勇者な村人CAT
前回言った通り、思いっきり風邪引きました。
熱が出て、身体中が怠くて、マジヤベェです。
語彙力がなくなって来ているのはマジ勘弁です。
さて、ここからは私事になるのですが、今日はどうやら猫の日らしいですね。
2月22日「ニャンニャンニャン」で猫の日。
可愛いですね。萌えますね。
で!私の名前に【ネコ】とついている以上!乗るしかねぇ!このビッグウェーブに!と、書いたところ、微妙〜な話が出来ました。
もう一度言いますが、風邪ひきました。
以上を踏まえた上でお読み下さい。
ーーーここはアルグ王国王都にある【聖騎士】隊宿舎。
豪華絢爛……とは、行かないが、有事の際には大体の事に対応できるよう、魔改造がされてある。
そんな、【聖騎士】隊の宿舎から聞こえる猫の声。
朝から元気だなぁ〜と言う声が大半。
近所迷惑だなぁ〜という声が少数。
猫とシャーロット……絵になる!という声が数人程度。
まあ?実際はそんな和気藹々とした空気など流れていないのだが………
「にゃあ、これは一体いつ治るのにゃ?」
「にゃっ!調べてみたとこりょ、この事件は数年に一度起きているとの事ですにゃ!いえ、です!」
流れるような赤髪の上に逆三角形を乗せ、舌ったらずな声で喋る【聖騎士】隊副隊長ディオン・オリオン。
その臀部からは尻尾らしいものも生えていた。
「隊長!外へ出たら子供に泣かれたにゃ!」
「マッチョなおっさんが猫耳生やしていたりゃ当然にゃ!鏡でも見てくるにゃ!」
「隊長!尻尾で浮けるようになったにゃ!」
「尻尾まで筋肉ダルマにする気かにゃ!?うわ!ちょっ……キモッ……!」
他の隊員にも同様に、頭には逆三角形、臀部からは尻尾らしきものが生えていた。
また、誰もが舌ったらずな口調になっている。
ーーー特にシャーロット。
自慢の、陽さえも反射するプラチナブランドの髪は……と言うか毛は今や全身に生え、雄々しく、燃えさかるガーネットの瞳は釣りあがっている……所謂猫目というやつだ。
手や足からは肉球がぷにっと出て来て、上手く関節が曲がらなくなっている。
頭からは皆と同じく逆三角形と、臀部からは尻尾。
………まあ、あれだ。猫だ。シャーロットは猫になっていた。
そもそも、こんな事態になったのは昨日……とあるモンスターを討伐した辺りからだった……
☆
「ねぇ、シンク。あの、気の抜けた猫?……みたいなのは何?」
「ああ、あれは【ネコもどき】ですね」
「【ネコもどき】?」
「ええ、あの楕円描いて、頭のてっぺんに逆三角形描いて、ゴマ二つ付けて、両頰の辺りに三番線引いて、適当な口を描いて、一筆書きが出来そうな身体というあのフォルム……【ネコもどき】に間違いまりません!」
「随分具体的なんだけど!?何!モデルでもいるの!?」
「? 何を言っているのですか……さっさと討伐しますよ」
「え、ええ……なんでこんなに温度差があるの?」
ーーー結果から言うと、一撃だった。
陥没するほど地を蹴り、シンクが【ネコもどき】に肉薄する。
そのまま、振り抜けざまに一刀。
楕円形の頭が宙に飛び、地面に三バウンド。コロコロと転がり、シャーロットの足元で止まった。
「………ひっ」
遅れて、一筆書きで描いたような適当な身体から鮮血が溢れ出す。
まるで噴水の如く血を吐く身体。
何かの血管だろうか。蛇のような唸りを上げ、地面をのたうち回る。
バチン、バチン、と生々しい音が辺りに響きーー
ーーーやがて……シン……と、
既に途絶えていた顔が、コプッ……と血を吐く。
血も止まり、やっと命の燃え滓も尽きた頃……
「ふぅ……思ったより簡単でしたね、シャル……シャル?」
「え、あ……ええ」
シャルこと、シャーロットは真っ赤になっていた。
別に、体調が悪いとか、一定の人物への好感度が上がった際に起きる現象でもない。
いや、確かに体調が優れないといえば、優れないのだが。
どちらかと言うと青白い顔をしている。
「す、すみません………すぐに、お風呂の用意を!」
「ひゃ………にゃい」
ーーー思えば、この時から事件は起きていたのかもしれない。
明日、○.66……話の予定でしたが、このCATの続きを書こうと思います。
………熱が下がったら……