↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
77/79

第77話 レティシアと友は傷をえぐる

 脱出したワタシ。

 今日はアカリさんに逢うことしか考えていなかったので、この後は特に行くところもない。

 ふらふらと大学前の通りを歩いていると、ちょうどマリー達に遭遇できたので一緒にランチをする事になった。

 ケンカなんてよくあることだし、いちいち気にしていては友達なんてやってられない。その証拠にソフィアは今日も能天気に笑っている。

 

 緩く固まって歩く友人達の間をわたしは軽く話をしながらくるくる歩き回る。

「今日はご機嫌じゃない?レティシアちゃん」

「アカリさんには会えたの?」

「ん~」

 私はその場でくるりと回ってみた。

 空色のワンピースの膝丈のスカートがふわりと広がる。

 なんかマリーが呆れ顔だ。

「……あんた、ホントに美人だねぇ」

「でしょう?でも見て欲しい人には逢えないんだよね~何故か」

 あの朝の河原での出会いから、アカリさんと逢えていない。あんなに毎日、最低でも視線は交わしていたのに、この3日間ニアミスすらない。

 3日だよ、ありえない。

「それにしては落ち込んで無いじゃない?」

「何の余裕なのそれは」

 ぞろぞろ歩く仲間達からスキップで数歩前に出た。

「まぁ、キ、キスの直前まで行った間柄ですから!持つ者の余裕なのよ。待つのも恋のスパイスなのよ、わかるかなぁ」

 私は恋愛落伍者たちに余裕の背中を見せつけてやった。

「叩きたい」

「キスが怖くて逃げたヘタレに、また会ってくれるかなぁ」

「宇宙の人なんて恋愛はオープンなんだから、アッチコッチでチュッチュしてるに違いないわ。キスも出来ない地上の女なんか、もう忘れてる頃よ」

「最後のチャンスだったのにね……」

「キスなんて、入り口ですらないのよ?」

「お子様レティシアにはまだ早かったのね……戻っておいで、一緒に呑もう」

 いつもの突っ込み勢より多いんですけど!

「ヤバい、泣かせた?」

「マリー、あんたいっつもデリカシーがないのよ」

「いや、今のは皆で煽ったでしょ!?」

「またゾンビパーティーする?」

「「「「や~あれはちょっと……」」」」

 人を打ちのめしておいて、なんか楽しそうに……。

「泣いてないし……ちょっとお腹空いただけ……」

「よ、よし!お肉食べよう、肉!」

「「肉神」のハンバーグのビュッフェランチを食べ尽くしてやりましょう!」


 とはいえそんなに食べられるものでもなく、程々満腹で楽しいランチであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。