街の状況
(「こっちは終わりましたけどそっちは何かありました?」)
(「特に無いよ!それと3人とも準備出来たよ!そっち行ったほうがいい?」)
(「うん。よろしくね。」)
「クソッ離せ!」
「離すわけないよ。ちゃんと捕まえないとね。」
「みんな来たね。これが来たやつだね。」
「暴れ無いのか?」
「道具で力を封じてるからね。大丈夫だよ。」
「こいつ、どうするんだ?」
「とりあえずログ、これ持つの頼んでいい?」
「いいぜ!それでどうするんだ?」
「とりあえず校舎に行こうかな。その途中で獣がいたら捕まえるか、処分しようかな。」
「獣って…」
「獣だよ。少なくともここの兵士のトップはそう言ってたよ。」
「獣ねぇ…」
「少しでも気が楽になることを言うと、先に仕掛けたのはそこの獣たちの方だよ。」
「お前らからだろが!15」
「1500年って言いたいの?」
「そうだ!その時から仕掛けられたようなもんだろ!」
「そんな時代のちゃんとした記録があるの?まぁ、あったとしてもそれは、ただの戦争だと思うけどね。それでこれは、戦争ですら無いね。急に獣が街で暴れ出しただけだよ」
「1500年ってなんなの?」
「獣人がここから離れた時からの年月だね。まぁ正しいかは、知らないけどね。」
「それに詳しく事は言えないけど、先に仕掛けたのはそっちだよ。そうだよね?先輩、シル。」
「まぁ、そうだね。絶対では無いけど、あれが本当ならそうだね。」
「同じ考えだね!」
「まぁ、歩きながら話そうか。」
「ログとメリは、どう思う?」
「……分からない……けど……少なくとも……それが襲いかかりに……来たのは正しい……から獣人は敵」
「俺は、よく分からん!まぁ少なくともこいつは敵だな!他は分からないな!」
「まぁ、説明は学校でしてもらえるかな?」
「…まぁ、確かにそれは、敵ね。」
「じゃあ、急ごうか。」
「おう!」
「先生、今はどんな感じですか?」
「寮を襲われてるね。それに街もそうだね。兵は基本的に街に行ってるよ。」
「撃退した寮は?」
「まだ分からないね。」
「動員は、どうなってます?」
「それ以前の話だね。それは、こっちで預かるよ。あとは、この捕縛用の道具を渡すよ。とりあえず20個渡すよ。」
「ありがとうございます。とりあえず、街に行っていいですか?」
「はい。どうぞ。」
「サンとログとメリは寮を回ってくれない?」
「いいぜ!襲われてたら、敵って分かりやすいしな!」
「……いいよ」
「…わかったわ。」
「じゃあ、よろしくね。」
「先輩の家ってどこですか?」
「王都の東の方だね。」
「先輩、鳥などを召喚して確認できますか?」
「うん!出来るよ!じゃあするよ。」
(うーん。さっき見た時、王都のいろいろなところで火が上がってたんだよね。どうなってるのかな?)
「じゃあ急ぎましょうか。」
「そうだね!」
「この先に2匹居るよ!」
「わかりました。攻撃して死んだらそれでいいって感じで行きますね。」
「おっけー!」
「土棘 ツェーン」
「水槍 ツェーン」
「風球 ツェーン」
「ぐぁっ!」
「あ、、、」
「1匹は、生きてますね。ただまぁこれをはめて放置でいいですか?」
「いいよ!急がないとね!」
「ありがとう!」
「先輩、鳥どうですか?」
「うーん、煙が邪魔で見えないね。」
「じゃあ走りますか。」
「あっ、兵士の皆さん少しいいですか?」
「ん?どうした?」
「あっちに1匹捕まえたのを転がしてるんですけど、任せていいですか?」
「あぁ。任せてくれ。」
「お願いしますね。」
「ちっ、」
「水槍 ツェーン」
「土棘 ツェーン」
「少し遅かったですか…こいつは、生きてますね。じゃあ転がしておきますか。」
「そうだね。」
「先輩、急ぎましょうか!」
「そうだね!」
(「この先に5匹居るよ!」)
(「それなら消費は大きいですが火爆を使いますね。」)
(「オッケー!」)
「火爆 フュンフ」
「うーん、消えましたね。」
「そうだね!」
「あとどのくらいで着きますか?」
「あと、5分くらいだね!」
「わかりました。」
「ちっ、土壁」
「土棘 ツェーン」
「風球 ツェーン」
「生きてますね。じゃあ捕まえて転がしておきます。」
「そろそろですか?」
「そうだよ!」
(うーん。声と音が大きくなってるね。先輩は、気づいてるのかな?)
