十六時限目 え?やっぱり嫌?
「鉄杭は持ったかイ? イザとなったら投擲だけでチクチクするんだヨ? 多分一撃頂いたら即死だろうかラ」
「一応、身代わり人形も持って行ってください。値は張りますが、一度のみ死に至る攻撃を肩代わりしてくれます」
「これは選別ダヨ。魔粘土と魔石で出来タ投擲槍なんだけド、魔力を込めながら投げると鉄杭なんかとは比べ物にならないダメージを与えられるからネ、取りあえず有るだけ持ってきナ! あと……」
「モナフェスだけでは不満です。アリア、同等の槍をもう一つ。良いですか? 戦士とは予備の武器にも気を使わねばならないのです」
「んじゃあコレ。少し重いケド、金属製じゃないシ、威力もソコソコあるかラ。え?重熊短槍全部折った? ……ホント規格外ダネ~、もってけドロボ~」
「魔槍を持つならマナポーションは多めに持って行ってください。マスターはMPが少ないので、決してMPを切らさぬように」
「何? Aを持ってくっテ? ……けち臭い。最低中回復のBか大回復のCでも持ってきなさいナ」
……何やってるかって? 何かおっかないモンスター討伐の準備らしい。
今までにない緊張した準備から、この相手が只者ではないと言う事が覗える。
身代わり人形 R3 一度のみ所有者の死を肩代わりする藁人形 十五万ヤルク
投擲魔槍(粘土) N 魔力を込める事で、威力を数倍に高めることが出来る槍 三千ヤルク
竜骨触槍 R2 耐久3400 蟲龍の触覚を加工した槍、重く強靭 二十五万ヤルク
マナポーションB MP中回復 五百ヤルク
マナポーションC MP大回復 二千ヤルク
とまあ、大判振舞いである。予算的には余裕があるから構わないが、アリアハムの「こりゃあ迷宮深層探索用の装備でも用意してるみたいだね~」と言う言葉が気になる。何だか分不相応な装備で無理にゴリ押ししようとしているようで嫌なのだが……
「そんな事はありません!」
アルが慌てたように声を上げた。どうも声に出していたみたいだ。
「マスター、良いですか? ここヴァルハラにおいて強者とは勝つもの、弱者とは負けるものの事を指します。その戦力は得てして武勇のみでは無く、知略や財力も総合しての戦力なのです。この物品を買うお金は、正真正銘マスターが稼いだ物なのですから、マスターは胸を張ってこれらを使えば良いのです。それに……」
アルが一瞬言いよどむ、ほのかに赤くなる頬は、出会った時よりも僕たちの距離が近づいたようで、少しくすぐったかった。
「それに、マスターは私から戦い方を学んだのですから。負けるはずが無いのです。……じ、女性に恥をかかせないで下さい」
……なにこの可愛い生き物? 背伸び丸出しでそんな事言うとか…素直なヒヨコとはまた別の意味でお兄さん萌えちゃうよ?
何時の間に吹き込んだのかは知らないけど、そこでニヤ付いてる顔隠しには後でお話が必要だと思うんだ、うん。
アルに大まかな道順を聞いて拠点を後にする。実はこの準備、あの日帰ってきてから丸二日後に行っていた。何故二日と言えば、僕がずっと寝て居たからだ。
覚醒スキルを多重発動していたからなのか、それともどちらかのスキル技の副作用なのか……どちらも便利なスキルなので、後で検証する事にしよう。
そう思いながら拠点の階段の間に入り、すぐさま四層の上がり階段の間に転送する。
ここでの修行もアレで最後だったのかと思えば、何だか味気なかった気もする。五日半も潜っていたのに、一時間位の感覚だったのだ。さてどうしようか?
