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記録79 恐ろしい生命体について


 帝都からやってきた空騎士、大鳥、および輜重隊からなる一団を、自由カオラクサ市民たちは歓迎した。市民たちの中には、大鳥というものを実際に目にするのは今日が初めてという者も多くいたに違いなかった。(わたし自身は、空騎士や大鳥を直接目にするのはこれで2回目である。何年も前に、奉公先の旦那さまのあれこれで、帝都に遣られたときに、その地で競鳥を見たわけだ)

 巨大な体躯と鋭い嘴、爪、そしてなにより、空の下に存在するすべてを見通すその双眸──。よくもまあ、このような恐ろしい生命体を飼いならそうとしたものだ。最初にそれを考え付いた人間というのは、とてつもなく頭が良いか、あるいはとてつもなく頭が悪いかのどちらかに違いない。

 自由カオラクサには、当然のことであるが、大鳥を収容する施設はなかった。そのため、これらの空騎士部隊を呼び寄せた組合(ギルド)の男が、仮設の塔厩を作らせて、今はそこに大鳥を置いているという。自由カオラクサ市民たちの中には、この仮設塔厩の様子を見物にいった者たちもいる。大鳥というのは、凶暴である一方で繊細な生き物でもあり、むやみな接触はやめるようにと、あらかじめお触れが出されていたのだが……。

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