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妖精と一緒 妖精の力で成り上がる  作者: ラフな書き手
1章 内政から始める異世界攻略

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第1話 よくある異世界転移?

1話目です。読んでいただけると嬉しい限りです。

 僕には、人に言えない趣味がある。それは人形が好きということだ。小さい時に誕生日でかってもらった人形を抱き枕にしていたことから始まり、高校2年生の今でも一緒に寝ている。しかも数は増えていた。


 人形がいないと、安心して眠れないほどで2個下の妹からはきもがられている。

 最近は、妹もののアニメや小説が増えているが読むことはできそうにない。


 学校では、そのことは隠して、普通の学校生活を送っている。


 今日もいつもと同じように、朝礼が始まるとき、教室が揺れて視界が変わる。


 目の前には、偉そうな人が5人円卓になって僕らを囲んでいた。


 偉そうな中の真ん中のすごい威圧感を放つ人がしゃべりだす。


「よくぞ、召喚に応じてくれた今宵の勇者たちよ。我らとともに魔族と戦ってほしいのだ」


 その声に一部の同級生から歓声があがる。僕も正直ワクワクする。一つ後悔があるとすれば、人形を1体でいいからつれてきたかったなぁ。


「いきなりの召喚で、不安がっているのかもしれね。持ってまいれ」


 するとドアの方から、大きな鏡が持ち出された。


「これは、映したものの能力を見せる、世界唯一の我が国の魔道具である。」


 とても自慢げに、その王と思われる人がいう。


「お、俺みたいです。」


 いつもは、あまり人としゃべらない同級生が名乗りを上げる。


「ふむ、ではそなたから見ていこう。」


 赤く光りだす鏡、すると周りは、おーと感心した声をあげる。


「赤は、Aクラス以上である。すごいものがみられそうだ。」


 そして、賢者があたったようだ。一斉にどよめくまわり。


「やったぞ!」

 いつもの様子からは、見当つかないほど饒舌そうな同級生に、あいつあんなんだったのかと思うのであった。それから、みな順番に測っていった。


 とくにすごかったのが4人いる。


 生徒会長の芹松蓮、副会長の相沢美由、この二人は容姿端麗、成績優秀のいわゆる勝ち組、書記の浜口乃亜は、静かそうな感じだが、ピアノのコンクールで全国に行くほどの腕前である。


 僕は苦手だが、風紀委員長の城井紅蓮は熱血で、剣道であまりくわしくはないけど日本でも実力者であるという噂だ。


 まぁ、僕は平凡より少し勉強ができる方なので、というか部活をしてなくて勉強する時間はいくらでもあるってのが実際だ。それゆえに優秀くらすに配属されて彼、彼女らとおなじクラスなわけだが。まさか4人ともSクラスとはね。


 そうそう担任の先生は転移に巻き込まれなかった。さっき気づいたのだ。


「次、和久田くんだよ」

 前の人に言われて、行くことにする。僕は和久田庸斗、出席番号の最後であった。


「では、最後の人」

 周りでは、泣いている子や喜んでいる子などであふれて、誰も見ている人はいなかった。


 さてと、正直、平凡なものしか出ない気がするが期待してしまうのはしょうがないだろう。


「妖精使い」

 真っ黒のEであった。


「大妖精使いや精霊の加護などがついていればAクラスだったものを残念だ」

 王は一言口にした。


 くそ、Eかよ。


 なんにんかEもいたが、僕のが1番黒かった気がする。なんか、瘴気みたいに黒がはみでてたからな。


 顔には出さないが、悔しさがにじむ、友達が励ますがあまり、心には届かなかった。

 お前らは、もっといい能力なのだから。


 そして、まだ残酷なことは続くのだった。



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