《はじまりの話》鳴瀬 響 / 篠峰 蓮 2:反応がもらえるなら
[背景: 蓮の部屋]
蓮: ステラプロダクション……。
[背景: PCの画面 検索結果]
蓮: (本当に存在する事務所っぽい)
蓮: (俺の歌声の、反応かもしれない)
蓮: (だとしたら……嬉しい)
蓮: でも……。
蓮: (まだ、わからない)
蓮: (アイドルVTuber……歌だけ歌っていれば良いわけじゃない、きっと)
蓮: (何を求められるのか、わからない)
蓮: 話を、聞いてみないと、わからない。
[背景: 蓮の部屋]
蓮: ……。
[背景: PCの画面 ビデオ通話]
{{プロデューサー名}}: あなたをスカウトしたいと思いました。
蓮: VTuberに、ですか。
{{プロデューサー名}}: はい、アイドルVTuberとして、スカウトしたいです。
蓮: すみません、アイドルもVTuberもよくわからなくて。
蓮: ……それにまだ、やるとは言えません。
{{プロデューサー名}}: ……。
{{プロデューサー名}}: あなたの歌声を聞いて、
{{プロデューサー名}}: まるで誰かに呼びかけているようだ、と思ったんです。
蓮: それは……まあ、そうですね。
蓮: 届くと良いな、と思って歌っています。
{{プロデューサー名}}: はい。
{{プロデューサー名}}: あなたの歌は、反応があってはじめて完成する、そう感じました。
蓮: ……つまり、今の僕は完成していない、ってことですか。
{{プロデューサー名}}: わたしは、あなたの歌声が完成する瞬間を
{{プロデューサー名}}: 見たいと思ったんです。
蓮: それは……。
{{プロデューサー名}}: 反応、応答、呼びかけて応えがある、
{{プロデューサー名}}: そんな場を、あなたに用意できます。
蓮: 反応……が、ある。
[背景: 蓮の部屋]
蓮: (今まで、ずっと一方通行だった)
蓮: (俺の歌に……反応がもらえるなら……)
蓮: (誰でも、いい)
蓮: (俺の歌が誰かに届いたって、証明になる)
蓮: (誰かに届くなら……)
蓮: やってみたい。
[END]




