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勇者な村人D  作者: ネコモドキ
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勇者な村人D 8話

これで、今日の分の投稿は終了です。

明日は出来れば………閑話かなぁ……?ってところです。

 

 ロゥ他、酷く焚きつけていた数名を強制的に見張りとし、手持ち無沙汰なシャーロットとシンク。


 農作業も終え、どうしようかと悩んでいたところ、シャーロットから村の案内を頼まれる。


 勿論、次期王女の頼みとあれば例え死んでも聞くほかないのだろうし、いくれ歳が離れているとはいえ、こんな美少女とデートが出来るなど断る理由がない。


 シンクは、物理攻撃を伴う殺気を受けながら、二つ返事でOKを出した。


「え、と……シンク、“あれ”はなに?」


「え、ああ……あれはこの村に新たな勇者が誕生したから潰しに来たとかなんとか言っていた………じ、上級魔族(・・・・)です」


 森を抜け、何事もなく中々に盛況な村を二人で歩く。


 側から見ると完全にデートなのだが、シャーロット本人にその自覚はないし、シンクがそれを認めれば明日の朝には凍死体となって発見される恐れがあるので、出来れば避けたかった。


 そんな命を掛けた村巡りの最中……村の中央で見つけた明らかに周囲と浮いている十字架。そこに、何かが括り付けられているのを見れば、誰だって何事かと問いただす。


「え、上級魔族……?」


「は……はい、上級魔族です。自身を幻魔族のシルバーと名乗ってました」


「へ、へえー……」


 普通、【聖騎士】隊に限らず、ここは剣を抜く場面である。


 魔族とは人類の共通の敵。その認識が、最早意識の根底にこびりついてしまっているからだ。


 しかし、この村はその全てをひっくり返してくる。


 この村の雰囲気に当てられたか、はたまた染まってしまったのか……


 たかだか2.3アワーしか滞在していないシャーロットにはまだまだ分からない事だった。


 ーーーだが、しかし。それで安全が確保されたと言えばそうではない。


 くさっても齢10代にして王都で【女傑】と言われ、【聖騎士】隊隊長まで身一つで上り詰めたのだ。


 ここであっさりと「へえー……そうなんだー」と、村の一つの観光名所にする事など出来ない。


 ………でだ、いざ!と、警戒心を持って見てみるとその幻魔族のシルバーとやらは、木の十字架に磔にされ、恍惚の笑みを(・・・・・・)浮かべていた(・・・・・・)


「あ、あの……私の目がおかしかったら遠慮なく言ってね?次期王女とか関係なく」


「………分かりました」


「あの十字架に磔にされているのは幻魔族のシルバー……さんであってるわよね?」


「はい………本人確認も済ませました」


「で、下着姿と」


「はい………武器を持っていないかを確認する為に」


「女性よね?」


「………女性……ですね」


 磔にされている幻魔族のシルバー(笑)は何処からどう見ても女だった。


 くびれたウエストに凹凸のある身体。艶かしい肢体。


 何よりその顔は10人が10人振り返る程の美貌を持っていた。


「なんで!?いや……あの〜私が言えた事じゃないかも知れないけど……ほら、子供の教育とかに……悪そうじゃない?」


「…………酷く抵抗するからです」


「え、なんて?」


「…………実際に見てもらった方が分かりやすいかな?」


「え?え?」


 シャーロットがオロオロしてる間にシルバーの下へと移動したシンク。


 苦虫を潰して、煎じて、お茶にしたのを一気に飲み干したような顔をして、シンクが声を上げる。


「………シルバーさん!いい加減に服を着てくださーい!」


「え?服を……着てください?」


「い、いやよ!……じゃなくて!どうせ貴方達は私の身体を野獣のような目つきで、舐め回すように見てるんでしょう!?」


「それも最初の二日間ぐらいで、見ていたのもタナジジィとムタのおっさんくらいです」


「ど、どうせ私をこの後裸にひん剥いてあんな事やこんな事をするんでしょう!?」


「それはもうロゥが大体の事を聞き出してくれたので特には……と言うかほぼ裸同然の人がなに言ってるんですか」


「そして貴方達は言うのよ!『へへへ……この(ピー)ッパイの谷間や………その下腹部の■■■(ピーーー)中には……何が隠されているのかなぁ……?いやらしく育ちやがって……さぁ、恥ずかしがらずに見せてみなぁ!』と!ああ、穢らわしい!」


「恥ずかしいの穢らわしいのも貴女の方ですよー」


「…………」


「………と、こんなものです。俺達はどちらかと言うと………と言うか、10:0くらいで被害者なのです。後、シャーロット様には少し早い言葉だとは思いますが、彼女はドマゾだったのです」


「く、苦労してるのね………」


「………」


 夕日に照らされた彼の横顔が一瞬、煌めいたのはきっと気の所為に違いない。


 ーーー次期王女は背伸びをしてまで、そっと自称村人Dの肩に手を置いた。



ヒロインがヒロインしていないっ!

ああ……どんどんシンクさんが苦労人に……


ーーー唐突に話が変わりますが、あらすじのやり取りはあくまでこう言うノリの小説だからと言う例え話であって、今後こんな会話がされるのかは未知数です。

もう気付いた方もちらほらいらっしゃるかと思いますが、この小説は行き当たりばったりです。

取り敢えず一章……大体50話くらいで魔王倒して二章へ……みたいな流れを考えてはいるのですが、なかなか思うように進みません。一週間も足止め食らったし。

それでも、PVやブクマと言った評価のお陰でなんとか、モチベは維持できています。

改めてこれからも【村人D】をよろしくお願い致します。

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