3 太郎と京子・2 4 気が付けば女の子
太郎『おおぅ!何て素晴らしい揉み心地なんだぁっ!』
京子『わふぅ~ん♡』
4 気が付けば女の子
という所で、俺は目を覚ました。
あの二人はこの先どうなってしまうのだろう?
この物語の今後の展開より、そっちの方が気になる所だ。
まあそれはともかく、俺はどうやら気を失っていたようだ。
さっき葛姉ちゃんに竹刀を打ち込まれた脳天がまだ痛む。
俺は頭をさすりながら上半身を起こした。
左腕にはめた腕時計に目をやると、あれからまだ五分程しか経っていない。
これならまだ学校に間に合う。
遅刻すると担任がうるさいからな。
そう考えて立ち上がろうとした、その時だった。
「あの~、大丈夫ですか?」
と、背後から女の子の声がした。
その声がした方に振り向くとそこに、ウチの学校の制服を着た女子生徒が、心配そうな表情で身をかがめ、俺の顔を覗き込む様にしていた。
ちなみにこの女子生徒は、伊緒でも葛姉ちゃんでもない。
背中まで伸びたストレートの茶色い髪、愛らしくパッチリとした黒目がちな瞳、プニッと柔らかそうなホッペと、妙に色っぽい艶を帯びた唇。
出るべき所は出て、へこむべき所はへこんだ、見事なボディライン。
彼女は俺が今まで見てきた中でも、トップクラスの女体、もとい、女性だった。
そんな彼女が、道端で倒れていた俺を心配し、歩を止めて声を掛けてくれたのだ。
こんな事があるなら、葛姉ちゃんに竹刀で殴られるのもたまにはいいモンだ。
と思いながら、俺は精一杯の男前スマイルを作って彼女に答えた。
「大丈夫です。ちょっと知り合いに竹刀で殴られただけですから」
「え⁉それって大丈夫なんですか⁉立てますか⁉」
「大丈夫です。俺くらいの年頃の男は、いくらでもタてられます」
「え?はぁ、そうですか?」
俺の言葉に、イマイチ意味が分かり兼ねる様子で首を傾げる彼女。
意味が分かった所で何もいい事はないので、俺は立ち上がりながらこう言った。
「ありがとう、あなたのおかげで助かりました」
「え?いえ、私は何もしてませんから」
彼女は右手を横に振りながら言い、「ところで」と言ってこう続けた。
「その制服、あなたは工口高校の生徒さんですよね?」
彼女は俺の制服を見ながらそう言った。
ちなみに誤解しないで欲しいのだが、彼女が今言った『工口』は、二文字とも漢字で
『工口』
と読むのであって、決してカタカナの『エロ(えろ)』ではないので注意を。
つまり俺は現在、工口高校という学校に通っているのだ。
という訳で俺は、その事を彼女に伝えた。
「ええ、俺は工口高校の生徒です。そう言うあなたも、工口ですよね?」
「あ、はい、工口です。実は私、最近この近所に引っ越して来まして、今日から工口に転入する事になったんです」
「なるほど、今日から工口なんですね」
「はい、今日から工口です」
「じゃあ、今から工口高校に行くんですよね?」
「ええ、でも実は私、工口への行き方がまだよく分かってなくて、迷子になっていたんです」
「あ、それじゃあ俺と一緒に行きましようか、工口の場所へ」
「ほ、本当ですか⁉そうしてくださると、とても助かります!」
「やっぱり一人でイクより、二人でイッた方がいいと思いますし」
「そうですよね。私、工口が初めてだから、緊張しちゃって・・・・・・」
「なぁに、何回かイけば段々よくなりますよ」
などと至って健全な会話をした後、俺と彼女は一緒にエロの世界に、否、工口高校へと向かった。
俺の通う工口高校は、自宅から歩いて二十分ほどの所にある。
そこまで行く間に、俺は彼女と色んな話をした。
そのほとんどはたわいもない内容だったが、彼女の名前が奈吾織葉だという事と、歳は俺と同じ十六だと分かった事は、なかなかの収穫だった。