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新人店員を怒鳴るお客様

作者: 桐原まどか



これはもうタイトル通りです。

私がいまの職場たるコンビニに勤め始めた頃の話。

そのお客様は五十代絡みの男性です。一見、温和そうです。

『麦とホップ』が好きらしく、毎日のように現れては六缶パックをお買い上げくださる。

それはいいんですけど…。

ある時ね、『麦とホップ』の限定品が安くなってたんですよ。見切りみたいな感じで。

で、私、その時まだ、見切り商品に遭遇(?)してなかったので、見過ごして、普通にバーコード、ピッ、ってしちゃったんです。当然表示される通常価格。

と。「おい!!」目の前の男性客が怒鳴ってきたんです。

「ちゃんと商品もの見ろ!!」

横に付いていてくれた先輩が

「あ、安くなってる」と気付いて、価格訂正のやり方を(マニュアルは読んでましたが、実践は初めて)教えてくれましたが…。

勿論、私も「申し訳ありません」と謝りましたよ。でも、よっぽど気に喰わなかったらしく、そのお客様から、しばらくの間、「間違えるなよ」言われました。

私は「そんなに信用出来ないなら、来るな」と思っていたのは内緒です。

信用出来ないなら来なきゃいいのに。私だったら、無言で二度と行きません(実際、行かなくなったお店あります)。

しかし、そのお客様は未だに現れる。

いまは静かに買い物して、去っていきます(それが当たり前か…)。

私は折につけ、思うのです。

「この人、私に言った事、覚えてるのかなぁ?」

…多分、忘れてるな。

よく言いますよね、「言った方は忘れる、言われた方は覚えてる」

真理だなぁ。


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