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猫が家にやってきた!

は〜、豪雨に濡れて橋の上を歩いていた宮島は、ため息をついていた「明日からまた会社か…」この宮島は3日前まで夏風邪を引いていた、彼の入社している会社はブラック企業で週に6日8時から22時までサービス残業多めで働いている。そのため疲れが溜まって風を引いてしまった、幸い上司はグチグチぶつぶつ言いながら一週間の休みをくれた、熱は4日ぐらいで下がってのこ残りの3日のうち2日は家でごろごろしていて無駄にし、このままでわいかんと思い最後の一日は外に出てスーパーにファンタを買い物に行ったのだが帰りに豪雨に降られて今に至る。「なんかいいことないかなーもう仕事辛いよ」と思ってふと川を見た、すると「にゃー」と小さな声が

聞こえた、周りを見ると見当たらなくておかしいなと思いながらそこから立ち去ろうとしたけれど「にゃー」今度は間違いない聞こえた、もしやと思い橋の手すりに身を乗り出し高さ8メートルの高さから下を見

た、この豪雨のせいで川が速く、水が濁っている、その中にまだ沈んでいない場所があったその上に真っ黒い黒猫がいた。

 助けなきゃ、心ではそう思った、でも心の隅であの川の中を進むのは無理だということも分かっていた、理屈では分かっているこの川を渡ることはに自殺行為に等しい、普段の川の水量ならば大したことはない、助けることは容易だ、けれども今は違う、今は川の流れが速い、流されるかもしれない、それを思うと諦めるしかないそう心に決めて立ち去ろうと思ったその時黒猫と目があった、 そんな目で見られたら助けに行かないわけ無いじゃん、結構な高さがあるけれど勇気を振り絞って「うおぉぉおぉぉー」俺はそこから飛び降りた。

  

…ここはどこだ、そう思い目を開けると真っ白な見しらぬ天井があった、隣から声が聞こえる「目覚めましたか、一週間も寝てたんですよ」ナース服を着た女はそういった、間違いなく病院の関係者だろう、しかし一週間か、早く会社行かないと、と体を起こそうとすると「動かないでください!今先生呼んできますから」結構強く言われて正直、別にいいじゃんと思いながら一様何かあったら怖いので指示に従った。それからしばらくして先生が来てすぐに話を聞かされた、何でも川岸の近くで猫を抱えて倒れているのを近所の人たちが通報してくれたらしい、と説明を受けて疑問に思った「黒猫はどうなったんですか?」その問いに先生は「大丈夫、今検査のために動物病院にいるよ」、と言われ安心したがまだ先生は話を続けていた「しかし君も猫も診察して驚いたよあの大荒れた川の中で全く怪我をしていないんだもの」それを聞いて自分も驚いた、なんせあの日の川は誰がどう見たって危なかったし、しかもその川に入って無傷だなんてほんとに奇跡だと思う。「それで退院はいつなんですか?」と訪ねてみた、すると先生に体に異常も無いからもう帰っていいよと言われ、あの黒猫が保護されている場所に行き、家に一緒に帰ってその日は疲れて寝てしまった。その時の自分はまだ知らなかった、こいつが何者なのかこれから自分に何をもたらすのかを… 次の日俺を眠りから覚ましたのは腹に乗っている黒猫だった。「お、重いぃ」俺がそう言うと黒猫は俺を顔をじっと見ながゆっくりと退いてくれた。なんかほわほわする気持ちとともにこいつの名前を早く決めなきゃいけないと思い寝ぼけている頭を朝っぱらから動かすのであった。

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