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0317・独裁国家・中華帝国




 主要国会議も午後に入り、各国ともに活発な議論をしている。魔法をこれからの社会にどう役に立てるか、スキルも含めて何を何処まで規制するのか。全くの規制無しでは危険すぎる為、当然ながら規制は入る。


 ミク達はその事に対して文句も何も言わない。そもそもこの星をどうするかは、この星の者が決めるべき事でであり、ミク達が関わるべき事ではない。それに関わってはいけないとも思っている。発展を阻害する気はないからだ。


 この星がどう発展するかは、この星の自由であり、ミク達が方向や指針を決めるべき事ではない。なので、ミク達はそういった話に関しては一切答えないし、そう会議の前に宣言している。


 各国も口を出されても鬱陶しいと思っていたので賛成しているし、今では心の中を読む人と関わりたくないと思っている為、色んな意味で助言を受けないように話を進めていく。まるで腫れ物扱いだが、ミク達は楽でいいというぐらいにしか思っていない。


 そんな会議も終わり、最後に総理官邸の外で記念撮影となった。それも終わって小型バスに乗り、陸軍本部に帰っている途中で襲撃される。


 突然銃で攻撃されタイヤがパンク、そのまま道の端に突っ込んで停車。スタッフの一人が銃弾を受けて死にかけていた為、密かに【超位清潔アーククリア】と【超位治癒アークヒール】、そして【超位修復アークリペア】を使用して治しておいた。


 ミクはアイテムバッグを態と置いてバスの外に出ると、黒ずくめの連中に襲われ鼻と口を布で塞がれる。すぐに睡眠薬だと理解したミクは眠ったフリをした。バスの中からヴァルやローネの声がするからだろう、すぐに男達はミクを連れて車に乗り込み走り去る。


 眠ったフリをしているミクは、何処に連れていかれるか楽しみでワクワクしていた。久しぶりの波乱であり、同時に肉を踊り食いするチャンスでもある。黒ずくめの連中は最悪のバケモノとも知らずにミクを連れて行く。己らの末路も理解せず……。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 ミクは眠ったフリを続けていた。起きる必要も無ければ、眠ったフリをしていた方が都合が良いからである。どうやら今は車を捨てて船に乗せられているらしい。本体を通してヴァルとは連絡が出来ているし、向こうはヴァルに託している。


 レイラにも現状を話したが、特に何もする必要は無く神の命令を遂行するように言っておく。それなりに大きな船だと思われるが、その船に乗せられたようだ。その船は夜にも関わらず、すぐに出港し離岸した。


 どこの港か知らないが、特に止められる事は無いようだ。港の連中と結託しているのか、単に警戒されていない港なのか。それとも港ではないのか……。その辺りは少々分からない。ミクが目を開けると起きているのがバレるし、迂闊な事をする気も無かったので繋がりは最低限にしてある。


 その為、死んでいるのか眠っているのか分からないぐらい、分体は身動きをしない。船が出港してから2時間ほど、黒ずくめの男達が寝ているミクの下に来て無理矢理に起こす。何を始めるのかと思い期待していたら、男達はミクを犯し始めたので冷めた。


 何処までいっても下卑た欲望しかない連中だ。そもそも快楽を感じないし、痛めつけてもミクのごく一部なので意味が無いのだが……。


 面倒になったミクは分体の局部に媚薬を染み出させる。男達はミクが快楽で濡れてきたと思ったのだろう、大きな声で嘲笑しているようだ。


 バカバカしくて呆れてくるが、適当に相手をしてやってさっさと終わらせようと思うミク。男どもが腰を止めて必死に耐えるほどの快楽を、逆に与えてやるのだった。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 それから1時間、もはや死屍累々というような光景がそこにあった。男どもは派手に精をブチ撒けており、最早何も出ないような有様だ。そんな中でミクは男どものケツを掘っていた。


 誰かが持ち込んだ張形があったので、逆に男どものケツに使ってやっているのである。媚薬を大量に局部から吸収した男どもは童貞よりも酷い有様で精をブチ撒けており、そこから更にケツを開発されている。


 最早出るものもないが、それでもミクの暇潰しが終わる事はない。少しでも復活したらケツを掘られ強制的に快楽を与えられる。脳を操って聞いた所、自動航行システムとやらで放っておいても目的地に着くらしい。なので徹底的に男どものケツを調教しているのである。


 女を犯す以上、ケツを犯される覚悟があると見做す。そんなノリで暇を潰している訳だ。どうせ最後は洗脳して利用するのだから、遊べるだけコイツらで遊ぼうと思っているらしい。


 ミクは遊びつつ脳を操って聞いていくのだが、その一人がどうもミクを攫った連中のリーダーのようなので詳しく聞く。すると、この船はどうやら独裁国家に向かっているようで、起死回生の策としてミクを拉致したようである。


 成る程と思いつつ、そのリーダーだけは洗脳しさっさと戻らせた。どうやら自動航行で目的地には着くが、二時間に一度は報告をしなければならないそうだ。それがないと怪しまれる為、リーダーだけは洗脳して解放した。


 その事をヴァルとレイラに本体を通じて話すと、レイラは即座に行動に移すと言っている。どうやら独裁国家の国家主席は、現在秘密の地下基地に篭もっているらしい、既にレイラは場所を特定しているものの、意図的に放置していたそうだ。


 戦争の結果はこの星の者がつけるべきで、自分達が介入するものじゃないと思っていた。ところがその所為でミクが拉致されたのだから、レイラがこれまで通り放っておく筈もなく、早速殺しに行くと言って連絡を絶つ。


 呼びかけても反応が無い為、最速で殺しに行ったみたいである。ミクは呆れて溜息を吐いた後、予定を修正し遊んでいた連中を洗脳して解放した。後は何処かの港に停泊する前に捕縛すれば済むだろう。


 ミクは入れられていた部屋を【超位清潔アーククリア】で綺麗にすると、そのまま分体を停止する。まだまだ港には着かないので、それまでは本体で暇潰しをするのだった。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 明けて翌日。狭い船ではあるものの速いのか、そろそろ港に着くようである。ミクは黒ずくめだった船員を全て捕縛し、港に着くまでの間ゆっくりと待つ。港に着岸する際はマニュアルで動かす必要があるらしいが、普通に着岸する必要などない。


 そもそもミクは港に無理矢理つけ、一気に乗り込むつもりであった。その為、港に近付けばいいのであって、綺麗に着岸する必要は何処にもない。ミクは港に真っ直ぐ突っ込む航路をとらせ、船の外でスタンバイする。


 港に体当たりした瞬間に飛び移る為、船の先で待つミク。そして港の作業員が大声で船を停止させるように言う中、一気に陸地に飛び移り、走って港を出て行く。港の作業員もミクに気付いたが、凄まじい速さで走って行くミクに追いつく事も出来ず、見送ってしまう。


 独裁国家の港に着いたものの今いる場所がどこかも分からない為、ミクは走りながら物陰へと滑り込む。今まで食べた中に独裁国家の者も居たので、その中でも美人の女の顔を使い、少し変化させて美人度を上げる。


 その後、何食わぬ顔で港町を歩いて行くのだが、町に活気は無く暗い雰囲気が漂っている。いったい何故なのか分からず歩いていた女性に聞くと、怪訝な顔をされたが教えてもらえた。



 「原因不明の死体が大量に出てるんだ。誰だって怖くて外に出ないよ。仕事がなきゃ、あたしだって家に引き篭もるさ」



 そう言って去っていく中年女性。成る程、レイラが殺しまくった影響らしい。


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