敵の増加について
「先輩、どうですか?」
「うん。本番でも大丈夫だと思うよ。」
「それならよかったです。これは、もう良いですか?」
「うん。」
「それなら試すのに使いますね。」
「何をするの?」
「まずは、この針を刺します。そのあとこの紐を回収します。」
「それで?」
「そして少し待ちます。そのあと、大剣を10本作って横から斬りつけます。」
ザンッッ
バタッ
「これ、生きてるの?」
「多分、死んでるんじゃないですかね?」
「…うん。死んでるね。これ、人を消すのが簡単になってない?」
「………どうでしょうね?」
「怖っ!」
「ハハッ!まぁ、そこは今更な気がしますけどね。」
「それは、そうだね!」
「じゃあ、針を回収して帰りますか。」
「そうだね!」
「ただいま!」
「おかえり!2人とも!」
「うん。みんなは、集まってるの?」
「そうだよ!」
「じゃあ、行こうか。」
「うん!」
「おっ、戻ってきたな!」
「うん。ただいま。」
「多分、明日か明後日くらいには、また大きめの攻撃が来そうだよ。」
「そうなのか?」
「うん。」
(「先輩、陛下の事は隠してくださいね。」)
(「わかってるよ!」)
「それよりも重要な事を言うけどいい?まぁシルとメリ
は大丈夫な気がするけどね。」
「まぁ、いいぜ。」
「私とメリは、大丈夫なの?」
「多分だけどね。」
「じゃあ、話すよ。まず、敵が増える可能性があるね。」
「敵?獣人か?」
「違うね。獣じゃなくて、人だよ。」
「どこかが攻めてくるのかしら?」
「それも違うね。」
「……ソル……少しいい?」
「わかったよ。一旦部屋から出ようか。」
「……うん」
「ここでいいよね?」
「……うん。」
「相手の事だよね?」
「……そう。……一般人……だよね?」
「そうだね。メリは大丈夫?」
「……私は……大丈夫。……ただ……ログはともかく……サンは…」
「やっぱりそうだよね。ログはどうなりそう?」
「……警告の後……とかなら……大丈夫……だと思う。」
「それなら良かったよ。それでサンは?」
「……直接……攻撃してきたら……分からない……くらい」
「攻撃されても分からないなんだね。うーん、そうなるとここの守りを任せる方がいいかな?」
「……うん」
「ログはどうした方がいいと思う?」
「……ログは……なんだかんだ……大丈夫だと思う。」
「そっか。」
「……センは……どうするつもり?」
「ここに居てもらうつもりだね。」
「……うん……それがいい」
「この話はした方がいいと思う?」
「……サンも……反対は……しないと……思う」
「なら、話すだけ話そうかな。」
「……うん」
「ただいま。」
「おかえり!」
「じゃあ、話の続きをしてもいい?」
「いいぜ!」
「じゃあ、するよ。まず、相手は王都の一般人だよ。」
「「「えっ?」」」
「……」
「先に聞くけど、シルは大丈夫?」
「私は大丈夫だよ。」
「メリとは、これの話をしたのか?」
「そうだね。どうするのかを話したよ。」
「そうか。」
「何があったのっ!?」
「一般人の戦意が落ちてるんです。今日の戦いありましたよね?」
「あったね。」
「あの戦いでは、街にも獣が行ってたんですよ。しかもわざと殺さないようにして情報が伝わるようにしたんですよ。それにそもそもここ数日、毎日戦闘が起きてますから今日どうであれいつかは同じようになってたと思います。」
「情報?」
「はい。情報です。内容は…言わない方がいいですか?」
「うん、、」
「それでなんで敵になるのよ?」
「いろいろな理由があると思うよ。」
「例えばどんなの?」
「例えば人質や獣共が勝つと思ってたり獣共についた方が利益があったりなどですね。それに戦いが起きてる理由が兵達がいるからだと思ってる人もいると思いますよ。」
「いるから戦いが起きてるって…」
「まぁ、間違ってはないと思うけどね。」
「え?」
「いなかったら、戦いにすらならないからね。」
「……うん」
「まぁ、理由は置いておいて、敵が増えるかも知れないって話しだね。それで、一応聞いておくけど、戦える?シクは、どっちにしてもここに居てね。」
「わかりました。」
「……大丈夫」
「私も大丈夫だよ。」
「2人は大丈夫だと思ってたよ。」
「俺は…うーん、そいつらのせいで俺たちが傷つく事もあるんだよな?」
「可能性はあるね。」
「なら、大丈夫だな!」
「ありがとね。」
「「……」」
「2人とも、大丈夫ですよ。さっきメリと話したのはこの事なんですけど、2人はここの守りをしてもらおうかなと思ってます。」
「それでいいの?」
「大丈夫ですよ。逆にここを薄くするのは怖いですしね。」
「それなら、ここに居るよ。」
「私もそうね。」
「じゃあ、ここの守りはよろしくお願いしますね。」
「うん!」
「じゃあ、シルとログとメリは一旦ついてきてもらってもいい?」
「うん!」
「それでどんな内容なんだ?」
「どこまでが敵なのかをちゃんと決めておかないといけないと思ったからね。その話だよ。」
「攻撃してくるのが敵なのはいいよね?」
「おう。」
「攻撃や防御の邪魔も敵でいいよね?」
「おう。」
「じゃあ、移動の邪魔は?」
「程度による気がするな。」
「私もそうだね!」
「なら、あったらその時に考えるでいい?」
「うん!」
「じゃあ次は、敵に物資を渡すのは?」
「それは、ほぼ敵じゃない気がするな。」
「そうだね!ただ、自分から過剰なくらいに渡すのは敵だと思うよ!」
「まぁ、そうだな。」
「それなら、敵に自分から場所を貸すのは?」
「俺は、うーん、敵か?」
「私は敵でいいと思うよ!自分からだからね!」
「それもそうか。じゃあ、俺もだな!」
「自分からこっちの情報を教えるのは?」
「敵だな!」
「なら、脅されて教えるのは?」
「敵、なのか?」
「うーん、敵ではない?」
「……情報による」
「情報の中身で変えるのか?」
「……うん……情報でも……重要なもの……もあれば……そうじゃない……ものもある」
「なら、どのくらいの情報で分けるんだ?」
「だいたい、街を調べて分かるかでどうかでどう?」
「調べてってどんな?」
「街の地形とかだね。重要だけど、まぁ調べれば分かることではあるからね。」
「なら、敵なのは?」
「こっちの戦力や戦い方、あとは捕らえた奴らに関してとかかな。」
「なんとなくわかった。ただ、これはその時にならないと判断できなくないか?」
「まぁ、細かいのはそうだね。」
「じゃあ、とりあえずこんな感じでいい?」
「……うん」
「なら、戻ろうか。」
「うん!」




