8/16
Ⅷ 歓迎会
湯浅先生…。
おれは、一瞬ひこうとした。
なんだ?。
湯浅先生は…。
「うちの妻が、いつもご迷惑をおかけして…、あれ、権田原先生?。」
湯浅先生のしゅじんは、俺を見て、俺の名前を呼んだ。
「俺のこと覚えてませんか?。権田原先生のくらすだった、湯浅俊也です。」
俺のことをきらきらなまなざしで主人はみた。
湯浅俊也?。たしか、あの悪ガキの?。
俺のことを「直人くん。」って呼んでたあいつか。
「湯浅か。」
「そうですよ!。俺いい子になりましたでしょ。」
湯浅が、自分のこと褒めてる。ここは、昔から変わらねえな。
「それにしても、いつのまに、こんないい奥さんもったんだよ、え?。」
おれが、湯浅にちょっかい掛けると、
「先生、こいつのことおぼえてないんすか。」
「同じクラスだった、桜川亜優ですよ?。」
湯浅先生が、あの桜川亜優?。