「……まあ、上り階段までなら問題ないかな?」
上り階段は、ここから回廊を回り込むように進んで反対側にある。どちらにしろ、この階層のスペースの半分は回らなければたどり着けないのだ。
だったなら、敵を避けながら行くのか殲滅しながら進むのかと言う違いしかない。
とか思いながら目の前に近づいてきたメタルイーターをブスリ(もちろん新調した竜骨触槍で)。半分ほどまで槍の侵入を許したメタルイーターは、突如として体を震わせてから光の粒になって霧散した。
覚えて居なくとも、殺し方は身に染みているようで、その動きは自然体だった。
五層の上がり階段前で、最後のメタルイーターにとどめを刺して再び感心する。
どうやら、慣れだと思っていた格上一撃死はそう言う訳では無く、スキル鷹の目で発生した弱点指摘の効果らしい。弱点指摘は、敵の弱点を目で見れば解ると言う物で、そのおかげでメタルイーターの核が今どこに対流しているのかと言うのが、手に取るように分かったのだ。
……呆気無かったが、新しく便利な力が手に入ったのは喜ぶべきことだろう。
第六層は、長い一本の通路になっていた。モンスターは、斑にうろついているマットパペットのみで、横幅が六メートルはあるこの部屋なら回避しながら次の上り階段に駆けていくことも可能だろうし、大量のマットパペットの後なら、この程度の数はついでに撃破して行っても良い。
……とか思うんだろうな……
実際、ここはそんなに生易しい場所では無い。証拠に、ポーチの石を目の前のマットパペットに放ってみると、その瞬間に敵が消えた。
近づいて覗いて見ると、約一メートルくらい下に瓦礫と共にひっくり返っている泥人形。つまりそう言う事だ。
罠を解体して空間と瓦礫を回収してから、目の前に浮上してきた土塊を蹴り倒す。
再び通路に目をやると、在るわあるわ罠の数々。落とし穴に鉄杭にギロチンに……中には短距離転送陣なんて言う物まである始末だった。無論所せましと言う訳では無く、ちゃんと回避すれば安全に上り階段まで行けると言う使用になっていたのだが、約一キロは在ろうかと言う通路に無数にあるのだから難しいだろう。
一応床の色が変わっていたり、鉄杭の先端が覗いていたり、ギロチンの溝がしっかりと付いていたりと言う目印は在るのだが、中には完全に隠ぺいされている物もあって性質が悪い。
「普通にやってたら一月は掛かりそうだね?」
まあ、僕には関係ないけど。
通るそばからすべての罠を解体して材料を入手しながら進む。本当に使いやすいわコレ。
怪盗の神眼は目に映る罠をすべて感知して解析し、思考するだけで解体してくれる優れものだ。その効果をいかんなく発揮しながら、通路を着々と更地に変えていく……とは言え、見た目は全く変わらないのだから、本当にただ長い通路を歩いて行くだけの作業に見える。実際そうなのだが。
「うわ、コレとかエグイな」
解りやすいワイヤーの後に見えずらい落とし穴があって、それを左右に回避すると、左右の壁から鉄杭が容赦なく襲ってくる設計だ。
製作犯……確かにその名に恥じない鬼畜っぷりの様だ。
一応非殺傷制限の魔法が掛かっているらしく、死ぬことは無い(痛みはきちんと感じるらしい)ようだ。しかし、それすらアイテムとしてガラス玉の形で手に入るのだから便利だね。さて、サンタ辺りへの報復に使うのならどんな罠が良いか?
