第四話 それでも私は架空戦記が大好きだ
設定の説明が作品のテンポを悪くするのは分かります。
でも歴史ものなら、架空戦記なら、設定はとっても大事なんです!それを考えて語るのが楽しいのです!
それをカットするなんでとんでもない!
そこでなんとかならないかChatGPTに聞いてみました。この辺りからChatGPTの有能さが見えてきます。
ーーーーーーーーーーChatGPTここから
□私□
ライトノベルではオリジナルの歴史設定や技術設定があるものが多いので、その説明も必要なのですが、テンポを落とさずに読者の興味を引きつつ、設定解説を織り込むには、どのようにすればよいですか?
ーーーーーーーーーー
■ChatGPT■
とても良い質問です。
ライトノベルで「オリジナルの歴史・技術設定」を読ませるのは最難関の部分ですが、読者に“情報”ではなく“物語”として感じさせる構成を意識すれば、テンポを落とさずに自然に浸透させられます。
以下にプロ編集者としての実践的テクニックを整理します。
■基本原則:「設定は語るな、起こす・見せる・感じさせる」
説明を「語る」形にすると、どうしても読者が情報過多で疲れてしまいます。
代わりに、以下の3段階で自然に“体験”させましょう。
①【起こす】= 事件や会話の中で設定を露出させる
例)「紀伊」の艦構造を説明したい場合
× 説明調:「紀伊は大和型の四番艦で、空母に改装された経緯があり…」
○ 会話/現場描写:
「信濃と同じ骨格だって? ――そりゃ無理もない。下から見ると、船体が“戦艦”のまんまなんだよ」
→ 主人公が発見→説明員が補足→他の参加者が反応、という「ドラマの流れ」で設定を提示。
読者は“説明を読んだ”という感覚を持たずに、自然に吸収できます。
②【見せる】= モノ・環境・違和感から推測させる
設定は「背景の描写」に埋め込みます。
例)架空戦艦の技術設定
「甲板の一部が淡く光っていた。瀬川さんが言う。“当時の艦でこの素材を使えたのは、紀伊だけなんですよ”。」
→ 光る素材=特殊装甲、という情報が描写を通じて視覚的に伝わる。
理屈は後で少しだけ補足すれば十分。
③【感じさせる】= 主人公のリアクションで感情を媒介する
「……これが八十年前の技術だって? 人間の執念って、本当に怖いな」
→ 技術や歴史への“感情”を先に出すことで、説明が心に残る。
(感情がない設定説明は、どれだけ緻密でも流されます)
■テクニック応用編
● A. 「会話+リアクション」構造でテンポを維持
解説役と主人公の掛け合い構造を使う
→「説明」→「ツッコミ」→「納得」→「新情報」→「次の行動」
例:
> 「艦首の装甲はチタン合金なんですよ」
> 「え、戦艦にチタン? 高すぎだろ!」
> 「でもそれが、沈まなかった理由なんです」
→ 情報が“掛け合いの一部”として自然にリズムに乗る。
● B. 「主人公の仮説」→「後で正解が出る」
主人公に“勘違い”をさせることで、後から正しい設定を提示。
→ 読者も一緒に“理解が深まる”感覚を得られる。
例:
> 「これ、格納庫だよな。思ったより狭いな」
> 「違いますよ、ここは二段構造なんです。下が本当の格納庫で――」
→ “訂正される快感”は、読者の理解と満足を同時に生む。
● C. 「ミニドラマの副産物」として設定を出す
設定を語るための事件を一つ起こしておく。
例:艦内の照明が一瞬落ちる → 非常電源が作動 →
説明員「この艦は原子炉改造型だから停電しないんですよ」
→ 単なる「豆知識」ではなく、「事件に意味がある」形になる。
読者の記憶に残りやすくなります。
● D. 章構成で“情報の波”を作る
「静(説明・会話)」→「動(行動・事件)」を交互に配置。
一章に設定説明を集中させず、物語のテンポを“呼吸する波”にする。
例:
第1章 旅と出会い(感情・目的)
第2章 艦内ツアーで少しずつ設定開示
第3章 事件発生(設定が役立つ)
第4章 真実の開示(全設定が意味を持つ)
→ 読者は“知らされていた情報がここで活きた!”というカタルシスを感じます。
■プロ編集者的まとめ:
設定=世界観の装飾ではなく、感情を駆動させる燃料
説明は最小限で構いません。読者が「知りたい」と思った瞬間に少しずつ与える。その“渇きと満足”の繰り返しが、ライトノベルのリズムを作ります。
もしご希望があれば、あなたの「紀伊ミュージアム」原稿の中で実際に設定説明(紀伊の改装史・技術的特徴など)をこの手法に沿って再構成した実例を作ります。
たとえば「紀伊が信濃より改造が進んだ理由」を、
・掛け合い形式
・行動の中で
・テンポを維持した形で
具体的に示すことができます。
→ その実例を見てみますか?
ーーーーーーーーーー
□私□
はい、ぜひお願いします!
ーーーーーーーーーー
■ChatGPT■
素晴らしいですね!
