神と超古代文明
(俺の事をどのくらい話そうかな?うーん、この世界のことについて教えてもらってから考えた方がいいかな。とりあえずそれまでは、できる限り隠すようにしよう。)
コンコン
「起きてるかい?」
「起きてるよ。」
ガチャッ
「今日は仕事も休みだし、2人に勉強を教えようと思うけど、どうかな?」
「俺はお願いしたいけど、シルはどうなの?」
「シルは、まぁうん。1人でするよりは2人でする方が良いと思うって説得しようと思ってるよ。リーソルからもお願いしてもらってもいいかな?」
「わかったよ。俺からも言ってみるよ。」
「ありがとう。ご飯を食べたら始めようか。」
「わかったよ。じゃあそれまでにシルを説得しないとね。」
「じゃあもう少ししたら、ご飯になるからシルを説得しにいこうか。」
コンコン
「シル起きてる?」
「起きてるよ!」
(朝から元気だね。)
ガチャッ
「2人ともどうしたの?」
「今日のことについて話すことがあるから来たんだ。」
「今日?」
「そう、今日だよ。」
「何かあったっけ?」
「今日は仕事が休みだから2人に勉強を教えようかと思ってね。」
「…もうするの?」
「早めにリーソルに基本的なものは、教えておきたいからね。どうせ教えるなら、2人同時の方が2人にとっても良いと思うからね。」
「しょうがないかぁー。じゃあいつするの?」
「ご飯の後からかな。」
「あれ?お母さんは?」
「今日は用事があって、外に出てるよ。」
「じゃあご飯はマーキーが作るの?」
「簡単なものだけどね。」
「へぇー楽しみだね。」
「じゃあ2人とも勉強しよっか。」
「はーい」
「わかったよ。」
「まずはこの世界の成り立ちについて教えようか。シルは知ってると思うけど復習だと思ってね。」
「まずこの世界には1柱の神がいたとされる。」
「その神は本当にいたの?」
「おそらくいたと思う。スキルなどの人の手には余るものがあったり、世界にはそう考えた方があり得る物だったりがあるからね。」
「そしてその神は星もない空間に1柱で存在していたらしいね。ただ、いつしかその神は暇になってしまったんだ。
そして星や生命を生み出した。けれど、それで力をかなり失ってしまった。まぁそれでもしばらくは、何も問題なかったけどね。」
「しかし世界を作ってからどれほどの月日が経ったかわからないほど時間が経った時。この世界とは違う、全く別の世界の生物が現れて、生物や街を襲ったと言われている。その生物の多くは決して強くはなかったらしいが、とにかく数が多かった。その頃の世界の全生物を足して数の100倍居たとも言われてるよ。まぁこの数は世界で言われている数でも多い数だけどね。」
「少ない話はどのくらいなの?」
「全生物の10倍いたは言われているよ。ただこれよりはだいぶ多かったと言うのが世界の主流だけどね。その生物たちの影響でその当時の文明や生態系などに壊滅的な影響を与えたと言われているよ。」
「その生物はどうなったの?」
「神が自分の残っている力をほとんど使って数を減らし、残りを人間たちが倒していった。しかし神が力を使ったことで相手にいた数少ない強力な力を持った生物に負けたんだ。それでも、神は最後の力を使ってその生物の元の世界との道を封じたんだ。残りの生物は人を含めた元々この世界にいた生物たちがすべて倒したと言われている。ただ確認されたわけじゃないから絶対に居ないとは言えないけどね。」
「神がいなくなった世界はどうなったの?」
「スキルなどの管理は神が死ぬ前から、創り出した生物がしていたから問題はなかった。その創り出された生物は今も生きていて管理していると言われているよ。ただ、国々は分裂したり、戦争を行ったりをしたらしい。そして、その時代は今よりも遥かに進んだ文明を誇っていたが、進んでいたからこそ、戦いの規模が大きくなり、世界中が荒廃し、様々な技術などが消えていったらしい。」
「進んだ技術が世界の荒廃に繋がったと主張する集団がいたらしい。そんな集団が進んだ技術を消していったらしい。」
「その後は、進んだ技術の多くが消えたのち、集団は解散したらしい。またその後には魔法やスキルが使われた戦いが起き、様々な国が出来たり消えたりしたらしい。その後が今の世界だと言うことらしいね。」
「今は技術を重視視する国はないの?」
「技術を消していった集団と、他の国や勢力に狙われるのを恐れて技術をメインで進める国はいないと思うよ。まぁ、メインは後者だと思うけどね。」
「これまでの話はどうやって今まで伝わってきてるの?」
「この話は、今この大陸で1番大きな影響力を持つ宗教が伝えているよ。」