パートムとの話
「おはよー、ソル」
「おはよう。ログ、2人は?」
「そろそろ来ると思うぞ。シルは?」
「シルもそうだね。」
「ならここで、待っとくか。」
「じゃあ、全員揃ったし出かけようか。」
「そうね。」
「じゃあ、俺が用事のある人の家に行くよ?」
「おう!ついてくぜ!」
「……ここ?」
「そうだよ。この家だよ。」
「大きくないかしら?それに場所も良いわよね?」
「そうだね。大きいし街の中央の近く良い場所だね。」
「ソルは、門番をしてる人の家に行くって言ってたよな?」
「そうだね。門番してたね。今どうかは分からないよ。」
コンコンッ
「誰だ?おぉソルとシルだったか。それとそこの3人は、友達か?」
「そうだよ!」
「それなら、家に入れよ。まぁ、お茶くらいなら出せるしな。」
「じゃあ、入ろうか。」
「俺はパートム、兵士だな。」
「私はサバンよ。」
「俺はソログだ。」
「……メリス」
「簡単な自己紹介が終わったところで、パートム今はどこで仕事してるの?」
「兵の指揮を取る場所の警備とかだな。」
「そうだったんだね。」
「それよりも2人は学校どうなんだ?」
「学校は、うーん。まだ、まともな授業が始まってないからね。関わってる人もそんなに居ないしね。」
「まぁ、そうか。この時期だとそんな事もあるか。」
「いつもこんな感じなの?」
「いつもでは無いが半分くらいはそうだな。」
「へぇー、そうだったんだ。」
(「パートムと話すから、3人と一緒に居てくれる?」)
(「おっけー!」)
「ごめん、みんな、ちょっと話さないといけない事があるから、街に行ったりここに居たりしてね。」
「おう!じゃあちょっと街をみてくるわ!」
「私もついて行くわ」
「……うん」
「じゃあ行くよ!」
「うん。いってらっしゃい。」
「そろそろ、本題に入るのか?」
「そうだね。とは言っても別に何かあったわけじゃ無いけどね。そっちで何かあったりとか、装備がどうかとかを聞いておきたいね。」
「こっちでも特に大きな事はないな。装備は今の人数分はあるが、それだけだな。」
「やっぱりまだ物が足らないね。」
「そうだな。装備の数があれば兵士の数だけは、増せるんだかな。」
「数が居たら多少は治安もマシになるかな?」
「多少は、だがな。だが、増やした中にスパイが混じる事もあるしな。内部から動かれるのはキツくなるしな。」
「今は、居ないの?」
「居るかもな。出来る限り大丈夫なメンバーで上は、固めてるが下の方は、分からんな。」
「そうなんだね。そういえば、今はどんな役職なの?」
「司令官の補佐官という名のトップだな。」
「なら、動きやすいかな?」
「そうだな。制限されにくいからな。出来るとしたら、今の陛下くらいだな。」
「そっか。それと、聞きたいんだけどさ、カセバンド伯ってどういう家なの?」
「カセバンド伯は、サースライナー公爵の武の方面である程度の影響力がある家だな。それがどうしたんだ?」
「カセバンド伯の娘が同じ学校に居たからさ、どんな家なのか知りたかっただけだよ。それとカセバンド伯の領地に学校って無いの?」
「無いな。ただ近くのサースライナー公爵の領土には、あるな。」
「そうなんだね。」
(なんでここに来てるんだろうね?)
「そういえば、学校の運営費ってどこが出してるの?」
「王家が7割でサースライナー公爵家が1割でその他が2割だな。」
「そうなんだね。パートムってどのくらい王家というか、学校に発言力あるの?」
「学校には、そこまで無いな。ただ王家には、ある程度あるな。」
「なら、王家経由で学校の内容に介入できる?」
「ある程度なら出来るな。」
「それなら、実際にどこかに行って戦う事を増やしてくれない?」
「それくらいなら出来るがどうしてなんだ?」
「物を生み出すのに生命力がいるけど、学校だと稼げないんだよね。だから、武器とかも売れないんだよ。」
「それなら、まぁ言っておく。」
「おねがいね。」
「それで、貴族の動きはどうなの?」
「表立って動くところは、無いな。裏だといろいろあるがな。」
「サースライナー公爵家は?」
「そこは、調べられて無いな。しっかりと対策してるみたいだからな。」
「そうなんだね。ありがとう。」
(うーん。怪しいね。何をしたいのかな?)
「今の陛下の側近ってどうなってるの?」
「側近は、大丈夫だと思うが、絶対では無いな。」
「まぁ、可能性が低いだけでまだいい方だね。」
「そうだな。」
「他の国や勢力は?」
「動きはあるが、すぐに戦いにはならない感じだな。」
「それなら今はいいかな。」
「このくらいかな?」
「そうだな。じゃあ、王家に話をしておくぞ。」
「お願いするよ。」
「じゃあ、またそのうち来るよ。」
「おう。じゃあ伝えておく。」