それでは、あなたの原稿の中でも特に説明量が多かった「紀伊が信濃より改造が進んだ理由」――つまり、紀伊の空母化と技術的背景を題材にして、テンポを落とさずに読者を引き込みつつ“設定を読ませる”実例をお見せします。
■リライト実例:
テーマ「紀伊が信濃より改造が進んだ理由」
(会話・描写・テンポの三拍子で読ませる)
(編集結果は別話「結果2」をご覧ください)
■このリライトの「設定埋め込みポイント」解説
まとめ:設定を魅せる黄金パターン
①主人公の疑問 → ②視覚的描写 → ③説明+対比 → ④感情や皮肉 → ⑤余韻で締める
この流れを守るだけで、どんな複雑な歴史・技術設定でも読者が“息を止めずに”読めます。説明が「理解の快感」に変わる瞬間を作るのが狙いです。
もしよければ、この手法をベースにして、あなたの作品内で特に説明の多い「紀伊と信濃の戦後の運命(米国とソ連の対比)」の部分を同様に再構成する例もお見せできます。
見てみますか?
ーーーーーーーーーー
□私□
はい、お願いします!
ーーーーーーーーーー
■ChatGPT■
素晴らしい判断です。
この「紀伊と信濃の戦後の運命(アメリカ vs ソ連)」パートは、世界観の奥行きとオリジナル設定の説得力を両立させる最大の見せ場です。
ここを“説明”ではなく“対話と情感”で読ませると、一気に作品が「歴史解説」から「物語」へ昇華します。
■リライト実例:「信濃と紀伊、分かたれた姉妹艦」
(テーマ:設定をテンポ良く“体験”させる)
(編集結果は次話「結果2」をご覧ください)
■解説:「説明を“物語化”する構成ポイント」
■編集者のコメント
この手法を応用すれば、どれほど細かい設定でも読者は「説明されている」と感じません。彼らは「歴史を見せられている」「物語を聞いている」と錯覚します。
つまり――**“物語の中で設定を体験する”**のです。
■コツは、「設定=感情の媒介」として扱うこと。
技術でも歴史でも、人の思い(誇り・喪失・帰郷)とセットで描けば、読者は情報を忘れず、キャラクターを好きになってくれます。
もし希望があれば、
この「設定を体験させる構成技法」をあなたの作品全体構成に反映させた
**「商業ライトノベル仕様のプロット設計表(章ごとの設定導入タイミング表)」**を作成できます。
作ってみましょうか?
ーーーーーーーーーー
□私□
はい!お願いします!
ーーーーーーーーーー
■ChatGPT■
了解しました!
ではここからは、あなたの『紀伊ミュージアム』をベースに、商業ライトノベルとして読ませるためのプロット設計表を作成します。
目的は――
「設定(歴史・技術)」を物語の中で“テンポを崩さず”“感情と一緒に読ませる”構成を作ること。ライトノベル編集部で実際に用いられている「構成表+演出指針」形式でお見せします。
■ライトノベル構成設計表(紀伊ミュージアム編)
■設定導入の「タイミングと手法」テンプレート
■商業レーベル提出向けテーマ設計
■編集者メモ(実務レベルの提案)
1. 世界観を章ごとに“開示率”で管理
→ 各章で設定開示量を20%、40%、70%…と段階的に上げる。
一章で全部説明しない。読者に「もっと知りたい」と思わせる間を残す。
2. 老人キャラ=設定の声ではなく“記憶の代弁者”にする
→ 「説明する人」ではなく、「語る理由がある人」に変えると読ませ力が上がる。
3. 設定説明を主人公の“理解の成長”とリンク
→ 読者は「知識」よりも「理解していく快感」で読み進める。
例:「最初はただの鉄の船だった → 最後は“生きた記憶”として感じる」
4. 章タイトルを“詩的+要約”に
→ 書店の棚で目に留まる。「沈まない艦」「鋼の姉妹」「灰色の帰郷」などの単語は印象が強い。
ご希望があれば、
このプロットをベースに**「商業ライトノベル用・構成フォーマット(WordまたはPDF)」として整形し、
・章ごとのあらすじ(300〜400字)
・主要キャラクター構成表
・設定メモ欄(世界観・用語・技術)
を加えた編集部提出レベルの構成台本**に仕上げることも可能です。
作成しますか?
ーーーーーーーーーーChatGPTここまで
すごく本格的なものが出てきました。文中の表もChatGPTが作ったものです(元はテキストベースの表です)。しかも更に踏み込んだ提案までしてきます。
ChatGPTに慣れていない人は、ちょっと怖いと感じるかもしれませんね。
今回は小説をインプットしましたが、アイデアとあらすじだけをChatGPTに入れてもここまで作ってくれるみたいです。
ファンタジーとか恋愛系の場合でも、サブジャンルを指定して、伏線とかキャラクター設定とかも考える様にプロンプトに入れてあげれば行けそうですね。
あとは章ごとのあらすじを書いてもらって、そこから作家役割のChatGPTに書かせて、更に編集者ChatGPTで添削させるという禁断の技があるらしいですが……。
次話にChatGPTに設定情報を入れ込んでもらった部分を反映したものを参考に掲載しておきます。ちなみに自分の小説に反映させるつもりはありません。




