寮の中での戦闘
「なんだこの壁っ!」
「分からん!ただ敵の何かだろうな!」
「この向こうは何人いた?」
「32人だな、戦いの音はしないな、、」
「来たね。解除するから、もう1回しようか。」
「わかったわ。」
「あっ!壁がっ」
「水槍 ツヴァンツィヒ」
「土棘 ツヴァンツィヒ」
「風球 ツヴァンツィヒ」
「氷槍 ツェーン」
「水槍」
「土棘」
「風球」
「水槍」
「土棘」
「風球」
「水槍」
「土棘」
「風球」
「土槍」
「木槍」
「風弾」
「氷槍」
(MPが2000くらい消えたね。それで敵はまぁ居るよね)
「先輩、シル、ログ、よろしくね。」
「うん!」
「おっけー!」
「おう!」
「土壁 ツェーン」
「なんだっ!壁ができたぞっ!」
「これは、魔法ってやつみたいだな!」
「魔ほっ」
ドンッ
(鬼、やっぱり強いね。1匹吹っ飛んでいったよ。相手は、残りは5匹くらいかな?)
「チッ!やるぞ!」
「おう!」
「オラァ!」
「こんなもんか?なら死んでくれよな!」
ドンッ
(ログ、切るじゃなくて殴り飛ばしてるね。)
シュッ
シュッ
ドンッ
シュッ
(うーん、もう終わったね。シルは相手の尻尾を切り取ってるね。多分気絶してるだけだね。)
「じゃあこの3匹は、捕まえるね。」
「うん!」
「あと、半分くらいかしら?」
「そうだね。そのくらいだね。みんな消耗どう?」
「私はまだ大丈夫ね。」
「ボクは半分くらいだね!鬼の消費が大きいみたいだね!」
「私は大丈夫だよ!」
「俺はもちろん大丈夫だな。」
「わかったよ。じゃあ、一旦戻ろうか。」
「うん!」
「おかえりなさい。」
「まぁ、まだ終わってないけどね。」
「……あとどのくらい?」
「あと半分くらいだね。まぁ、来るのか分からないけどね。」
「……撤退する……可能性は……どのくらい?」
「うーん、3割くらいかなぁ?他と連携してそうだからここだけ撤退は、出来なさそうだしね。」
「……なら来ると……思ってた方がいいね」
「そうだね。」
(魔力ポーションって初めて使うね。)
「先輩、これ使います?」
「ありがと!使うよ!」
「はい、どうぞ。」
(あと3割くらいだね。せめて4割は欲しいね。)
ドンッ
「撤退してないみたいだね。」
「……これは魔法?」
「土壁を使って道を塞いで来たよ。あと、4匹はこの部屋で縛って置いておけばいいかな?」
「良いと思うよ!」
ドンッ
「どのくらい持つの?」
「たぶん10分くらいじゃないかなと思います。」
「10分かぁ、少ないかな?」
「まぁ、そうですね。でも10分でもあれば回復も少しはしますしね。」
「そうだね!」
ドンッ
「そろそろ7分ですね。先輩、消耗どうですか?」
「うーん、6割くらいだね。ソルは?」
「俺は4割無いくらいですね。」
「そっかぁ、どうするの?」
「シルとログ、あいつらと接近戦出来る?」
「うん!大丈夫だよ!」
「おう!」
「それなら、メリとサンで土壁を使って相手を分断してくれない?」
「わかったわ。」
「その後に、シルとログと鬼で接近戦で戦ってもらっていい?」
「おっけー!」
「いいぜ!」
「先輩、ここから鬼を使えます?」
「うん!」
「なら、ここで待っててください。」
「わかったよ!」
「じゃあ、そろそろ破られそうだから、行こうか。」
「うん!」
「じゃあ、解除するからよろしくね。」
「……うん」
「あっ!消えたぞ!」
「あいつらだな!やるぞ!」
「ああ!」
(うーん、50匹?全部かな?)
「土壁」
「土壁」
「クソッ!後ろに壁が出来たぞ!」
「前に進め!あいつらをやれば消えるだろ!」
「そうだな!」
「じゃあメリとサンは、下がってね。」
「わかったわ。」
「じゃあ、行くよ!」
「よろしくね。」
「うん!」
「ログも頑張ってね。」
「おう!」
「なんだっ?2匹しか来てないぞ?」
「囲め!囲んで潰せ!」
「ああ!いくぞ!」
(「先輩、2人に気を取られたら、鬼よろしくお願いしますね。」)
(「うん!」)
シュッ
「グァァァ!」
「あっ!こいつ!」
シュッ
シュッ
「クッソ!やれ!」
ザンッ
「俺もいるぞ!シルに気を取られていいのか?」
ザンッ
ザンッ
ザンッ
「くっ!別れて対処しろ!相手同士の距離に気をつけろ!」
ゴンッ
「ログ、大丈夫?」
「おう!このくらい問題ないぜ!」
「クッソ!ただ当たったんだ!このまま気をつけて戦え!ただ15班は、あっちの警戒だ!攻撃はするな!」
「わかった!」
(こっちに3匹まわしてきたね。2人は大丈夫そうだね。壁は、大丈夫そうだね。そろそろかな?)
