出会いと新たな家
(眩しい。朝になってるみたいだね。)
(ん?マーキーが来たかな?)
「おはよう。よく休めたかな?」
「おはよう。マーキーのおかげでよく休めたよ。」
「それはよかった。記憶などに何か変わりはある?」
「特に変わらないね。」
「そっか。それじゃあ今日はちょっと私の家に来ない?」
「それは良いけどなんで?」
「ご飯を食べるのにここで食べるのもちょっとあれだからだね。それに他の人と話すと何か変わるかもしれないからだよ。」
「分かったよ。それでいつくらいになるの?」
「もう少ししたら呼びにくるよ。」
「分かったよ。」
「うん、じゃあまた後でね。」
「うん。」
(なんでこんなに良くしてくれるのかな?うーん、何か理由があるのかな?っと、足音が聞こえてきたね。)
「準備が出来たから家に行こうか。」
「うん。」
(他の部屋は…誰も居ないね。外は…人が何人も歩いてる…初めて?見たね。)
「身体は大丈夫?」
「今のところは大丈夫。」
「それなら良いけど何かあったら言ってね。」
「うん。」
「ここが家だよ。」
(2階建ての大きな家だね。お金を持ってるのかな?)
「大きい家だね。」
「ありがとね。」
(ん?マーキーと同じくらいの歳かな?マーキーのお嫁さんかな?)
「私はマージントそこのマーキーの嫁よ。」
(やっぱりそうだったね。)
「マーキーって結婚してたんだ。」
「そうだよ。他に人がいるから君を呼んだんだからね。」
「それもそっか。」
「うん。それじゃあ家に入ってね。」
(子ども用の靴があるね。)
「子どももいるの?」
「おかえりーっ!!」
(元気そうな声だね。多分2階からかな?おー、階段を走って降りてきてるよ。危なくないのかな?)
「おはよう!!えっと…あなたはどう呼べばいいの?」
「えーと、なんでもいいよ。」
「それならお兄ちゃんでいい?!」
(えぇ?なんでそうなるんだろ…?)
「シルバード落ち着きなさい。」
「この子はシルバード、私たちの子供だよ。」
「元気な子だね。」
「そうだよ元気で良い子だよ。」
「紹介もだけど先にご飯を食べましょうか。」
(美味しそうに食べてるね。本当元気。)
「マーキーが医療魔法を使えるから医者をやっていて私は建物やお金などの管理をしているのよ。」
「マージントがいるから休む時間を取ったりすることが出来るからいつもありがたいよ。そしてこの子は私達2人にとってとても大事な子だよ。」
「よろしくねっ!!」
「俺は…記憶が無くて自分のことがわからないから紹介できないよ。」
「その話はマーキーから聞いているのけど、どこまでのことを覚えているの?」
「道の近くで倒れた後からかな。」
「それまでのことは全部覚えていないの?」
「自分に関わることは覚えてないね。知識は覚えているものもあるっていうくらい。」
「それじゃあ提案するけどとりあえずこの家に住まないかしら?それで親などが来なかったらそのまま住んでくれない?」
「え?…どうしてそんなに良くしてくれるの?」
「心配だからかな?」
「何がそこまで?」
「君の見た目的な歳がシルとほぼ変わらないからというのが大きいかな?」
「俺を信用出来る要素は無いと思うけど。」
「そうなんだけど私が自分のスキルを信じてるのと君がいてくれた方がシルにとって良い環境になると思ってるからね。」
「自分のスキル?」
「自分とその周囲の人に害を与える存在がなんとなく分かるんだよ」
「そんなこと言ってもいいの?」
「言った方が信用されると思うし、知られててもそこまでの影響は無いと思うからね。」
「それなら…よろしく。」
「こっちこそよろしくね」
「この家にいる間は何をすればいいの?」
「シルの遊び相手になってくれたらありがたいね。」
「そのくらいはするよ。」
「よろしくねっ!!お兄ちゃんっ!!」
「よろしくね。」
「とりあえず君の呼び方は決めておきましょうか。」
「それもそうだね。」
「どんなのがいいかな?」
「何か希望はあるかい?」
「特に無いよ。」
「リーソルってのはどうかな?!」
「リーソル……うん。俺の中でもしっくりきたしリーソルでお願い。」
「わかったよっ!!」
「それじゃあ家を案内するわね。」
「よろしく。」
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