そんな事を考えている内に、第六層の上り階段に着いてしまった。
第七層は、第五層のモンスターハウスをドデカくした感じの部屋だった。罠の数は控えめで、五百メートル四方くらいの部屋の中にはドアが十七個在った。どれかが正解と言う趣旨なのだろう。
そして、ここに来て正規のこの迷宮のモンスターとしては二種類目のモンスターが、彼方此方を徘徊している。
一番近いやつを鑑定してみる。
ホーンドック
lv3
HP 52
MP 4
「犬、だね。余計な物が額に生えてるけど……まあ、犬だ」
可愛いとかは特に感じない。血に飢えてるって感じだし、所々で共食いしてるようにも見える。
ためしに石ころを取り出して投擲をしてると、一撃で頭を砕いて霧散した。
特に感じる所は無いが……ヒヨコはきちんとやっていけたのだろうか? 彼女の事だから、こう言った殺生に係わる事を出来るのかどうかだけが心配だ。まあ、もう抜けているなら大丈夫だろう。他の二人も居るし、何より強い子だから。
取りあえずここを抜けるために歩き出す。取りあえずは右の方から順番に開けて行けば良いだろう。
五つ目の扉で正解を引く。スカの部屋は何もなかったり罠が在ったりモンスターが詰まっていたり……色々だったが、一個目で正解を引かなかっただけマシだろう。こんな所で運を使っても仕方ない。
次の階層はついに八層だ。気合を入れなければ時間に間に合わないらしいし、頑張るとしましょう。
第八層は、思い出したかの様に迷宮の様相を呈していた。アリアハムの話では、大体十キロ四方の大空間らしく、ここが一番の山場らしい。入り組んだ構造は、幾通りにも広がっていて、しかもたまに通路が変わって行くらしい。面倒くさい。
しかし、かの裏ボスの部屋は何処でも共通しているらしく、入り口から見て左側手前の方に在ると言っていた。取りあえずそこまでたどり着く事が難しいらしいが。
「まあ、適当に行ってたら着くでしょう」
こういった所は、余り向かいたい方向に行こうとすると行けない物だ。だから何となく行きたい方向を意識しつつ向かうのが正解……だと思う。
まあ、何だかんだ言っても……
「結局僕は僕なんだよね。」
あれから約四時間。殆ど行き止まりに当たることもなく右へ左へと進んでいると着いた大部屋。
東京ドーム位の、と言うのだろうか? 行ったことは無いが、かなり広いドーム型の部屋だと言う意味ではそんな感じだった。
部屋に入ると、入り口から真ん中へと続く幅一メートル位の橋に出る。円状の部屋の壁からいくつも伸びる橋の数々は、丁度部屋の真ん中で合わさるように集まっていて、その橋々だけで直径五十メートル位の円状の舞台を支えていた。
橋と言うだけあって、その下にも空間が広がっている。ただし、よくある底なしの穴と言う訳では無く、ちゃんと五十メートルほど下に地面があった。
……無数の蠢く影を晒しながら。
~約半日前~
「それじゃあ、その部屋にボスが出るの?」
「いえ、そうでは無く、その部屋から続く部屋にかのボスは居るそうです」
大体の行き方を無言で聞いていたが、そこまで来て口を挟んでしまった。少し早とちりって感じだ。
「最初に出るのは、二層になっている内の上の層だそうです。そこには三十ほどの橋が架かっていて、その全てに入り口が設けられています。その内の二つを除いたすべての入り口から下の階層に下りるための階段に出れます。入った入り口も抜いて、残ったひとつが八階層の上り階段に直通する通路なのだそうです」
「ソウソウ、その部屋に出たラ、上の層から、まともに進める通路を見つければゴールってのが解りやすい八層の攻略法として定着してるヨネ。下に降りるような酔狂な奴はマァ、余りいないだろうネェ?」
「……そこを、下りる訳だ?」
アリアハムの表情からして、余り降りたいとは思えないような何かが在るのだろう。底が見えないくらい深いとかモンスターうじゃうじゃとか。
「はい。下の層にはカシアアントと言うモンスターが大量に居るらしいのですが、一度殲滅すれば暫くは湧いてこないと言う話でした」
後者ですか。しかもアントって事はアリとか? ……まあ、Gさまじゃないだけマシと思っておこう。
