田中くんと朝の教室
せっせと漕いだ自転車を駐輪場に置き、昇降口でぱぱっと履き変え職員室へ。
別に朝から呼び出しを喰らっている訳ではなく、俺の学級はだいたい俺が一番最初に登校するからだ。教室で寝るぜ、超寝るぜ。
「失礼します、化学科の田中です。教室の鍵を取りに来ました」
「あい、おはよう。いつも早いなー田中」
「おはようございます、まあ暇っすからね」
毎朝顔を会わせる校務の先生と一言二言交わしてそのまま教室へ。三階って地味にきついな……。
少し肩で息をしながら解錠。
「(あ、そう言えば今日は時間割変更が……)」
がらっと戸をあけるとそこには今まで教室で見た事のない女子がいて、窓の外を眺めていた……。だから俺はそっと戸を閉めいつも通りなら数分後に登校する五十嵐くんに任せよう。そうしよう。
俺は本能的にそう思うとそのまま友人がいる他の教室へ移動した。
「おっは……あれ、田中いないのか。って、きみは転校生かな?」
「……私はあなたを待っていた」
「は?」
なんか微かに聞こえるけど頑張って五十嵐くん。
どうも、この時期は膝と腰の痛みがゲプォォォな人、時雨煮です。膝の怪我は長引くからお気を付けください。
主人公だけど世界的にはモブの田中くんだけではなく、モブだけど世界的には主人公の五十嵐くん。そして主人公のそばには必ずいるヒロインが増えました。あと、公務の宮田先生。おじいちゃん先生ですよ。
さて、この後どうしましょうか。行き当たりばったり更新ですがよろしくお願いします。
※この作品は僕が本命で作業しているのが行き詰った時や、本当にふっと思い出した頃に更新していく感じです。
※不定期更新です。