(「シル、音大きくなってない?」)
(「なってるね!」)
(うーん。まぁ見れば分かるかな。)
「ここですか……?」
「………」
「…」
「……そう…だよ…」
「まだ、人がどうなってるか分かりませんから。」
(家は、真っ赤に燃え上がってるね。)
「…そうだね、さがそうか。」
(「シル、何かあったらフォローお願いしていい?」)
(「わかったよ。」)
ドンッ
(あぁ、やっぱりダメだったね。2人の死体かな?があるね。まぁ、顔は分からないけど、先輩の様子からしてそうなんだろうね。相手は居るかな?うーん、そんなに遠くには、行ってないはずなんだけど、)
(「シル、相手居る?」)
(「多分あれだと思うよ。」)
(「あれかぁ、うーん。今の先輩で勝てるのかな?」)
(「うーん、分からないね。」)
「先輩、あそこ見えます?」
「あ、そ、こ?」
「あそこに獣がいるんですよ。」
「あ、い、つ、らが…」
「ころしてやる……」
「先輩、少し待ってください。それでいいんですか?」
「どういう、こと?とめるの?それ、なら、」
「まぁまぁ、止めると言うか少し抑えた方がいいと思いますよ。殺して終わりでいいんですか?そんな簡単に終わらせていいんですか?」
「そう、か、そう、だね、そんな簡単に…殺さないよ…」
「それなら少しだけ落ち着きましょう。」
「そうだ、ね。ふぅー、マシには、なった、かな?」
「じゃあ行きましょうか。ただ殺さない方がいいと思いますからね。」
「そうだね。」
(とりあえず、死体は空間魔法に入れておこうかな。)
「ガハハハッさっきの見たか?」
「見たに決まってるだろ!あんなに面白いものを見ないわけないだろ!」
「あんな状態だってのに、娘だかなんだかの心配をして、面白すぎて忘れられねーよ!」
(うーん。先輩がやりすぎそうだね。先輩は、キツそうだね。止める事になるかもね。)
(「先輩、殺さないようにですよ。」)
「………土槍」
(セーブが効かなそうだね。まぁこれだけなら大丈夫だろうけどね。)
「アッ?なんだ?」
「お前らか?せっかくのいい気分を邪魔してくれたのは」
「氷槍」
「木槍」
「土塔」
「水槽」
「風弾」
(これは生きてるかちょっと微妙かな?)
(「シル、あいつらが死にそうだったら、死なないようにしてくれない?俺もするけど。」)
(「わかったよ。」)
「グッ、なんだお前!」
「ゴボッ、ブボァ」
(片方はこれ以上は、だめかな。もう一方は、まだ大丈夫だね。)
「木槍」
「土槍」
「土壁 ツヴァンツィヒ」
「グッ!」
「先輩、これ以上すると死にますよ。いいんですか?」
「………ころ、して、……いや、ころさない」
「じゃあ、捕まえましょうか。」
「う、ん、」
「死ぬと困るから、ポーションやるよ。よかったな?生き残れて。」
「グッ、」
「シル、兵士が誰かを呼んできてくれない?俺はここに居るから。」
「わかったよ。」
「呼んできたよ。」
「ありがとうね。」
「すみません、運ぶの手伝ってくれませんか?」
「分かった。どこに運ぶんだ?」
「今、街ってどんな感じですか?」
「どこもひどいな。」
「できれば学校がいいんですけど、大丈夫ですか?」
「学校に運ぶのは、大丈夫だ。ただ学校は安全じゃないな。」
「なら学校でお願いします。」
「わかった。」
先輩の家族は、50%の確率で生きてました。




