0234・現在のステータス
「何と言うか、これだけでは何とも言い辛いのだが……。このスキルとか加護とかは、実際に何かあるのかね? 我々は<無し>と表示されている……そもそもこんな玉に触っているだけで何故表示されるのか理解出来んが……」
「では、まずは星川さん。代表して触っていただいて良いですか?」
「分かりました」
エイジ達もミキのステータスは何となく知っているので、特に気にしていない。あれから変化も特に無いみたいだし、おかしな事にはなっていない筈。そう思いながらも、神が何かやらかす可能性を考えて見守る。
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<星川 美輝>
種族・人間族
性別・女
年齢・18
【スキル】・奉愛ノ肉体・狂愛ノ献身・勇剣術・覇気・気配察知・精神感知・性愛術・精神耐性
【加護】・愛の神・混沌の神
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「「「「「………」」」」」
「良かった……おかしなスキルは増えてない。気が付いたら神様におかしなスキルとか付けられて困ってたのよね。本当に困ったけど、夜の事も考えたら悪いことじゃないのが何とも……」
「次はサエがやるよー。どのみち全員の分を見せないと、この人達は納得しないだろうし。それに軍人ってそういう人達っていうイメージあるしねー」
そうサエが言うと、エイジ達がステータスを見せていく。それを慌ててカメラで撮影していく周りの兵士たち。そう、先ほどミキがステータスを表示した辺りで複数の人間が部屋に入ってきたのだ。
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<御堂 紗枝>
種族・人間族
性別・女
年齢・18
【スキル】・癒しの肉体・魔弓術・魔力察知・罠察知・罠解除・魔力魔法・治癒魔法・房中術・精神耐性
【加護】・狩猟の神・治癒の神
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<暗持 影二>
種族・人間族
性別・男
年齢・18
【スキル】・超速回復・棍棒術・盾術・挺身・頑丈・怪力・健脚・毒耐性・精神耐性
【加護】・肉体の神・盾の神
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<夏目 四郎>
種族・人間族
性別・男
年齢・18
【スキル】・魔ノ理・魔力回路・集中力・風魔法・土魔法・音魔法・光魔法・絶倫・精神耐性
【加護】・魔の神・精の神
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<シェルフェ・カーニアン>
種族・蛇女族
性別・女
年齢・41
【スキル】・蛇ノ愛・天槍術・剛力・霊蛇眼・性技・偽足変化
【加護】・蛇の神・槍の神
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<ベルハール・ウィンレスティ>
種族・半身鳥
性別・女
年齢・36
【スキル】・天の眼・投擲術・風魔法・飛翔・健脚・性技・偽腕変化・偽足変化
【加護】・鳥の神・風の神
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<オーロ・サンディアーラ>
種族・牛人族
性別・女
年齢・18
【スキル】魔乳・愛ノ猛進・吶喊・槍術・斧術・長柄術・走術・頑健・治癒魔法・乳愛術
【加護】牛の神・乳の神・魔の神
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「「「「「「「「「「!!!」」」」」」」」」」
「種族の項目が違う!! これはいったい……いや、まさか本当に人間じゃない!? 地面の紋様に入った各国の兵士の中には、体が変わってしまった者も居ると聞くが……」
「き、君達!! 実験に協力してくれないか!? いや、調べさせてくれるだけでいい!! 頼む、この通りだ! 調べさせてくれ!!」
「何を言ってるんですか!? この方々は実験動物じゃないんですよ! それを実験させろなんて、よくそんな無茶苦茶な事が言えますね! ヤマト人という自覚が無いんですか!?」
「そんなもので病気は治らんのだ! 病気を治す為には科学的な見地からのアプローチしか治す方法は無い! 多くの人達の命が助かるかもしれんのだぞ!!」
「だからといって少数を犠牲にして良いわけが無いでしょうが! そんなこと言ってたら非人道的な実験が幾らでも罷り通る事になりますよ!!」
「止めろ! 上里陸軍医も北川大尉も頭を冷やせ!! 少なくとも、この星の者ではない方々の前で恥ずかしい真似はするな。それよりも、残りの四人にもお願いしたい」
まだミク達は鑑定していなかったのでさっさと表示する。どのみちミクとヴァルは表示されないので意味は無いのだが、一応やっておく。説明が面倒だが仕方ない。
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<喰らう者>
種族・喰らう者
性別・無し
年齢・無し
【スキル】・大量のため表示不能
【加護】・神々の加護
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<使い魔>
種族・使い魔
性別・無し
年齢・無し
【スキル】・大量のため表示不能
【加護】・神々の加護
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<ローネレリア・エッサドシア・クムリスティアル・デック・アールヴ>
種族・闇半神族
性別・女
年齢・1279
【スキル】・闇ノ香・情愛ノ命・魂ノ奉愛・短剣術・暗殺術・投擲術・回避術・歩術・闇神術・天命殺・高速回復・気配察知・魔力察知・罠察知・性愛術
【加護】・闇の神の神子・生命の神・愛の神・魂魄の神
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<ネルディリア・アトモスト・ヴァイヘルム・ドヴェルク>
種族・創半神族
性別・女
年齢・982
【スキル】・創造の眼・夜ノ心・星ノ愛・短槍術・棍棒術・回避術・頑健・創神術・鍛冶・木工・縫製・魔道具・魔装具・料理・酒造・発酵術・熟成術・星夜の調
【加護】・創造神の神子・星の神・夜の神・酒の神
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「酒の神!! 素晴らしい、まさか酒の神から加護が得られるとは思わなかった。発酵も熟成も酒には不可欠! これからは自分で酒を作ろう。きっと素晴らしい物が出来る!」
「あー……ネル、幾らなんでも興奮し過ぎだ。神の加護が、それも酒の神から加護を賜って嬉しいのは分かるが……人の話を聞いていないな。まあ、私も何故かよく分からんスキルが増えているので何とも言えんが……」
周りでカメラを使い撮影している連中もアレやコレやと質問し、それに対してエイジ達が答えている。スキルが分からないので仕方ないのだろうが、ヤマト陸軍の者が持っていないのに、一般人のエイジ達が持っているのがマズいのだろう。
とはいえ、既に話している通り、魔物が出る世界では戦えなければ死ぬ。なのでスキルを持つ事は普通の事でもある。そういった常識の違いで慌てているのだろうが、どのみちこの星でもスキル持ちは生まれるだろう。
全ては今さらでしかないし、もしかしたら既にスキルを持っている者も居るかもしれないのだ。今までも持っていたが、調べる術が無かっただけで、本当は有用なスキルを持つ者が居ても不思議ではない。
そんな事をエイジ達が話すと、何となくだが現実の事として受け入れる事が出来てきたようだ。時間が掛かったものの、こればっかりはどうしようもないのだろう。常識から変えていかねばならないのだから。




