僕はこれを信じない
小説初心者がなんとなくで書き始めたものです。
雑で突っ込みどころ満載でしょうがお許しください。
主人公の軽い設定を書いておこうと思います
名前は安倍清元 16歳。
彼はとても臆病ですぐ逃げ泣いてしまうような性格。
家は古いお屋敷で、先祖が安倍晴明。だが本人は妖怪幽霊神様、全て信じていない。いる訳がないと思っている。
そんな古臭い家と性格のせいで学校でずっといじめられてきている。
時は令和。
高校一年生になりたての主人公、安倍清元。彼は安倍晴明が先祖の陰陽師の家に生まれ、古くからある大きな屋敷に住んでいる。
気が弱い性格の彼は、気が弱い、家がボロい、お化けなどというくだらない理由で小中といじめが続き高校でも同じ中学の人がいて早速いじめに遭っている。
そんな彼は今日も憂鬱そうに学校から帰り「ただいまー」と小声で喋りながら家に入るといつも出迎えてくれるはずの祖父が居なくて、不思議に思い家の中を探し歩く。近い部屋からしばらく家を探索しリビングを過ぎた頃、いきなり何もないところで盛大に転んで、近くにあった押し入れに転がり込む。
痛そうに頭をさすりながら周りを見渡すと、ふと押し入れの床に扉があることに気づいた。
「なんだろうこれ」
今まで知らなかったのか、不思議そうな顔をしてその扉を開ける。いつもなら怖気付いてしまう彼だが、なぜか惹きつけられるように体が勝手に動いた。扉を開けた先は、暗い階段。
流石に暗いなぁなんて思いながらスマホのライトを使い階段を降りていく。階段は木でできており、降りるたびに軋む音が響きわたる。だが、怖気付くことなく惹きつけられるように先に進む彼の心境は不思議とその音を聞いていても不安も、恐怖も感じなかった。
そして、階段を降り切るとそこには広い空間が掘られており、階段の真っ直ぐ先には高さ5メートルほどの大きな扉がそびえ立っていた。扉の取手部分は、鉄製の輪っかがつけられており、その輪っかの中に一本の薙刀が扉を塞ぐように二つの輪っかに通されている。
そびえ立つ扉に近づき、彼はゆっくりと薙刀に手を伸ばす。操られてるかのように勝手に動く彼の体は、そっと、薙刀を輪っかから抜く。
ガコン____
薙刀を抜いた後、扉が開く音がする。
彼は、はっ!っと我に帰り、その扉が開く音にびっくりして壁に向かって薙刀を抱え走る。泣きそうな顔をして扉を見ると、そこには小さな狐がちょこんと座っていた。
尾が9本あり、毛は真っ黒で、所々赤色の模様のようなものが描かれている。普通の狐ではないことは見てわかるが、なぜ狐が? などと彼はビビりつつも思考を巡らせる。
そんなことを考え俯いているといきなりバキバキバキッ!! っと音が鳴る。なんの音なんだとバッと顔を上げると、先ほどの可愛らしい小さな狐がいた場所には、大きな、扉よりもひとまわり小さな9本の尾を持った黒い毛並みの狐が立っていた。
彼はその巨大化した狐を見て驚き息を飲む。恐怖に包まれ身動きの取れない中、狐はゆっくりと歩いて近づいてくる。
彼の恐怖で固まっていた体が、勝手に自我を持ち始めたかように動き出し、薙刀を構える。いきなりの事が多すぎて頭が追いつかない彼を放置し、体は動き始める。
そのうち、ゆっくりと歩いていた狐がいきなり走り出し、こちらに向かってきた。彼の体は薙刀を構え狐に向かって走り出す。
なんでなんでと彼が泣き叫ぶ中体は止まらず狐に向かって走る。
喰われる…なんて思った次の瞬間、いきなり体勢を低くし狐の下に潜り込むと、狐の腹部を薙刀で斬った…と同時に狐の腹部から出てくる血を浴びた。
鉄臭い!!気持ち悪い!!なんて彼が叫んでいると、狐が徐々に小さくなり横たう。
お風呂入りたい!やだ!!と泣き叫んでいる彼にゴッ…と鈍い音で自分で自分を薙刀の柄で殴っており、自分ではない他の人の声が頭に響く。
喧しい。もう少しは静かにできへんのか。
なんて凛とした声が頭に響く。だが頭を自分で殴って衝撃を与えたせいで意識が遠のいて倒れてしまう。仕方あらへんなぁ…。最後に、そんなような言葉が聞こえた気がするような、しないような曖昧な記憶になり、そこで記憶は完全に遮断される
次に目を覚ましたのは、この間の時間から10日ほどたった頃だった。
不思議なことに、薙刀は部屋に置いてあるし、起きたのも部屋。しかも服も変えられ、祖父は何事もなかったような接し方をしてくる。
「おじいちゃん、この10日間僕何してた?」
ふと、普通に言われれば何言ってんの、なんて言われるような質問を祖父にしてみる。
「清元、何言ってんだ。お前昨日も一昨日もこの間から普通に元気に学校行ってたろ、珍しく気分上がってたのか知らんが、楽しそうに」
なんて身に覚えもない、そして1番あり得ない気分で学校に行ったことを疑問に思う。
「そ、そう…」
困惑した顔でありがとう、と教えてくれたことに祖父に感謝を述べると
「好きな子でもできたんか?」
なんておちょくられるような質問が祖父からくる。
ソレは絶対にあり得ない…と祖父の質問を無視してぶつぶつと呟きながら立ち去り、部屋に向かって歩き出す。
部屋に戻り、あれは夢だと思ってたあの時自分が触れていた薙刀が部屋に何故かあり、その薙刀に触れるといきなり、この間聞いたような声が頭に響く。
誰だと周りを見渡すと、いきなり顔が目の前に出てきて盛大に後ろに転んで尻餅をつく。
「あんさん驚きすぎや」
と大爆笑する麻呂眉で狐のようなつり目をした平安らへんの貴族のような服装の男がいきなり目の前に現れる。
「誰」
率直に、逆さまに浮いている相手に聞く。
びっくりしすぎて冷静になってきたのか、案外おどろくようなリアクションはしてなくて
「なんやいきなり出てきたこと以外はそっけないのう」
つまらなそうに相手は口を尖らせ言う。
聞き覚えのある声、だけど知らない見た目、浮いている相手。相手はいったい誰なのか、なんなのか。
そんなことを考えていると、いきなり相手は口を開き
「誰なのかって?わしは安倍晴明、その薙刀に乗り移っとった…まぁ……幽霊か」
と、心の中を読み取ったように答え、相手は微笑む。
わけのわからない物の連続。幽霊なんてありもしないと思っていたものが目の前に出てきた恐怖。
頭の使いすぎと恐怖で疲れてしまい、そこで彼の意識はまた途切れてしまう。
「気ぃ…弱すぎへんか?おーい、折角お話できるかとおもて出てきたのに…」
1人残された晴明はポツーンと、そんなことを呟いた。
ここまでお読みくださいましてありがとうございました。
エセ京都弁を使って申し訳ございません。
できれば週一で最低投稿できればと思い、投稿していこうかと思います。
こんなド下手で趣味で描き始めていますが、優しくアドバイスをしてくれると嬉しいです。
ありがとうございました