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テーマ詩集:さよなら

ちゃんとした さよならがしたい

作者: 歌川 詩季

 ちゃんとさよならできたひと、いたかなぁ。

 ちゃんとした さよならがしたい


 ちゃんとした おはようではじまったのに

 まちがった ありがとうで あまえちゃったり

 まちがった ごめんなさいで うやむやにしたりした


 ちゃんとした おはようと

 ちゃんとした またこんどを

 くりかえしてきた そのつもりでも


 こんなやりかたじゃ きっと

 ちゃんとした さよならは できないって

 こんな あたしでも

 ちゃんと きづいてたんだ



 くるんだよ さよならは

 ちかいうちか もうちょっとまっててくれるのか

 でも くるんだよ

 きちゃうんだよ


 だったら

 せめて

 ちゃんとした さよならがしたい



 ちゃんとした おはようをして

 ちゃんとした またこんどが もうないって

 ちゃんと きづきながら


 それでも やっぱりいえない

 ちゃんとした ありがとうと

 ちゃんとした ごめんなさいと

 それと もうひとつ

 まちがった だいすきを

 ぜんぶ ぜぇんぶこめて


 ちゃんとした さよならがしたい


 だから あなたも そのときは

 ちゃんと きいてよ


 だから おねがい そのときは

 ちゃんと いわせてよ



 さよなら

 かたほうにとっては、そうでも。

 もうかたほうにとっては、ちゃんとしたさよならじゃないかも、しれないんですよね。


 それまでが、ちゃんとしてないと、よけいむずかしい。

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― 新着の感想 ―
[一言] ぜんぶひらがなで表現することで、ある意味柔らかさを感じます。ひらがなだけだと分かち書きのバランスの問題もありますが、そちらも好ましいかと。 そして、柔らかい語り口だからこそ、一層想いが切実に…
[一言] 自分にとって納得のできる「さよなら」は 言葉だけじゃなく 気持ちの上でも必要で だから、自分にとってはちゃんとした「さよなら」でも 相手にとってはちゃんとした「さよなら」にならないかも …
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