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鈴木な太郎君は薔薇の都で戦乙女と輪舞曲を踊れるか?  作者: へたれのゆめ
火曜日 諦め二割絶望三割世界への呪詛五割半
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とある昼休み 三者面談



「待たせたかい?」


 昼下がりの街角のカフェにて、待ち合わせた友人に声をかける。時間は二時半、待ち合わせは二時だったから……うん、早く来た方だろう。


 「別に気にはしないが……」


 「もう少し悪びれても罰は当たらんと思うぞ?」


 相も変わらず瓜二つな顔を同じように顰める二人に手を振りながら席に着く。ここは元々僕の行きつけの店なので、手を一振りすれば何時もの物が出て来る寸法だ。


 「まあ、今回ばかりは呼び出したのが君たちなんだから細かい事は言うなよ。こちとら東の迷宮の拡張工程を済ませて来たばかりなんだから、意外とフラフラなんだよ?」


 神様だって七日七晩も起きてたら眠いし、ずっと術式を維持していたら疲れるのだ。今回は神格が維持できるギリギリまで作業したし、本当なら一月位ベットでゴロゴロしていたい所だ。しかし……


 「所で本当かい? 太郎君が君たちの所にも顔出したって? しかもあの鬼畜試練に通ったって言うじゃないか」


 「耳が早いな、まだ名前は誰にも言ってはいないのだが」


 今期の召喚者で風雷の試練をクリヤした者が居る。しかもその試練を担当している二神から僕が呼び出しを食らったって言うのなら、その人物は自ずと限られてくるのだ。つまり彼な訳だけど。


 「まあ、御託はいいからさっさと白状してよ、こちとら彼の事で思いだしたけど、渡すものの用意がまだ済んでないんだから。事によったらもう一つ二つ趣向を凝らさないとならないからね」


 面白いとは思ったけど、まさかここまで型破りな事をしてくれるとは……ますます気に入っちゃったじゃないか。コレはどうしてくれようか、もっと力を与えてやるとか……いやダメだな、すでに上級に入る呪いの装備を付けてその強さだ、余りに他と隔絶しすぎて楽しくない。じゃあもっと負荷を掛けてみるか? ……いや、それもダメだな、せっかく調整したのにこれ以上壊れたら本当に早死にする……うーむ、どうしてこう面白い連中は取り扱いが難しいのk……ん? そう言えば彼のスキル構成って……




 「おーい、ペテン? 戻ってこい。……兄者、これはもうダメだ」


 「むう、これだからこいつは。せっかく係わった様だから報告くらいしてやろうと思ったのに……帰るか?」


 「いや、待ちなよ、ちゃんと聞こえてるからあと三十秒くらい待って」


 まったく最近の若いやつらは、直に決めつけて判断するんだから。こいつは一度主神殿に喝を入れてもらった方が良いな。……と、そうだ。後はあそこをこうして……これは一度本人に会いに行かないとな、本当はサプライズが良いんだけど…仕方ないか。さて、


 「待たせたね、じゃあ詳しい事を聞こうじゃないか? 何処を如何して僕のお気に入り(おもちゃ)があんな理不尽トラップに飛び込んだんだい?」


 「我々も詳しくは解らんのだが……」







 昼下がりの街角のカフェにて、三人のイケメンヴァルキュリーが目撃された。



 久々な上にこの短さ……まことにすみません。


 PCが治ってしばらく経っているのですが……度重なる(学校での)実習と反省の計画に黙殺されつつある中で、まだ火曜日篇は三つしかストックが出来ていません。


 しかも中身がカオスすぎて半ば書き直さないと世に出せない物ばかりで……今回のは、その中からマシなのを独立させて出してみました。つまり時間稼ぎの数稼ぎです。


 早く五千文字位のを出したいと夢想しながらリアルでも耐えますので、どうか不定期更新のタグを生暖かく眺めながら待っていてくれたら嬉しく思います。

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