校舎での戦闘
(「とりあえず、寮の周囲には居ないよ!」)
(「わかったよ。ありがとう。」)
「捕まえてきたこいつらはどうすんだ?」
「どうしようかな?うーん、このままだと死ぬかな?」
「分からんな。獣人の治癒力次第だろうしな!」
「それならあいつに聞いてくるね。」
「おう。」
「ちょっといいか?」
「なんだ?」
「捕らえた奴らの事なんだが獣人はどのくらいの怪我で死ぬんだ?」
「簡単には死なないな。特に出血には強いぞ。」
「分かった。それなら生きられそうだ。よかったな?」
「あぁ。」
「大丈夫そうだよ。ついでに出血に強いらしいね。」
「それならこのままでいいか!」
「そうだね。」
(「戦闘が起きてるところ見つけたよ!」)
(「どこなの?」)
(「校舎の中だね!」)
(「戦況は分かる?」)
(「うーん、少し劣勢かな?」)
(「分かったよ。ありがと。じゃあそこから離れて3年の寮を見てもらえる?」)
(「おっけー!」)
「シク、少しここを任せていい?」
「はい。監視するくらいでしたら大丈夫です。」
「よろしくね。他の3人は着いてきてもらっていいですか?」
「うん!」
「それでどうしたんだ?」
「シルから校舎で戦闘が起きてて少し劣勢って聞いたんだよね。」
「それでどうするの?」
「メリと先輩はここを守ってもらえますか?」
「いいよ!」
「……うん」
「俺とソルが行くって事で良いのか?」
「そうだね。ログはそれで良い?」
「いいぜ!」
「じゃあ行こうか。2人ともよろしくお願いしますね。」
「うん!」
「どんな感じに戦うんだ?」
「状況が分からないから断言はできないけど多分後ろから攻撃する感じかな?少し劣勢らしいから邪魔をすれば優勢になりそうだしね。」
「わかったぜ!ソルの消耗はどうなんだ?」
「6割はあるから大丈夫だよ。最悪なくても戦えるしね。」
「わかったぜ!」
ドンッ
「聞こえてきたね。」
「そうだな。」
「うーん、入り口に9人居るね。」
「どうするんだ?」
「火爆を使うよ。目立つから敵が来ると思うから気をつけてね。」
「おう!」
「火爆 フュンフ」
「中がざわざわし始めたね。」
「そうだな!じゃあ、行くか!」
「そうだね。行こうか。」
「2匹来たぞ!油断するなよ!」
「あぁ!」
「ログ、前よろしくね。」
「おう!」
「来たぞ!そいつは9人で相手しろ!後ろのやつを15人でやれ!」
「ログ、大丈夫だよね?」
「おう!ソルもだよな!」
「俺も大丈夫だよ。」
「囲んで潰せ!」
「いいの?こっちに近づいてきて。」
「どうするっ?」
「ハッタリだろ!行け!」
「わかったぜ!行くぞ!」
「親切で言ってあげたのに 。」
ザンッ
「グァァァ!」
「ほらね。」
「怯むな!攻めろ!数で押していけ!」
「あぁ!オラァ!」
ザンッ
「グァァァ!」
「あと、13匹かぁ。まぁいいか。」
ビュンッ
「風道」
「クソッ!」
「えーと、石だね。これで倒されるわけないよ。投げるのなら、」
シュッ
グザッ
「グァ!」
「このくらいのものは投げないとね。それに、」
ザンッ
「グァァァ!」
「追撃もいるよね。」
「数で囲め!攻めろ!」
「「「おぉー!」」」
ザンッ
ザンッ
ザンッ
「その程度の数で勝てると思ってたの?あと9匹かぁ。ログは…もう終わりそうだね。お前たち降伏するか?」
「するわけないだろ!攻撃しろ!」
「まぁ、攻撃したいならすればいいよ。できるかは知らないけどね?」
「お前ら動け!」
「降伏する?」
「誰がっ」
「「「する!」」」
「お前ら!」
「他はどうなんだ?」
「「「「「降伏する!」」」」」
「わかった。でお前はどうなんだ?」
「しないっ!」
「なら、土棘 フュンフ」
「グァぁ!」
「お前らはこれを付けろ。」
「付けたな。それならそこに居ろ。逃げれるとは思わない事だな。」
(まぁ逃げたら仕方ないね。目的はこいつらじゃないし。)
(「3年の寮も戦ってるよ!」)
(「ありがとね。戦況は?」)
(「拮抗してる感じだね!」)
(「それなら2人で校舎に来てくれる?」)
(「お兄ちゃんは今校舎?」)
(「そうだよ。」)
(「それなら急いで行くね!」)
(「よろしくね。」)
「じゃあ、ログ行こうか。」
「おう!」
「音が大きくなってきたな!」
「そうだね。この先は確か広い場所だったよね?」
「そうだな!」
「拮抗してるね。」
「そうだな。」
「それなら2人を待ってから攻めようか。」
「サンたちか?」
「そうだよ。さっき呼んでたんだよね。」
「そうだったのか。」
「お兄ちゃん、今どんな感じ?」
「拮抗してるね。」
「それじゃあ攻めるの?」
「そうだね。後ろから攻撃しようかな。とりあえず初めに大きめの攻撃を撃とうか。」
「うん!」
「土棘 ツヴァンツィヒ」
「水槍」
「土棘」
「風球」
「水槍」
「土棘」
「風球」
「グァァ!」
「なんだっ?!」
「攻撃だ!背後に兵を回せ!」
「土棘 ツヴァンツィヒ」
「ぐっ!」
「くそっ!正面からの攻撃が激しくなってる!」
「抑えろ!その間に背後を突破しろ!」
「分かった!」
シュッ
シュッ
シュッ
ザンッ
ザンッ
ザンッ
「風道」
「土壁」
「風壁」
「闇煙 ツヴァンツィヒ」
「何が起きてるんだ!?」
「わからっ」
シュッ
「クソッ!」
「皆さんありがとうございました。」
「大丈夫ですよ。どのくらい来てたんですか?」
「300匹くらいですね。消費がきついんですよね。」
「俺もきついですね。無くても戦えないわけでは無いんですけど。それで被害はどうですか?」
「10人いてそのうち軽傷が5人ですね。重症者や死者は居ません。」
「その被害で済んでるんですね。」
「そうですね。消費がきつかったので押されてはいましたが負けるというほどでは無かったので。ただ数がきつかったので救援ありがとうございます。」
「それはよかったです。」
「3年の寮が戦ってるんだよね?」
「そうだよ!互角な感じだったね!」
「シルってまだ戦える?」
「問題ないよ!」
「それなら2人で行ってきますね。ログとサンは寮に戻っててね。ついでに捕らえた奴らを連れて行ってもらえる?」
「おう!気をつけてな!」
「うん。後でね。」
「おう!」




