はホーンラビットとキュラルレイラット、それの上位版アルバ・キュラルレイラットだけだ。出会いたいとは思っていないけどもう少し数がいてもいいと思う。もともとこの森に魔物が少ないだけかもしれないが、それでも少ないと思う。


(もしくはこの森がバカでかいかもしれいないだけか。)


とりあえず今はそのおかげもあってか生きている。もっと多くの魔物に出会っていたら生きていないかもしれないな。

怖っ。


そんなこと思っていたら遠見で異様な場所を発見した。そしてその近くに魔物の気配がする。遠見のレベルが低いので見えているのはあまり自分から離れていない場所だ。

そこは木が何本も地面近くから折れている。それに血がついているのもある。そして少し離れたところに魔物の死体を発見した。しかも何匹も。自分はそれに見覚えがあった。


(ウサギ? それにしては数が多いな。改めて鑑定してみるか。)


鑑定眼になって遠見発動中でも鑑定が出来るようになっていたので余裕で鑑定が行える。


ホーンラビット … 多くの草原や森に生息する魔物。普段は群れを成しているが若いオスは成長すると群れを離れ、単独行動をするようになる。


なかなかの説明がされた。ということは自分は説明によれば若いオスと戦闘をし続けたことになる。ちょうど時期が重なったのだろうか。おかげで生きてはいるが。

この惨状の原因と思われる魔物は今ウサギを貪り食っている最中である。周りなんか気にせずただ食い続けている。まるで何かに憑りつかれているように。


その姿は牛のように見える。いや、どっちかというとヌーか、二本の前に突き出すように曲がった角、大㏍な体にボコッと膨れた筋肉を持つ四つの四肢。体は全体的に赤みを帯びた毛でおおわれている。一目で陽的と分かってしまうその雰囲気。


(これは逃げるが勝ちだな。あれはやばい。)


ちなみに鑑定はすべて失敗に終わった。それだけ相手が強いということを示しているのだろう。

自分はそいつが見える方向と逆の方向に向かって全力で逃げようとした。










「ブルウゥゥゥァァァァァァァァァァァ!!!!!」








突如鳴り響いたその鳴き声は周囲の木々を、大地を震わせた。

自分も例外ではなく、少しばかり動きを止めてしまった。


[恐怖耐性Lv1を手に入れました。]

[耐Lv3がLv4になりました。]

[本能Lv1が本能Lv2になりました。]


これらのスキルについての通知が来たということは今自分は自分の本能から恐怖を感じているということだ。それだけあの魔物がやばいということなのだろう。

魔物のいる方向の反対を向き全力ダッシュで逃げようとした瞬間、とてつもない気配が後ろから迫ってくるのを感じた。


振り向くとあの魔物は目を充血させ、血を流しながらこちらへ向かって来ていた。


すぐさまダッシュで逃げる。だがこの逃走がいつまで続くかわからない。落ち着け自分。今この瞬間何が出来る? 考えろ、自分の持って居るスキルでこの状況をどう変えるか。どうすればあいつを撒けるのか、倒せるのか、生き延びれるのか。時間はもうない。考え続けるんだ。











毒霧を放つ。

物ともせず突き進む。。


[毒Lv7が毒Lv8になりました。]


土魔法で壁を作る。

紙のように壊し突き進む。


[土魔法Lv5から土魔法Lv6になりました。]

[逃Lv1を手に入れました。]

[恐怖耐性Lv1が恐怖耐性Lv2になりました。]


(あいつどんだけ追ってくるんだよ!! 自分が何かしたか?!)


逃げている自分が今考えられる出来るだけのことはしたがまったく意味がない。

壁は粉、毒は空気。どうしろっていうんだ。けれど


(追いつかれていないのが不思議だな。何故か普通に考えれる余裕も出てきたし。あいつのスピードが変わっていない?)


それはないと思う。いまだに同じように目の前にある木はは相変わらず吹っ飛ばしながら向かって来ている。威力は落ちてはいない。スピードも変わってはいない。どういうことだ


「ブルゥゥゥァァァァ!!」


考え事をしていたらなぜか急に牛が走るのをやめた。そして辺りの木に顔をぶつけ始めた。しかも威力が先ほどより無い。一発でへこみはするが折れてはいない。


(八つ当たりですか? まぁいいや、逃げよう。)


そして俺はその場を後にした。



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