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夏生詩集2

万年思春期ゾンビ

作者: 夏生

ごめんね なんて 言って

失敗した なんて 言って

憐れだ  なんて 言って


言うだけいって 老いた咳をする

万年思春期ゾンビたち

刻んだのは 時だけか


苦労知らずの恥知らず

育てた罪は棚上げて


私たちの若いころは黄金期

万年思春期ゾンビたち

同じ歌しか歌わない


金の臭いがする

掴んだ跡がくっきり残った

手のひらから


あとは頼んだ あとはよろしく

きみたちが頼りだ なんて 肩をたたいた


万年思春期ゾンビたち

若者よ!きみの肩に未来がかかっている

僕たちの肩にのっかりながら指さした


はりぼての希望と夢の残骸を

片づけるのは僕たちで

いつ終わるのはわからない


終わるころには僕たちは

老いた咳をするだろう









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