「そして、下の層にも上がり階段では無い入り口が二つあって、その片方にボスがいたと言う話でした。残念ながらもう片方の入り口に何が有るのかは確認できなかったらしいのですが……そのボスを倒す事で、かなりの経験値を手に入れられると聞いています」
つまり、この蠢くのを殲滅してからゆっくりと探せ……と。
カシアアント
lv5
HP 123
MP 2
雑魚には変わりないが、あの鋭そうな歯は厄介だな。直接戦うなら。
今ならそれでも力を試してみたいと思える程度の自信は付いてきたが、今回は余り戦闘と言う戦闘は避けたい理由が有るので、出来るだけ戦わない工夫をしよう(メタルイーター戦は棚上げして)じゃないか。
アイテムボックスを開き、中身を探る。今日撤去した罠とか角犬の角とか鉱石とか沢山あったが、今はそれらは気にしない。今から使うのは、第五層で優しい神様が設置してくれた特殊な罠だ。
散水用魔法陣 N 設定した液体を一定空間にまき散らす。
第五層では、こいつに硫酸が詰まって山のように設置されていた。それはもう、何度か発動させてしまったくらいには。
今でも覚えて居るのは、メタルイーターが解けるように霧散した光景だった……本当にお優しい神様な事で。
まあ、詰まる所この罠はモンスターにも有効なわけで、大量に撤去したのなら在庫も大量に持ってるわけで、ここは奴らの上なわけで……
「恨みは無いんだけどね?」
僕は、隠密スキルの技である壁乗りを発動させる。これは一分で十ずつMPを消費する代わりに、壁や天井を床のように扱う事が出来ると言う便利技だ。
それで橋の裏側に立って、上の層の裏側を観察する。
それだけで五十個近い散水用魔法陣(簡単な話スプリンクラー)が満遍なく付けられる。一つにつき二百五十リットルの硫酸がまき散らされるようになっているため、もし当たらなくても下に溜まった分で皆溶けるだろう。
適当な入り口に向かって歩きながら表側に戻り、入り口に入るとほぼ同時に指を鳴らす。それだけで、僕の設置した死の雨はその口を開くはずだ。
「うはー、壮観だね」
恥ずかしながら、どうも僕の選んだ通路は上り階段に続く入り口だったようで、こうしていそいそと帰ってきた訳だが、戻ってみればそこは地獄の窯の入り口だった。
ギィィィィィィィィィィィィィィッィィ
存外固い外骨格をお持ちなようで、彼らは中々どうして、しぶとく生き残っていた。
ただまぁ、耐えれると効かないは違うようで、少しずつ体を溶かされる苦痛は相当の物の様だ。
ほとんどのアリが意味もなく転がり回り、一部(とは言え結構な数だが)は壁を伝って上に上がろうとしているようだが、悲しいかな壁に満遍なく当たるように設置したスプリンクラーのせいで、壁まで硫酸だらけになっている。這い上がろうとしているアリたちの足が見る見る内に溶けて行き、上を登っているアリが後ろのアリを巻き込んで落ちて行く様は、何だか自分が地獄の長にでもなったかのような感覚を僕に与える。
「これがヒヨコに当たらなくて良かった。あの子ならきっとこの選択を選んだけど、自責の念を一生背負いそうな光景だ」
脳筋コンビなら正々堂々片っ端から打ち取ったんだろうなーとか考えながら、今出て来た入り口にしるしを付けた後に隣の橋に移るべく移動を……
「ッ!?」
突如として発動した戦士の勘に突き動かされるように前に飛び出す。すると、直後に轟音がなると共に、後ろから大小さまざまな瓦礫が飛んできた。
ジャァァァァァァァァッァァァァァッァッァァア!!
槍を取り出すと共に体制を立て直し、体を半回転させる。チョイスしたのは投擲魔槍(粘土)一本三千ヤルクだ。
キシキシキシキシキシキシ……………
そこに居たのは、カシアアントの約十倍……五メートルは有ろうかと言う大きな虫だった。
細部はカシアアントと変わらないが、腹はデカく大きな羽が生えている。おそらくは女王アリだろう……鑑定でもそう出た。
カシアアントクイーン
lv30
HP 755
MP 655
レベル三十!! 確かにこれならレベルアップにはいい相手だろう。鋭い牙と手足に付いた鋭利な刃物のような突起が恐怖心を煽るが、フラフラと飛んでいる姿は何処か弱々しかった。
ややHPが低い気もするが……?