(「先輩、よろしくお願いします。」)
(「オッケー!」)
ドゴッ
「グッ!くそっ、」
「なんだこいつっ!」
「これは、鬼だ!」
「なんで鬼が、」
「知らっ」
ドゴッ
「くっ!15、14、13班は壁を使った奴らを狙え!鬼は俺が相手する!ただ急げよ!」
(9人来たね。それと、あの指揮官?は鬼と単独で戦えるのかな?)
「ソル、どうするの?」
「うーん、2人は下がってて。」
「……わかった」
「1匹か?舐めてんのか?」
「1人だよ?たかが9匹の獣に2人もいらないよ。なんなら倍でも1人で十分だよ。」
「舐めてるな!やるぞ!」
「おう!こんなやつさっさと殺すぞ!」
「よく吠えるね?元気だなぁ。」
「舐めんなぁ!オラァ!」
「1匹でいいの?」
ザンッ
「グァァァ!」
「尻尾が切れちゃったね?」
「クソ!囲め!」
「8匹で勝てると思ってるの?」
「当たり前だ!負けるわけない!」
「まぁ、獣らしいね。」
ザンッ
ザンッ
ザンッ
ザンッ
ザンッ
ザンッ
ザンッ
グザッ
「おー、すごいね。尻尾を切らなかったよ。まぁ、さっき尻尾狙ったのに1匹以外当たってるのは、獣らしいけどね。」
「うるせー!死ね!」
「まぁ、足を怪我した獣の攻撃に当たるわけないよね。」
「くそっ!」
ザンッ
「グァァァ!」
「自分から来てくれたね。ありがとね。」
「……終わった?」
「終わってよ。シルたちは?」
「そろそろ終わりそうね。鬼は、1対1で戦っててまだかかりそうね。」
「ありがとう。これつけるの手伝ってくれる?」
「……うん」
「あとは、あいつだけだね。」
「そうね。まぁこのまま終わりそうな気がするけどね。」
「あれって何か情報ありそうだよね?」
「……うん」
(「先輩、攻撃止めれますか?」)
(「オッケー!」)
(「ありがとうございます。」)
「それなら、おい!お前、降伏しろ!」
「するわけないだろうが!したところでだろうが!」
「まだ一応、お前の仲間がいるんだろ?お前は時間がかかりそうだからな降伏で終わらせてやるって言ってんだ。」
「それなら余計にするはずないだろうが!」
「この状況を見てもか?」
「……」
「まぁ、お前くらいの力があるのが50人もいれば分からないがな。いるのか?」
「……」
「降伏するのなら、こっちも譲歩してやる。」
「どんなものだ?」
「とりあえず、お前の安全を保証してやる。他に何がほしいんだ?」
「後ろの奴らの安全だな。」
「わかった。ただ信用できないだろうからな、契約魔法を結んでやる。契約内容を破れなくなるものだ。人の文字は書けるか?」
「あぁ。」
「なら少し待っておけ。シルついてきてね。」
「うん!」
「契約結ぶの?」
「結びはするね。」
「一方的に破棄って出来るの?」
「契約書に書かなかったらね。今までのは、書いてきてたんだよね。」
「そうだったんだね!」
「うん。できたね。じゃあ、行こうか。」
「うん!」
「契約書を用意したぞ。確認してみろ。」
「……わかった。書くものを貸せ」
「ほら。」
(何も言ってこなかったね。うんしっかり発動したね。)
「じゃあ、これを付けてもらう。」
「あぁ。」
「じゃあ、壁を消すが、止めろよ?」
「わかってる。」
「お前たち止まれ!」
「え?どういう事だ?」
「こいつはお前らの安全と引き換えに降伏したんだ。」
「そうだ。」
「お前らは逃してやるよ。ただし今回だけだがな。」
「お前ら、逃げろ。勝てないから逃げろ!」
「あと1分以内にここに居たら捕まえるか、殺すからな。1.2.3.4.5」
「速く逃げろ!」
「6.7.8.9.10」
「くっ!わかった!」
「11.12.13.14.15」
「残りの奴らも逃げろ!」
「16.17.18.19.20」
「…わかった!」
「居なくなったな。お前はとりあえずこっちに来い。」
「あぁ。」
(「先輩、鬼の負担ってどのくらいですか?」)
(「監視だけなら枠以外は、大丈夫だよ!」)
(「それなら、お願いしてもいいですか?」)
(「いいよ!」)
「じゃあここに入っておけ。しばらくしたらまた来る。鬼はいるが何もしなければ何も起きないからな。」
「あぁ。わかった。」
「とりあえず、戻ろうか。」
「そうだね!」
「お疲れ様でした。」
「うん。疲れたね。」
「他のところってどうなってるのかしらね?」
「うーん、消費が少ない人って誰がいるの?」
「俺は大丈夫だな!」
「私も大丈夫だよ!」
「私もね。」
「……私も」
「それなら、シルとサンで見てきてくれない?」
「いいよ!」
「見るだけなのかしら?」
「そうだね。確認だけだね。バレないようにしてくれたらそれでいいよ。」
「わかったわ。」