何だか段々HPが減って行っている。秒化三ずつと言った所だが、よく見れば羽が見る見る内に穴が広がって行き、ついには飛べなくなったのか、先ほど破壊した橋の上に着地しようとしているようだ。
……なるほど、なぜいきなり此奴が現れたのか分かった気がする。
アルはこいつがここで現れるとは言っていなかった。つまりは、こいつは普段この下の通路の奥に巣くっているのだろう。そしていつもはそこでゆっくりとこの下にいるアリたちを生んで自分の所まで続く道を守らせている、と。
しかし、そう悠長な事を言っていられない問題が起こってしまった。
ちらりと下を見ると、整然と並ぶ入り口の中にやや不恰好に広がってしまっている物が一つだけあった。そこは元々低い位置に在ったのか、そこだけに下に溜まった硫酸が流れ込んでいる。そしてそこからは、かなり引く位にカシアアントが這い出て来ていた。
つまり、僕は知らぬうちにこいつ等の巣を水攻めならぬ硫酸攻めしていたと言う事になる。もうだいぶ下に溜まっているのか、這い出てきたカシアアントは、次々に光の粒に変わって霧散していった。
これだけでもかなりレベルアップしているのだろう、急激に上がってきたステータスに当てられるようにして体に力が入らなくなってきた。
そうこうしている内に、カシアアントクイーンは無事に着陸し、ふら付きながらもこちらを睨みつけていた。HPはもう三百も残っていない。
……こいつを倒してしまうとどうなるのだろうか? 明らかに一気にレベルアップするだろうし、今の僕の成長値ならば、急死宣言された三倍とかは楽に届く気がする。
そこまで考えると、再び働いた感を頼りにすぐに横に飛ぶ。
さっきまでいた所を、オレンジ色のレーザーが通り抜けて行った。
クッ、やはり各上のボスは違う。今のは直撃したなら確実に死んでいた。
ふら付く体をスキル技不屈の労働者で誤魔化し、槍に魔力を込めだす。今、槍を投げる素振りを見せるのは不味い。奴の口に、少しずつ光の粒子が集まっている。
奴は予想の通りにすぐに口を光らせ、同じようなレーザーを放ってきた。
それを横に飛ぶことで避け、次の攻撃をされる前に一撃を加えるべく体を引き絞る。
さっきの攻撃を見る限り、こいつはレーザーの溜めに十秒を使う。こちらは魔力のチャージを終えているので、正しい投げ方で投げれば良い。その所要時間五秒。
助走は止した方が良い、奴との間は二十メートルもない。そのため腰を中心とした回転運動による力を利用してのみの投擲となる。少し前までは出来なかったであろう無茶な投擲方だが、何故か今なら出来る気がする。
パン
自分の持てるあらん限りの技能を込めて放った槍は、そんな音を立てながら奴の体を貫いた。投擲魔槍は初めて使ったが、思っていたより威力がつよ……い所では無い。
ボロボロだったためも有るかも知れないが、幾らなんでも木端微塵に砕けるとは思ってもみなかった。明らかにオーバーキルである。
少なく見積もっても五十の破片に姿を変えてしまったカシアアントクイーンは、その体を光の粒に変えて爆散する。
その光もあるのだろうが、この立ちくらみはそのせいだけでは無かった。
その内立っても居られなくなり、座り込んでからポーチから定期回復ポーションを取り出して胃袋に流し込む。最早それ以外に処置のしようが無かったので、その場に寝転がる。
ふと気になってステータス表を出してみた、
鈴木 太郎
Lv24
HP 16822
MP 993
身体 3003(155)
気力 2033(99)
生命 2700(134)
精神 1862(98)
魔力 818(39)
拒絶 5070(256)
運 2971(167)
称号 未来への重荷
クラス 悪徳の肯定者
加護 狡智神の加護
スキル ・物理― 投擲(211) 足技(138) 棒術(82) 槍術(21) 投槍(19)
・強化― 幸運(143) 血の滲む努力(槍) 戦士の勘(140) 下克上(159) 歩む者 (34) 虐殺者(101)
・特殊― 覚醒(123) 鑑定(293) 努力(76) 罠士(134) 盗賊(149) 隠密 (144) 鷹の目(100)
……はは、三倍とかそんな話じゃなかったな。ヤバイ、何か物凄く熱い。
これは本当にダメかも
え? 作者飛ばし過ぎだって? 嫌ですね、成長値の計算的にこんな感じになっちゃったんですよ。別に他意はありません。
この後は何話か魔改造編特別編を行います
……なんだか鈴木君も、ようやくチートっぽくなって来ましたねぇ。




